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お金が増えだす臨界点

学校を卒業して働き始める時点で、たいていの人はかつかつのその日暮らしだろう。その段階からお金持ち、つまりお金が集まってくる金額を持てるようになるまでの分岐点について考えてみたい。

4人家族で月30万円支出、という前提で。

この前提だと、当たり前だけど手取り年収が360万円を超えないと、永遠に貯まらない。

また、90万円は近々の「もしも」に備えて常時普通預金に残っていてほしい。

株式投資の年利を3%と想定したとき、年間の利益は下記のとおり。
 1万円→300円
 10万円→3千円
 100万円→3万円
 300万円→9万円
 500万円→15万円
 1千万円→30万円
年間3万円を多いと思うか少ないと思うかは価値観によるけど、たとえば友達の結婚披露宴に招かれたら、といった臨時支出を思うとちょっと頼りない。
15万円だとまとまった金額感はある。30万円ならかなり大きいし、使っちゃおうかとはなりにくい金額のように思う。

というわけで、貯蓄とは別に1千万円を株式投資できていると、お金が寂しくて集まってくる状態の入り口と言えるかもしれない。
さっさと1千万円貯めてしまえば、家以外の買い物で借金する必要はないし、運用していれば年30万円ずつ増えていく。

毎月33万円の手取り収入があって、月に3万円を貯蓄していくとすると、30カ月(2年半)で90万円貯まる。31か月目からの3万円を年率3%上昇が見込めるインデックス投信に毎月注ぎ込んでいくと、1年で36万円+1万800円になる。という複利計算を続けていくと、10年で419万4000円になる。この元本に対して1年で概ね12万円増える。うん、まとまった金額ではあるけれど、1ヵ月の生活費を思うと、ちょっと心もとない。
倍の20年経つと、986万3400円となり、この元本だと1年で29万5900円増えることになり、概ね1ヵ月分の支出と同額。このくらいの規模なら、お金がお金を集めてるなあ、って実感できそうだ。
あるいは月に6万円を10年かけて年利3%の積立運用すると10年で838万円。

長い時間とそれなりに気合いの入った金額をリスク資産とする恐怖に耐えなければならない。と思うだけで気が滅入る。けれどお金は寂しがり屋なのだ。無い人からはどんどん逃げていくし、持ってる人のところに集まってしまう。お金が集まりたくなる資産をさっさと作ってしまうことで、生きることが楽になる。
貯めよう。運用しよう。