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自分も大変、みんなも…

 東海道新幹線が、一部区間、運休になった。

夏休み初日、愛知県から日光までの旅行を予定していて、朝のニュースにあたふた。

ただ浜松駅→東京駅は運転しているとの事、行けるかも…ととりあえず、名古屋近辺の自宅から豊橋駅、豊橋駅から浜松駅を目指して
家を出た。
 小6年の鉄道大好き少年は、諦めよって言う母に
『いや〜 行こうよ!諦めたら旅行は終わるよ』
と、スラムダンクを彷彿とさせる、勝手な言い分を主張して、我々は旅を開始した。

旅行会社の東京発東北新幹線の座席は予約してあったため、何とか2時までに東京駅に到着していれば、ギリギリ。無理なら運休証明書で払い戻し手続きかな…と 頭の中で、時間や乗り継ぎ、JRのHPに確認しながら、考えを巡らせながら。

地下鉄から名鉄、そしてJRに乗り継ぎ。
浜松駅に向かう豊橋駅発のJRが鮨詰め状態…あ、暑い。
幸い名鉄とJRが同じ駅からホームを階段で乗り換えるだけだったので、テレビで観たたくさんの待っている人たちの列に交わらず、
とは言え、ホームも改札もごった返していた。

満員電車で浜松駅に到着。
『みんな同じように、動いているんだなぁ』と
変に冷静になって、
浜松駅に到着後の新幹線への乗り継ぎが
マジでやばかった。。。
 チケットは朝、スマートEXで購入して
発券機で出す予定だったが、発券機が利用停止になっており、乗り継ぎ精算、改札に長蛇の列。
列と言うか、なんだか何で並ぶのか、分からない色々な人が群集していた。
 とりあえず、臨時の運休遅延証明書を手渡しで
新幹線改札に立っている沢山の職員さんに
スマホの購入画面を見せて『スマートEXで東京行き買ったんですが、チケット発行出来なくて…』と
伝えたら、証明書を手渡しされ、乗り継ぎ改札を
通る事が、出来た!
 1時間に2本のみの、こだま号に無事に乗れて、
1時間40分くらいで東京駅に到着。
そして、東京駅の東海道新幹線から東北新幹線の乗り換えが、ぐちゃぐちゃでとにかく、改札を出て東北新幹線へ…。行けるのか!?
 こだま号の車掌さんに、浜松駅までの精算がマナカをタッチしてないため出来てない事やスマートEXで購入のチケット発行が出来てない事、、を確認してあったので、東京駅で出来ますよ、と言われて安心していたが。
東京駅がやばい事になっていて、とりあえず東京駅までの新幹線チケットを発券機で出したが、
改札を出れず。
ま、ま、間に合わない⁈
職員の方にタイミングを計り声をかけて、
かくかくしかじか、持ち合わせているチケット、証明書を全部見せて
『2時12分の東北新幹線に乗りたいので、すみません!』とお願いして、手動で改札を通してもらい
ホームで弁当、お茶を猛スピードで購入して、
やまびこ号に飛び乗った。
 ま、間に合った…。
安堵感と。冷房の効いた車内に、ホッとして
宇都宮に向けて出発。
夕方に無事、日光駅に到着。
日光駅で、乗り継ぎ精算等完了した。
日光駅の駅員さんが、優しい人で、事情を説明したら
『大変でしたね、(改札、乗り継ぎ)出れて良かったですね』と、労ってくれて、ほっこりした。
 今回の運休、本当に沢山の人が大変だった。
外国人観光客の姿も沢山あった。
急用の人、暑い中、体調を崩してしまった人もいるだろうし。
駅構内に入れず、諦めた人もいるだろうし、
色々な交通手段を試みたはずだ。
 こんな事態で、JR職員さん、関係者の対応、大変だったろうな…
 事故で怪我をしてしまった作業員の方は大丈夫だったろうか。
暑い中、撤去作業をした人達は。

新幹線のトラブルや天候による影響で報道を観て来たが、他人事になっていたし
そうなっても仕方ないんだ、自分が経験してないから想像力に限界がある。
ただ、自分が好きなところに移動出来て、何かを出来ることは当たり前のように思えてしまうが、沢山の人のがんばりを分けてもらっているラッキーなんだと、
じんわりじんわり感じる旅となった。

普段は、心配して不安になることの多い私だからか。今回は、まあ。ダメなら帰るか、行けるところまで行ってみようか、となんだかフラットな気持ちを持っていられた気がした。
自分が頑張ってすることじゃなくて、その時の状況に合わせるしかないな、と。

夏休みの始まりに、貴重な経験をさせてもらって1泊2日の旅でした。

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