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青雀旗決勝卓反省会場①

鉄は熱いうちに打てということで、青雀旗決勝の1半荘目を振り返りたい。自分で見返して気になったところ、先輩方から指摘を受けたところをつらつらと挙げていく。

東一局

ここから打3p

リーチのみに向かう形上のロスよりもドラを使う手組にした方が良かったのではないか?親番とはいえ3巡目、焦らず9pか9sあたりに手をかける方が良さそうだ。そして形式聴牌を取らなきゃなぁと思いながら振り聴の7pを手に残していたら下家の平林さんから4p切りリーチが飛んできた。8sをチーして聴牌は取れるがこの7p押しはどうだったか?

67sターツを鳴いて打7p

リーチの河に通っている筋は10筋で筒子は結構濃いため現物の1s対子落としも頭を過ったが、残り巡目が少ないことを理由に7pを打牌、結果は辺嵌7pの満貫に放銃した。親番とはいえ少しラフに押しすぎたかもしれない。三段目に入りもはや嵌6pの出和了りも期待できないため形式聴牌のために7pを手に残してみたが、下家に筒子が未知数なのと1s1枚切れなのを考慮しての7pツモ切りはさすがに選択できなかった。いろいろ分岐があった先の放銃なので少し悔しさが残る。形式聴牌取りの正着はいったい何だったのだろうか?

東三局

8pを重ねてきたところ。なんとここから打9s…

9sが河に落ちた瞬間にあれ?5対子逃してない?となっていて独り悲しみを覚えていた。發か6sを打って役役チャンタドラをメインとした面子手と七対子の両天秤にするのが打点的な見返りが大きそうだ。5s引きも悪くないので發が良かったかなぁ~。頭の中では白と西を鳴いての3900~8000の面子手構想しかしていなかったのが致命的だった。それに面子手を見るにしても役役対々和のルートもあるのだから、5s引きを重く見るなら發、七対子の待ちの強さと満貫面子手maxコースを見るなら6sを切るべきだった。完全に禁忌肢を踏んでいる。これが一戦目で一番酷かった。これに限らずだが字牌を無意味に抱えたがる悪癖はなかなか治らないものだ。少し時間を使うべきだったし、面子手の場合は副露手が主軸になることをあらかじめ見越しておかなければいけなかった。

そして、対面の親橋本さんから先制リーチを受けてこの形。聴牌すれば結構な勝負手だが、シャンポン受けの西が1切れの状態で親に9s+7p or 8pをプッシュするのは無理があるか。8sツモ切りからの5s切りリーチには9sがちょっと打ちやすいですよねと独歩プロが解説していたが、平たく言えば索子の上側に2塔子ある複合形で69sにあたる場合8sが先に打たれているのが不自然な手順であるパターンが多いから、69sが当たるパターンは少なくなるよねという話である。もちろん雀頭と2面子と455788sの一向聴から369s二度受けのドラ両面固定みたいな場合だってあるかもしれないから単純69sかもしれない。そもそもこの類の捨て牌・手牌読みはある程度頻出の手牌構成パターンを列挙できることを前提とした、「〇〇くらいあるパターン中△パターンくらいでしか当たらないから結構通しやすいよね」という技術である以上、そのパターン列挙が出来ないノーベル平和賞は親のリーチに一向聴から2筋は無理ですと言って降りざるをえなかった。

南一局

ここから打3m

初打の79m払いは外側からの方が良いのではないかということはひとまず置いておいてツモ4s。雀頭を固定するのが一番受けが広く、現状リーチのみにしかならないので赤5s引きに備えて打3mとした。しかし、赤5sを引き戻したときは改めて2mを雀頭固定すればいいだけの話だし、大体赤5sを引く前に両面を埋めてリーチしているだろう。14mという端にかかった最も強い両面を待ちにすることができないデメリットがどうのというより、欲しい赤5sを引いた時の未来予想図を思い描けていなかったことが良くなかった。しかしぐだっていたおかげで一盃口つきの2000Aになったのは幸いだった。

南二局

ツモ6pで打白
次順の西は手に残して6p切り

678の三色が見える一向聴でツモ6p、1pと9pの受けができた。1pは逃せないよなぁ〜と思いながら白の対子落としを見せたのだが、9pだけマジでいらなさすぎる。どうしたものかと悩んでいるうちに次巡にふわっと6pを1枚離してしまった。白の対子落としによって後から出てくる6pの関連度が激増し47pが本命の一本になることと、1pが端牌とはいえドラを跨ぐ牌であること、リーチのみを和了っても状況はさして変わらないが跳満ツモはトップ率が大きく上昇し、放銃は結構罪という場面だったことも踏まえると、一枚目で47p固定のメンピン高目三色ルートに固定するのが良さそうか。とにもかくにも手順がふらふらだったのが一番良くなかった。

南四局

打1m

字牌を切れ!

南が生牌だったとしてもこれはダメです。現状聴牌への受け入れ枚数は4種12枚だけど、どの愚形塔子も両面やリャンカンに変化しやすいのだから、放銃が怖いといえど南を残してはいられない。仮に愚形聴牌であったとしてもこの瞬間に張ってリーチ・ツモ・赤で1000-2000の2着浮上は十分勝算がある。

綱川プロもこう言っていた。

「字牌はゴ〇!」

東3局もそうだったが手組をしている最中はもっと軽率に字牌を切っていく意識を徹底しなければならなさそうだ。

そして親の東岡さんからリーチが飛んできてこの手牌。

少考の後まさかの打1p

少し見づらいが、直前に対面の橋本さんが2mを通している。下家の平林さんは少なくとも親に対してはベタ降り模様だから、安全度に差はない。何なら端牌の1pの方が平林さんの不意打ち聴牌に対しても微差で安全である。
君は3pいらないのかい?鳴いても3900は4900で2着浮上できるよ?2pは橋本さんにはほぼノーリスクで打てるんだよ?3→2のために親に2pは打てないわけだが次巡に通る可能性だってあるよ?
誰がどう見ても2mを切った方が良いに決まっている。解説の独歩さんが武士の情けで?スルーしてくれたことには感謝してもしきれない。

おぉ、ノーベル平和賞、形を間違えるとは情けない

こんなものがyoutube配信という冒険の書に残ってしまうのは一生の不覚だがいつもこんな麻雀をしているのだから致し方なし。この内容で3着だったのは僥倖だったといえるだろう。もう少し丁寧に選択を重ねられるよう練習しなければならない。

ところでこの半荘よりひどい最終戦があるってマジ?次は最終戦の振り返りをしたい。また近いうちに...

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