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初めにコトバがあった。エリクチュールとフィロソフィー。時間/永遠/ときに神様と呼ばれた…

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初めにコトバがあった。エリクチュールとフィロソフィー。時間/永遠/ときに神様と呼ばれたり、SF作品では超知能として登場する神秘的な存在に興味があります。 記事は全てネタバレを含みますお気をつけください。NOTE今まで使ったこと無く初心者です。 alicemix.com

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《極力ネタバレ無し》「敵は誰?」同士少女よ敵を撃てを分かり易く読み解くためのヒント書評

こんにちは。今年ももう6月ですね。2022年の大きな出来事といえば何と言っても2月に始まったロシアとウクライナの戦争でしょう。 エネルギーや食糧という私たちの生活にも多大な影響をもたらし、核爆弾が発動するかもしれないなどという地球上で暮らす誰にとってもまるで穏やかではないこの現状。 第二次世界大戦以降戦争の抑止力として働いてきた核の脅威と、戦争とイデオロギーつまりは政治という極めて俯瞰的な問題、兵力という命の尊厳・・ 言ってみればありとあらゆる面で国の問題ではなく人類の英知と

    • パノラマの庭園空間で永遠をシンクロニシティする「トムは真夜中の庭で」

      こんにちは。時間が経つのはあっという間ですね。特に楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいます。さてそんな時を題材にした児童文学「トムは真夜中の庭で」から時間について考察していきます。 「トムは真夜中の庭で」の時は一般的な時間概念とは異なります。トムとハティが夢をシンクロニシティ(同期)をすることで新たな時間空間へアプローチしその時間空間を体験したトムはそれまでただ漫然と捉えていた時のパラドックスに気づき、やがては永遠と自我や意識への言及などを行います。これと似たような指摘は

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      • 人は過去の囚人?二人の悪女の奇妙な運命ミッシェルルブラン「未亡人」

        こんばんは。もう1月も中盤ですね。 どんな寒さも面白いと思うものにどんどん好奇心を持ちながら暮らすことが一番の冬の過ごし方なのかなと思います。 さて、面白い小説といえば欠かせないのが個性的な登場人物。今回紹介する有名なミッシェルルブランの推理小説は未亡人には2パターンの悪女が出てきます。ここではこの二人の背負った過去と運命を変えようとした人生という観点からそれぞれに分けて①動機と手口からどのような人物だったかを推理し②どんな人生だったのかについて解き明かすことで、老若男女問わ

        • ついカッとなって…経験と物語の狭間で揺れ動く魂を救済する赦しの物語大澤めぐみ「彼女は死んでも治らない」

          少し遅れましたが新年明けましておめでとうございます。今年からおすすめの本を紹介していきたいと思います。その第一段は我がノベル同好会で一昨々年から注目されていた作家さんの最新作です。大澤めぐみさんの「彼女は死んでも治らない(光文社2019年8月8日発売)」です。おにぎりスタッバーで鮮烈なデビューを飾ったこの作者は、 そのテンポのいい持ち前の一人称を用い感情(経験する自己)と自己(物語る自己)の狭間で揺れうごく繊細な心情を殺されやすいというユニークな着想で描き出したとても意欲的な

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