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青雀旗予選の記録②

予選②

先日の予選で準決勝進出の権利をゲットした私だったが、関東某所で行われた別の予選にも突撃した。ちなみにペアは児玉先輩ではなく、早稲田麻雀部が誇るマナ悪の権化ことミントさんである。点箱をガシャーンと開けてクソデカボイスで「リーチ!」、宣言牌は当然のように強打する同卓者がいたらやつである。ミントさんは青雀旗に出るべくグループLINEで色々な人に声をかけていたが、たとえばメタビートには「1/10のためにその日に外出するのはな〜www渋いなぁ〜www」などと言われていて嘆き悲しんでいた。ミントさんは当然私よりも遥かに強いわけで、それこそメタビートと組めば通過率は 1/チーム数 より明確に高くなりそうなものだが…。やはりあのエキセントリックな言動が災いしているのだろうか?

そして、予選①の時と同じく知り合いが会場にいた。それが決勝卓2位、青山麻雀研究会の平林さんこと、ばやしさんである。ばやしさんは早稲田麻雀部にも出入りしている先輩でよくお話させてもらっていた。ペアの川名さんとは初対面だったが、ばやしさんが連れて来たのなら強いに違いない。ばやしさんもミントさんと同じく青雀旗予選に参加する相方を探していたが、私はすでにミントさんとの先約があったためお力添えできなかった。先約が無ければマナ悪の相方と思われたくなかったのでばやしさんと予選に出ていたのだが…。ともかく強敵の参戦に慄きながらも、ミントさんとともに準決勝進出の権利を掴み取るべく気合いを入れた。

いや、やっぱりこんなマナ悪を準決勝に連れて行くために頑張って良いものだろうか?

少し迷ったのは否めないが、自分の準決勝への準備のために、何より青雀旗に少なからず情熱を傾けるミントさんのために(マナ悪だけど…)全力で勝負に赴いた。蛇足だがばやしさんの青雀旗予選相方探しにおいて笑える一幕があった。本当はこのことも記録しておきたいのだが、ばやしさんからの信頼に応えてここには書かないこととする。

予選②-1

というわけで大事な一戦目、だったのだが東三局の2巡目あたりにガコッという不吉な音とともに点滅し始める天板の開閉ボタン、みなさんもご存知の牌詰まりの卓トラブルである。ただ幸いなことに会場となっていた雀荘のメンバーさん(黒子ではなく一般の大会参加者)が同卓していたのですぐにトラブルは解消されて、数分の時間延長が約束されて恙無く競技続行となった。麻雀の内容はというと東場に安牌なしだからと言って平和ドラ2から向聴プッシュを敢行するも刺さって、そのままラスった。それ以外は特に麻雀の内容に特筆すべきことはなかったが、少し気になることがあった。
それはルールの読み合わせの際に運営の雀荘店員さんが言っていたことなのだが、曰く「50分打ち切りなので北家スタートの人にも南場の親番が回るようできるだけ速く打ちましょう」と。そして、1戦目の残り時間が少なくなってきたころにも同様のことをアナウンスしていた。まず前提として運営元の学生麻雀連盟は会場委託している各雀荘にこのようなことを伝えろという指示はおそらく出していないと思う。予選①ではこのようなことは言われなかった。したがってここの会場の運営が良かれと思って言ったことなのだとは思う。確かに競技の公平性という観点で言えば、50分で半荘が終わるよう打速を速くすることには一定の合理性はあるし、速打ちできる経験者の中ではそうした方が望ましいという共通意識はあるだろう。とはいえ、青雀旗予選にはまだ麻雀初心者の人だって参加しているのだから、彼らを焦らせるようなことを強調するのは如何なものだろうかと疑問に思った。上家に座っていた方もまだ始めて半年ほどだと言っていたが、特に南場は明らかに無理して選択に使う時間を切り詰めているように見受けられた。たくさん打てば自然と速打ちできるようになるのだから無理しなくても良いのにと思うほどであったが特に声をかけることはしなかった。私と、特に下家に南場の親番が回ってくるかどうか微妙な時間だったからだ。とにもかくにも運営の対応に一抹の不親切さを感じる一幕であった。
ところで下家はおろか私にも南場の親番は回ってこなかった。

う〜〜〜ん🤔

誰が悪いというわけではない、強いていえば東場で刺さっている私が悪いのだが、少し残念な気持ちになった。

予選②-2

一戦目ラスでスタートするわ、ばやしさんに煽られるわで散々な滑り出しだったが仕上がっていても仕方ないので、気持ちを切り替える。さて2戦目はトップスタートのばやしさんと同卓、ここで凹ませておきたい。が、結果から言うとまたしてもトップを獲られてしまった。ぐぬぬぬ…(~_~;)。流石に強い。ばやしさんは何と言っても打点意識と速度のバランスの取り方が上手い。やや重めの手組みをする私は速度差で終始押し込まれてしまった。なんとか2着を死守した以外に特に覚えていることはない。そして1戦目に続き次は牌余りの卓トラブルが起こった。積まれ損なって下に残った牌はそのまま欠けていた山に補充して使ったのだが、それは私が早い巡目でツモる山の牌だった。余った牌を拾い上げたばやしさんだけが何の牌か見ていたのだが、私がそれをツモって確認したところ紛うことなき私の有効牌である。「それ結構大事そうな牌だねぇ〜」とにやにやしていたばやしさんに対して、私が手出ししながら悪態をついたのは言うまでもない。手を出さなかっただけ褒めてほしいくらいだ。

