【MHW:I】マスターマム武器の初見評価・剣士編

 先日、マスターランクのマム・タロトが解禁され、従来のガイラ・皇金武器がマスターランク相当への強化が可能となりました。「どれが使える性能なの?」「ワールドで強かったあの武器は?」とすでに色々話題ですが、とりあえずカタログスペック上での比較だけでも大雑把にまとめておきたいと思います。今回は剣士武器編です。

・全武器種共通事項

 使用に堪えるものは皇金武器のみです。会心撃のついていないガイラ武器のことは忘れてください。なので、ワールドで活躍した「ガイラソード・火」「ガイラハンマー・睡眠」「ガイラクレスト・惨爪」「ガイラアックス・麻痺」といった物理性能に優れていた武器たちは死にました。また、レア7以下は評価する価値がない状態となっていますので、以下の文中では基本的に触れません。
近接武器の場合、最終強化すると元の上位での性能から「レア度+4」「パーツ強化対応」「斬れ味は匠lv5発動時のものがデフォルトに(匠延長不可)」「武器倍率+90~110(武器種により変動)」「属性値+150~240(武器種により変動、要覚醒のものはそのまま覚醒が必要)」「状態異常値+90~120(同左)」というように強化されるのですが、結果として

「斬れ味は長い青~そこそこの白までで紫はなし、武器倍率は300前後、属性値が高め」

という特性を持つようになります。このため、「属性が重視される武器では価値があるが、物理が重視される武器では微妙」との見方が現状です。具体的には、物理性能においては「攻撃全振りor斬れ味5・5攻撃6・5・5の赤龍武器」や「武器倍率300に紫斬れ味を持つうえに爆破とスロットのおまけもある砕光武器」に全く勝てていません。一方、属性武器としてみると、皇金シリーズであれば、属性全振りの赤龍武器と比べた場合はやや劣るものの高めの属性値を持ち、それでいながらちょっと高い攻撃力とおまけの会心率に最低限の斬れ味、そしてデフォルトで会心撃を持っているため、注目されることになっています。

以上のことを踏まえて、各武器種ごとに使えるものがあるかどうか見ていきましょう。

・大剣

 物理が重視されるため、マム武器は不要。会心撃【属性】も大剣と相性の良い冰気錬成を発動させると一緒についているため、メリットとなっていない。赤龍武器の覚醒能力でスキルを付与することが生きやすいこともあり、最も今回のアプデの恩恵がない武器といえそう。そもそもワールドの時点でもマムの大剣はほぼ使われていなかったが…。

・太刀

 ガイラソード・火は死んだ。もういない。諦めろ。
ただし、皇金武器の属性値は高いため、属性にマイナス補正があり、兜割りに属性が乗らないという壁はあるものの、相手によっては使われる可能性があるかもしれない。麻痺なんかはオンリーワンの性能なので需要はともかくおもしろいかもしれない。太刀使いの人は頑張ってほしい。(ほとんどの太刀担いでるハンターは武器の持ち替えとかしてない気がするが…)

・片手剣

 性能的には皇金武器ならば高属性値で実用的な性能をしているので、運用次第では使えそう。ただ、ジャストラッシュやフォールドバッシュの都合で片手剣であっても物理優先とされる部分は大きいので、相手や立ち回りまで考慮しないと評価が難しそうです。カスタム強化の手間を考えると物理特化の今までの武器で十分、かもしれない。

・双剣

 今回大きな影響を受けた武器の一つです。皇金武器の水・雷・氷・龍はどれも実用的、デフォルトの会心撃【属性】のおかげでスキルの不自由さも解消されるため、今後は赤龍武器に代わってよく見られるでしょう。皇金の双剣・蛮顎は青斬れ味止まりのせいで一見弱く見えますが、やたら物理が高いので普通に使えそうです。皇金の双剣・黒甲もついに現れた実用的な麻痺双剣として出番があるかもしれない。

・ハンマー

 大剣とほぼ同様の扱いです。ガイラハンマー・睡眠も属性解放すれば導きの地で活躍するくらいの役割はあるかもしれない。皇金の槌・痺賊も麻痺が好きな人は使うかも?会心撃【属性】の倍率が高いグループですがその点で話題になったことがまったくないので、属性特化のマム武器に需要がなさそうです。

