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ヤマハルーター フィルタ型ルーティング設定方法 複数のプロバイダを使い分ける

この記事では、ヤマハルーターのフィルタ型ルーティングについて解説します。
フィルター型ルーティングを利用することにより、1つのルータ―で複数のプロバイダーを使い分けることができます。

以下はヤマハ公式サイトのフィルタ型ルーティングの解説ページです。

概要には、
「フィルタ型ルーティングは、IPアドレス・プロトコル・ポート番号によって同一経路を複数のゲートウェイへ振り分けることができる機能です。これにより、複数プロバイダの同時接続などが可能となります。」
と説明されています。

どんなことに利用できるかですが、
下記は、送信元が192.168.0.1のパケットはPP1へ、192.168.0.2のパケットはPP2へ送信するための設定例です。

この設定例について、少し解説すると、
2行目で送信元192.168.0.1を定義しています。
3行目で送信元192.168.0.2を定義しています。
4行目で、フィルタ1に該当するつまり送信元192.168.0.1は、デフォルトゲートウェイがPP1。フィルタ2に該当するつまり送信元192.168.0.2は、デフォルトゲートウェイがPP2であるという設定になっています。
図にすると下記のようになります。

もう一つの例は、
TCPのSMTPとPOP3宛のパケットはPP1へ、TCPのWWW宛のパケットはPP2へ、それ以外のパケットはPP3へ送信する設定例です。

フィルタ1でtcpのsmtp,pop3を定義しています。
フィルタ2でwwwを定義しています。
ip routeの設定行で、フィルタ1に該当するメールに関する通信は、デフォルトゲートウェイがPP1、フィルタ2に該当するWeb参照のための通信は、デフォルトゲートウェイがPP2、それ以外はPP3をデフォルトゲートウェイとするという設定になっています。

dnsの設定行は、どのPPPoE接続のDNSサーバーを使うかの定義になります。

図にすると下記のようになります。

このフィルタ型ルーティングを利用すると
PPPoEのインターネット接続とIPoEのインターネット接続の併用設定もできます。社内から通常のWeb参照は、遅延が発生しづらいIPoEを利用し、
外部からのリモートアクセスなどはPPPoE接続経由で行うなどの使い分けができます。詳しくはnoteの記事が別にありますので、そちらをご覧ください。

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