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FIREのREをためらう気持ち

株たちのおかげで、明日から仕事しなくても家計は何も困らない(低めの生活水準を維持すれば、という条件付き)。
仕事はすごく大変なわけではないし、職場の人間関係は良好だし、テレワークにフレックスに、いろいろやりたい放題。

年齢と共にスピードや処理能力落ちてるのはあれだけど、働くことはすごい苦痛ではない。
ただ、働いていなければ本を読んだり手芸を楽しむ時間ができるのになー、と早期退職への憧れはある。
でもすぐには辞められない。
という気持ちを整理してみる。

辞めたら戻れない

結局これに尽きる気がする。不可逆的な決断なので、「本が読みたい」くらいの動機では釣り合わないのでは?なんて考えてしまう。

辞めたら得られない報酬

ざっくり手取りで、定年までで3千5百万、退職金への影響が5百万、再雇用分が1千5百万というところか。健康保険料や国民年金保険料などの支払いや年金受給額への影響も加味して6〜7千万円が、今辞めることによってもらい損ねる金額。まとめると大きいな。高校の時に数学の先生が「大学受験で浪人した年数で失うのは会社員の最後の年収なので金額的には大きな損失」と言ってたのを思い出す。大きいけど、時間を買うと考えれば。いや、それにしても大きいけれど。
十分お金があったのに、65歳まで働いた父もこんな計算をしたのだろうな。

辞めたら途切れる人間関係

仲の良い人とのつながりは維持できるだろうけれど、職場で日々話をするのと、年に1回くらいしか会わないのと、コミュニケーションの質は大きく変わるだろう。苦楽を共にすることもなくなるし、共通の話題も年々減っていく。

無職に飽きるかも

何かとせっかちで忙しない性格なので、無職に飽きるというのは、すごくありそう。会社の仕事以外にもやることはいくらでもあるけれど、やっぱり働きたくなるかもしれない。

同じ条件では働けない

労働収入が無くても家計は問題ないし、健康状態にも特段の問題は無いので、仕事の選択肢はそれなりにあるだろう。ただ、今の職場と同等の待遇は絶対に無い。フルタイム勤務と責任ある立場を避けたいから。そうなると、働き始めてしばらくすると、誰でもできる短時間の仕事に飽きて「あー、仕切りたい、上に物申したい」とか考え始めちゃうような気もする。

  無職に飽きるかも
  管理職が恋しくなるかも

問題はこの2点なのだな。単に心配症なだけなのか、本当は管理職が楽しいのか。
管理職の楽しさは、体力を使うんだよねえ。夜も休日もずっと仕事のことを考え続ける、みたいな。組織にとって私が最適解というわけでもないだろうし。
そもそも、どんなに頑張っても労基法や社規が変わっても、65歳なり70歳なり、いつかはリタイアする日が来る。ちょっと前倒しにするだけのことがそこまで大事なのだろうか?

で、ぐずぐず悩んだり、早期退職を決断した人々のnoteなどを読んでるうちに、なんとなく整理できてきたような気がする。

7千万円と引き換えの10年を、7千万円以上の価値にできる自信が無いから迷っている。

うわ、カッコわるっ!
なんか、ここまで自分を追い込んでみると、REに向けてちょっとは前向きになるな。