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自粛期間中のコンペゼミ

こんにちは!
名城大学建築学科佐藤布武研究室
修士二年の原田佳苗です。

先々週〆切だった学会コンペについて、
コロナと共に歩んだ二ヶ月間を振り返ってみたいと思います。

わたしたちの研究室では学会コンペに参加することが毎年恒例となっています。
ゼミ内の3〜5人でチームをつくり、今年は5チームで参加しました。
その目的は設計力の向上だけでなく、"作り上げること"を通して、アウトプットの精度を高めるところにもあります。

今年の学会コンペのテーマは「外との新しいつながりを持った住まい」
コロナウィルス拡散防止のために人と人のつながりが規制される中で、人の集まる場ではない、建築のつながりを考えました。

コンペゼミは計4回行われました。
まず1回目はコンセプト決めで、それぞれのチームがコンセプトアイデアを発表しました。
2回目はコンセプトを固めつつ、設計アイデアを出しました。そして、そのアイデアを形に落とし込むのが3回目でした。

最終回は名市大学の寺嶋さん、ナノアーキテクチャの三谷さんをゲストに迎え、発表を聞いていただきました。
客観的に的確な意見をいただけたおかげで、最後の一週間の追い込みに、提案の強化ができたと思います。
特に、魅せるテクニックについてのお話は印象的でした。コンペは設計の善し悪しだけでなく、魅せ方が結果を左右します。
「例えば一枚目のメインパースは印象に残すものを、二枚目は詳しく見ようとしているから、メインパースでは見えないところを強調して出すと、より考えているように見える」と教えていただきました。
普段、見せたいと思う空間をシーンパースに乗せてしまいますが、メインパースと対称的なシーンパースをのせることで魅せるというテクニックを知ることができました。

打ち合わせは全てリモートで行いました。
これまで経験してこなかった"会えない"ことで、
戸惑うことも多かったです。
特に、設計を進めていく中で、アイデアを形にすることが難しいと感じました。普段は模型やスケッチを見せ合っていましたが、リモートでは模型を見せてもなかなか伝わりません。

しかし、リモートでよかったと思う点もありました。それは模型で見せたりが難しい分、言葉にして伝えなければならなかったことです。
これまでより丁寧に伝えることを心がけたので、多くの会話をしました。言葉にすることで考えもまとまり、チームが同じ方向をむいて、ブレずに進むことができたと思います。

今年のコンペゼミはコロナウィルスによって"会えない"ことで、改めて大切なことに気づくことができたのではないでしょうか。


(修士2年・原田か)


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