新宿メトロ食堂街の蕎麦屋

 小田急新宿店が閉店したというニュースを見た。そうなんだと思ったけれども、別に小田急新宿店には特別な思い入れはない。それよりも、メトロ食堂街がなくなったことのほうのショックが大きい。
 学生時代は、新宿を経由して通学をしていたので、なじみがある。メトロ食堂街は、地下から中途半端に階段を上った半地下のところにあって、ごみごみはしていたが、それなりの価格の店が多かった。その中で、蕎麦屋(今回調べて「永坂更科」であったことが分かった)の立ち食いコーナーだけは利用したことがあった。
 結構ボリュームのある肉天蕎麦が550円だったと思う。「立ち食い蕎麦で500円を超えるんだ」との記憶があるので間違えは無いと思っている。ネットで検索してみると食べログでは、肉天蕎麦は820円とかで、古い記事でも650円となっている。まあ、自分の学生時代は40年ほど前なので、そんなに古い記事はないのだろうと思った。

 当時の一般の立ち食いの天ぷらそばは、野菜のかき揚げで300円程度だったと記憶している。倍近くの値段がしたのだが、もりでもかけでも、値段が同一(注)だし、肉天はボリュームもあり、麺もつゆも美味しかった(座って食べるのと同じものを出していた)ので、その値段でも満足できるものであった。
 自分のなじみのある店がなくなっていくのは寂しさがある。再開発計画によると2029年度に竣工となっている。どんな店が入るのか不明だが、同じ場所を訪れた時に、どんな感慨も持つものなのか、一度訪れて見ようとは思っている。

(注) 昔は茹で蕎麦を使っていたので、冷やしだと2度手間になる=一度湯がいてから冷たい水にさらさないといけないので、冷やしの方が30円とか、50円位高くなっていた。
 

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