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歩んできた道、と『じゃあね。』 ~MVをみて~


2020/03/12に乃木坂46 25thシングル『しあわせの保護色』収録曲の『じゃあね。』のMVが解禁された。

これは同シングルの活動で乃木坂46を卒業する白石麻衣によるソロ曲で、自身が作詞も行った。
秋元康氏以外による、乃木坂46初のメンバーの作詞作品ということもあり、大きな注目を集めている。YoutubeでのMVの再生回数は100万回を突破している。(2020/03/13時点)


 あらためて、まいやんの卒業を実感ました。


 表題の『しあわせな保護色』が明るい送別パーティのような雰囲気で、寂しいけど明るく送り出すような曲だったので、より今回はこれまでの歩みを感じ、別れ・旅立ちを意識するものでした。




こころの景色


 歌詞については、風景が目に浮かぶような素敵な歌詞で、その風景にリンクされるように思い出が歌われており、まいやんがどんな景色を見てきたかを、私たちも少し感じることができました。

 やっぱりまいやんが作詞したということで、より歌詞が"ずーん"と刺さってきますね。MVに入ってる歌詞もまいやんが書いたもので、より気持ちが伝わってきます。


特に2番の歌詞は、

あの夏の歌声 覚えていますか?
土砂降りでもいいよ
またいつか・・・なんてね
手を取り輪になって目を閉じた
あの花火があがるまでは
あの歌を歌うまでは

と、神宮など雨に見舞われる機会も多かったライブの風景やレコ大前の円陣など、楽曲披露、アイドル人生としての想いが込められており、個人的にとても好きな部分です。

 モデルや映画など、多くの仕事に関わってきたまいやん。そんな中で、ライブなどについて作詞したことから、やっぱり仲間と共に過ごした時間は濃く、大切なものだったんだなぁと感じました。


 1サビとラスサビで似てる歌詞だけど、少しずつ違う部分があり、そこで旅立ちの瞬間、決心する瞬間が描かれてるようで、ここもまた好きな部分です。

もうそろそろ行かなくちゃ

 ここが1番では自分の中で言い聞かせてる、最後はみんなに語りかけてる、そんな違った感じ方になるのがいいなぁと思いました。




8年間


 MVの中では、まいやんの回想シーンや休日らしい映像とともに、乃木坂が好きな少女の8年間が所々に描写されています。

 2011年9月→2016年4月→2020年1月

 まいやんの乃木坂での活躍とともに、この少女は小学2年生から、中学への入学を経て、高校1年生まで成長しています。
 始まりでは乃木どこ初期のまいやんが映っており、そこからまいやんも成長して、今の輝きを放っています。


 乃木坂をずっと先頭で引っ張ってきたまいやん。歳上のお姉さんとしてみんなを見守り、支えてきたまいやん。ずっと変わらず乃木坂の欠かせない存在でした。

 そんな偉大すぎる存在にいつしか、過ぎゆく月日に対する成長を感じにくくなっていたのかもしれません。

 ここで少女の8年間、小学生だった子がいまや高校生にもなっている、そんな映像が挿入されることで、大人としての8年間の成長に気づけ、実感することができました。

 学生ほどの目に見えるものではないですが、溢れる魅力や優しさ。そういった、パッと目に見えるものでない成長が映し出されていた気がします。

 MVの最後のその背中は、大きな大きな背中でした。



* * *


さよならをありがとう。


 幾度となく訪れる別れ。その度に寂しい想いがこみ上げてきます。いなくなってしまうような。

 そんな別れ、さよならにありがとう。

 矛盾するような言葉ですが、悲しい、寂しいけど、こんな別れがあるのも大切な出会いがあったから。今以上はない、一期一会の出会いに感謝。


 そんなサヨナラに強くなれそうな言葉を選んだまいやんにありがとうを伝えたいです。


始まりはいつだって そう何かが終わること

 終わりは始まりがないとやってこない。この歌詞の裏返しのような感じがしました。



 まいやんが乃木坂から大きく羽ばたいて、この先で素晴らしい絵を描けるように。

 残りの時間、アルバムにたくさんの思い出を作っていってほしいな、と思います。


 まいやんらしく、坂を登りつづけて。



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