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季節のお便り Vol.1:20年秋 【野沢菜編】

こんにちは。高原旅館 野辺山荘の広報担当Kです。


手紙を出すこと、いや、そもそも書くことすら減ってきている中で、

あえて季節のお便りとタイトルをつけてみました。

うつろう季節のことを伝えたいな、と思いまして。

これからも暫くはこのシリーズで書いていく予定です。

ちなみに、私は何か書くときには主に万年筆を使っています。

それは筆圧が弱いから。

押し付けなくてもサラサラ書けるので好きです。

はい、早くも話が逸れましたね。すみません。


えっと、野沢菜の話です。


野沢菜は霜に何度か当たってから収穫します。

その方が甘みが増すからです。

ほうれん草や白菜、キャベツなども同様で、

霜に当たると甘くなります。

夏のシャキシャキとした、瑞々しい野菜もいいのですが、

晩秋の柔らかくて甘い野菜も好きです。

ごめんなさい、また話が逸れました。


毎年、11月下旬に近くの直売所経由で地元の野沢菜を購入しています。

今年は気候が良かったのか、

新鮮で、大きくて、しっかりした野沢菜を手に入れることができました。

同じ直売所にいた、地元のおばーちゃんも

立派な野沢菜だねぇ」と言って

うちの取り置き分を買おうとしていたので、

慌てて車に運び込んだほどです。

農家さんに感謝です。ありがとうございます。

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こんな感じに束になっています。立派ですね。


さて、いよいよ野沢菜を漬けます。


まず、しっかりと水洗いして、

樽の中に隙間なく詰めつつ、

塩を振りかけながら漬け込みます。

その量なんと60kg

量が多くて大変ですけど、新鮮なうちに作業することが大切です。


野沢菜漬けは家庭によって味が違うと言われています。

大まかには

塩ベースか、

醤油ベースか、

という感じですね。

当館では塩ベースに、だしや唐辛子などを入れています。

詳しいレシピは秘密です。

(ぶっちゃけ、毎年配分が微妙に違うのでよくわからない)


夕方には重石を置いて作業は完了したのですが、

夜には既に10cmほど重石が下がっていました。

よく沈み込む野沢菜は良い野沢菜と言われています。


食べられるまで水が上がってから一ヶ月弱くらい、

ということですので、

私の試食はもう少し先になりそうです。


今年の野沢菜もお楽しみに。


それでは今回はこのへんで。

またお会いできたら嬉しいです。




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