・狩猟笛

 赤龍武器が旋律を自由に選べるという大きな利点があることに比べると、マム武器は旋律が全般的に微妙なため、正直おすすめはしにくい性能になっています。ただ、狩猟笛は会心撃【属性】の倍率が高いグループなので、皇金の龍笛・水、雷及び龍は属性特化の狩猟笛として相手によっては高い火力を期待できます。ただ、旋律は水と龍は黄橙、雷は緑黄であり、特にマルチでは攻撃大が演奏できないことは大きな痛手となるため、需要は大きくないでしょう。なお、皇金の龍笛・蛮顎と風漂はさらに旋律が弱く、蛮顎に至っては青斬れ味止まりなのでさすがに厳しいでしょう。

・ランス

 ランスは属性にマイナス補正がかかっているため、赤龍武器登場後も属性武器は不遇気味でしたが、皇金武器の属性値がなぜか他武器に比べてかなり高く設定されており、青斬れ味止まりの雷以外は一考の余地がありそうです。純粋な物理火力は紫も出せる赤龍武器や砕光武器に勝てませんが、属性のとおり次第で逆転するありそうなのでちゃんと試したいところ。雷は激昂ラージャンで良さそうです。

・ガンランス

 皇金の銃槍・水が高い水属性と拡散lv7、なんとか及第点の斬れ味で水弱点相手なら使えないこともなさそうです。通常や放射はスキル自由度が高い赤龍武器でよく、拡散は砕光の壁が厚く、加えて全般的に斬れ味がいまいちだったりスロットが少なかったりといったところが足を引っ張っている印象です。よほど好きな人でなければ試しに使うこともなさそう。

・スラッシュアックス

 強属性ビンを運用したい場合、5属性すべての皇金武器が選択肢にあげられます。赤龍武器の場合、ビンを強属性ビンに変更するだけで覚醒能力が1枠潰れてしまい総合性能が落ちる問題があるため、ライバルにはならないでしょう。生産の強属性ビンと比べると、必ずしも属性値が勝るわけではないですが、基礎攻撃力もしくは斬れ味に関しては皇金武器が大きく上回っており、デフォルトの会心撃【属性】のおかげでスキル枠に余裕ができるため実運用では皇金武器がよいでしょう。
なお、強撃ビンに関しては生産もしくは赤龍武器が圧倒的に優れています。さようならガイラアックス・麻痺。

・チャージアックス

 今回大きな影響を受けた武器その2。ワールドでも圧倒的な破壊力を見せつけていた皇金の盾斧・氷がついに強化され、ディープシュネーゲルを超えた属性値630を獲得。カスタム強化とパーツ強化で更に伸ばせるので今回のアプデ全体で見ても最も注目されている武器です。また、他の強属性ビンの皇金武器もパーツ強化込なら属性全振りの赤龍武器に匹敵する属性値となるため、有用です。榴弾ビンのマム武器に関しては…うん、忘れよう。

・操虫棍

 残念なことに強化しても猟虫ボーナスが変わらないため、猟虫強化【気・力】発動を持つものが存在しません。そのため、この猟虫ボーナスを最重要視する人にとっては全く魅力がありません。操虫棍は属性にマイナス補正があるとはいえ手数武器なので皇金武器の特性は気になるのですが、自分は猟虫強化【気・力】がない操虫棍はもう使えないので手に取ることはないでしょう。正直、砕光の黒曜杵の性能が完成されているのでこの程度の性能ではわざわざ作る必要を感じられないです。ただし、皇金の長刀・麻痺はかなり高い麻痺値を持っており、猟虫ボーナス以外の性能も及第点なので、麻痺を使いたい人にはいいかもしれません。


 とりあえず現状の剣士マム武器の所感については以上です。もちろん、実際に運用したり多くの人が検証したりすることで評価がガラッと変わる部分もあると思いますが、大目に見てください。あと疑問・異論・反論があればツイッターで指摘してくれたら嬉しいです(情報はいっぱいほしいので)。

ガンナー編はまたちょっと後で書きます、たぶん。
書きました

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