予選②-3

3戦目の卓にも見知った顔が、といっても1回しか会ったことのない人なのだが、とにかくまだ知り合いがいた。誰かと言うと電通大の部長の方である。昨年の6月に早稲田麻雀部として大学間の対抗戦に出場したのだが、その主催をしていたのだが彼だった。相変わらず部のリーダーとして落ち着いた様子だったので早稲田麻雀部の前部長や現部長にも見習ってほしいところだ。麻雀の内容としては、東場は特に何もできず点棒を削られたが、南場の親番に子方の先制立直を片端から返り討ちにしていった。本当にどうしようもない配牌を先制立直を掻い潜って和了りに結びつけ、次局は対面の先制立直の現物待ち闇聴で親満をものにした。さらに次局再びの対面からの先制立直に追いかけ立直をぶつけ、裏ドラ一枚の9600で大きな加点に成功した。一方その頃、ミントさん・ばやしさん・黒子の店員さんともう1人という卓ができていた。結構ワイワイと打っていて、ここがマナ悪の出しどころと思ったのだろうか、ついにミントさんの

点箱ガシャーン❗️ 「リーチ❗️」 宣言牌バシーン❗️

という一連のマナ悪立直モーションが発生してしまった。あまりに恥ずかしくてそちらの方に気をとられていたら自分のポンすべき牌をスルーしてしまい、もう最悪である。ミントさんと自分の失態に苦笑いを浮かべながら卓上の様子に集中し直すこととなった。結果としてはなんとかトップのまま逃げ切ることができたのが幸いだった。

予選②-4

さて、3戦目まで終わって私は個人微プラス、ミントさんは2トップと私たちは悪くない位置につけていた。暫定首位はばやしさん達である。ポイント差的に5位チームあたりまでは現実的に総合1位が見えるような状況で、10チームほどいた割には混戦模様となっていた。最終戦はばやしさんの相方川名さんと同卓、大事な直対である。
が、東場に川名さんが4000A、そしてツモ七対子ドラドラの2000-4000と和了り、大きく抜け出されてしまった。私は親番で跳満を親被り、再起になりうる勝負手の追いかけ立直も放銃と終わり、川名さんとトップラスの状態で南場の親も落ちてしまうという絶体絶命もいいところまで来てしまった。
ここから最短三局で最低でも川名さんをトップ目から引きずり落とさなければならないので、川名さんの点棒を削り他の2人にトップをとらせるのが最低目標、狙えるなら役満でトップ目に躍り出る必要がある。
そんな南2局、7種の配牌が来たのでやるだけやるかのお気持ちで国士に向かったのだが、なんとどんどん必要な牌が揃ってゆき、下家の親の筒子仕掛けにも危険牌を放ってついに聴牌した。

一枚切れの北単騎

上家の河に一枚ある北単騎だったのだが、国士を張った同巡に上家から立直が飛んできた。立直後は運良く雀頭の東をもってきたので手出し、次巡も字牌を引いてきたので、雀頭をすげ替えてさらに東を手出しする。その後も聴牌を維持しつつ全員に対する安牌を切り続けた。

ツモ東打東(手出し)
ツモ白打東

聴牌する直前に親に対して筒子をぶっ叩いているので少なくともー向聴〜聴牌であることは川名さんにも見えていたはずだが、東の対子落としとその後の安全牌の手出しによって聴牌率はグッと下がっているように見えたはずだ。そんな中で立直と筒子仕掛けで押し返してきている親に川名さんは挟まれた。ここでの脇への放銃はトップを落とす可能性があるので川名さんはケアせざるをえないが、どうやら安全牌に窮していたようだった。川名さんの最後から2番目の手番には私に通っていない西すら出てきたが、残念ながら流局してしまった。もしここで川名さんから直撃をとれていれば、瞬間的にトップとラスが入れ替わっていたので私は順位点と素点で計110pt強をゲットするのに対して川名さんは逆に112pt失い、合計220pt以上の差を詰められることになっていたのだが、私の反撃もここまで。その後は、川名さんに上手く局を回されてしまい見事にトップラスを決められてしまった。

といったわけで、私とミントさんのペアは総合2位で終了した。ばやしさんも川名さんと同じく最終戦トップで締めくくり、平林&川名ペアは私たちと190ptもの差をつける圧巻の首位通過となったのだった。あの国士が和了れていればと思うのが人情というものだが致し方ない。帰りはばやしさんとご飯を食べて帰宅し、かくして他の予選の結果を待つのみとなったのだった。

次回は準決勝の記録になるような気がする。忘れないうちに書こうと思う。

それではまた…

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