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季節のお便り Vol.4:21年冬 【お箸編】

こんにちは。広報担当のKです。

前回からすっかり時間が経ってしまいました。

タイムスリップしてしまったのです、きっと。
(ただの言い訳)

さて、季節のお便りVol.4をお届けします。
冬は野菜が育たないため、
今回はお箸にフィーチャーしたいと思います。


あまり気にされないと思うのですが、
実は当館の夕食にお出ししているお箸は
木曽檜(きそひのき)の、漆塗りのお箸なのです。

よく見るとお箸に「木曽ひのき」と書いてあったりします。
このお箸は軽くて扱いやすく、口当たりが良いのでお食事を邪魔しません。


それでは、木曽檜と漆の特徴を
ちょっとご説明しますね。


檜といえば
・香りがいい
・軽い
・柔らかい

そんな特徴があります。

木曽檜はご存知の通り、長野県木曽地域の檜で、
檜の中でも質がいいことでも有名です。

ちなみに丸い木から四角い柱に加工する際に出る、余りの部分を
お箸にしているので素材の有効活用になります。
(もちろんそれ以外の端材などもお箸になります)

木は二酸化炭素を溜め込むので地球温暖化を防ぐためにも、
日常的に木をどんどん使うことも大切なのです。
(できれば国産の木を使うのが良いです)


漆の特徴は
・抗菌作用
・殺菌作用

があります。
古来より塗料や接着剤として器などはもちろんですが、
建物や仏像、芸術品まで幅広く使われてきました。
地域によって様々な特徴があるので調べてみてはいかがでしょうか。

漆はウルシの木から採取した樹液を精製してつくります。
現在使われている漆の約98%は海外産です。
漆の使用量が少ないため、なかなか産業として成り立ちづらく、
国産の漆は非常に高価となってしまっております。


さて、そんな漆を木曽檜に、木曽の職人の方が
一本ずつ丁寧に塗り重ねていったのが、このお箸です。
漆は薄くしか塗れないため、このお箸でも5回ほど塗っています。
(非常に手がかかっていますよね・・・)

なんか、全体的にかたい文章となってしまいました。。。
でも自分の手元にあるものにたくさんの人が関わっていたり、
歴史があったりと、なんかすごいなぁと思っちゃいます。


と、まぁ今回はそんなお箸のお話でした。


それではこのへんで。

またお会いできたら嬉しいです。

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