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OCN PPPoE(IPv6)活用アイディア  (ヤマハルーター設定例config掲載)

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以前にOCN契約者が使える
3つのインターネット接続方式についてご案内しました。PPPoE(IPv4),PPPoE(IPv6),IPoEの3つの接続方式になります。


したがって、最大3つのルーターに設定をして
使えますよ。ということをご紹介しました。

この3接続可能ということで、具体的な活用例を今回はご紹介しようと思います。
3つのルーターに設定可能ということで、図のように、3つの拠点で利用することが可能です。

IPoEは、契約回線でのみ利用可能なので、この図の例では
拠点③が、OCNと契約している回線ということになります。
拠点①は、IPv4でのPPPoEで接続しているので、実質、普通にインターネットの利用ができると考えて良いかと思います。

問題は拠点②はIPv6でのPPPoE接続になるためIPv6のサイトしか参照できず、GoogleやYoutubeは見れますが、その他、ほとんどのサイトが見れないということになり、実用上支障があります。

これを解決するアイディアとして、
IPv6のインターネットを利用して、拠点②と拠点③の間でVPNトンネルを構築します。

拠点②からは、そのVPNトンネルを経由して、さらに拠点③のルーター経由でIPv4のインターネットへの通信が可能になります。

これで、拠点①、②、③、すべての拠点でIPv4インターネットの利用が可能になります。

具体的なNVR510の設定もご紹介します
検証環境はこのようなものになります。

拠点③のルーターはRTX830 IPアドレスは192.168.1.1/24
拠点②のルーターはNVR510 IPアドレスは192.168.100.1/24とします
NVR510,RTX830にてIPv6でのNetvolanteDNSサービスを利用します。
NVR510はIPSecに対応していないため、また、IPv6でのホスト名を使った
PPTP接続はできないため、NVR510とRTX830はIPIPで接続します。

IPIPは、簡単に設定できますが、通信が暗号化されません。
セキュリティを強化したいなら、RTX830にL2TP/IPSecのリモートアクセスVPNサーバ機能を有効にして、NVR510のLAN側のパソコンから、リモートアクセスVPNで接続して利用することで、拠点②の端末から拠点③のRTX830までの通信が暗号化されます。

リモートアクセスVPNのクライアント端末ですが、
接続先のサーバIPアドレスは、RTX830のLAN側のIPアドレス(192.168.1.1)を指定することで接続可能です

では、具体的な設定を見ていきます。

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