なぜ人は本を書くか

それは対面の議論など心許ないことだからだ。
人は人を目の前にすると遠慮や苛立ちなど感情的な反応が優先される。人間が動物である限り必ず自分の言い分を100相手に伝えようと思ってもほとんど不可能だから本を書く。

対面の議論を望むなんかただの言い訳にすぎない。書けばいい。

相手の言わんとすることを文字を見ることで何度も考えてみることができるから、人は本や動画などの記録をとる。

だから誰も本を書く。
しかも社会的圧力が高い人間でも書く。結局一人になり思考することでしか人間は思想を研ぎ澄ませない。勉強も読書も一人でやることだ。

科学の分野では数人で協力してやることも思想の世界では一人だ。

考え抜くとは対話によらない。対話によって視点や疑問を自分で受け止め考える。
脳はつながっていないから考えるのは結局一人だ。

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