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下○法書○調査

何でもやる部所なのと、よく考えずに引き受けたので○請法書面○査、というのに人生で初めて向き合った。

なんというか・・・本当に網羅的に調査する気があるのか無いのか、日本中に数千件とある企業からこれをかき集めてチェックするのか・・・うーん、なんという生産性の無さ、と思ってしまう。まあ、中小企業側に聞かないだけマシなのかな。何しろ企業数で言ったら日本の会社の99%は中小企業だから。

この調査、Excelに質問と回答選択肢が書かれてて番号で回答するんだけど、入力規則があるわけでもないし。1が法令順守のベスト解答、というのでもない。あと、網羅性が微妙な選択肢だったりもする。

これ、1個ずつ確認して集計するんだよね、きっと。集めるけどただの抑止力なので3%しか読みません、みたいな話なら、役所もやるじゃん、って思うのだけど。

もちろん、法律は守らなければならない。下請業者が発注元大企業に価格転嫁を迫られたりする無茶ぶりはよくない。でも、そんなことは下請とは関係なくどんな場面でも同じではないだろうか。

そして下請け業者を手厚く守るべきである、という出発点にそもそも疑問が生じてくる。

デービッド・アトキンソン氏など、中小企業が多すぎるから日本の生産性が上がらない、と散々言っているではないか。

下記は先進国の中小企業の現状と政策について三菱総研がまとめた資料。

https://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2020FY/000256.pdf

全従業員数のうち、中小企業勤務者の割合は日本とEUが68%程度、アメリカは46%程度。うん、そりゃあアメリカの生産性にはかなわないね。従業員の努力云々じゃないんだよなあ。

さらに、中小企業の従業員一人あたりの付加価値額(≒生産性)になると、 日本はぶっちぎりで低い。まあ、役所の調査がこんな状態だからね。そりゃあ生産性も上がらないでしょうよ。
今回とは全然違う法律と向き合ってた時も、いろいろいろいろ謎だし無駄だし、と思ってた。でもお上が言うことだから逆らえないわけよ。そこに生産性もへったくれも無い。ただただリスクを取らずに超慎重に振る舞う行政と企業。なのにIRとかで海外企業に貢ぐのは国策みたいになってる。
なんとかなってほしいなあ。