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青雀旗予選の記録①

私にとって初出場の学雀連主催のリア麻大会、青雀旗2023の思い出をここに記録しておく。青雀旗ってどんな感じなの?という方にはぜひご一読いただきたい。

予選①

関東某所での予選が児玉先輩との初陣だった。ちなみにお昼の集合時刻に対して私は朝食を抜いてギリギリ到着、児玉先輩は家事をしてたら数分の遅刻という社会不適合っぷりを見せて、当然の最後の到着だった。運営の皆様、出場した皆様、ご迷惑をおかけしました。会場には早稲田麻雀部のお隣の麻雀サークル、立教peaceのペアもいた。なかなかの強敵がいることを確認して、早速第一戦の卓へと向かったのだった。

予選①-1

さて肝心の初戦、東場の親番

ドラ表の4pをツモってきた

ドラは忘れた(確か5pだったような気がする)が、赤も含めて手に4枚あったと記憶している。36pが苦しくなってきたから、亜両面立直は25p待ちだなぁ〜と考えていたら4pが入ってきて単騎選択となった。役ありドラ3or4なので黙っても良かったのだが、場に萬子と筒子が高く延べ単や亜両面変化の期待が普段より持てないこと(逆に36sはかなり場に見えていてかつ索子は全員が持っててもそれぞれ1ブロックずつっぽく、索子の真ん中辺りは山に残っていそうだった)と点数状況、そして見た目枚数で気合いの赤5sぎり立直を敢行した。結果、まさかの4s一発ツモ裏裏で8000Aとなった。

ノーベル平和賞太すぎる!完全に筋力!

疑惑の立直だったが上手くいって自分でも驚いた。その後、下家に一旦まくられるも、打ち切り最終局となった南場の親番で満貫を決めて、初戦はトップスタートなった。

予選①-2

思い返してみたが、他の半荘と比べると全然覚えていない。ただ半荘通して他家に攻め込まれて、挙句ラス争いをしている3着目にダマ5200を献上して箱下に迫るラスだったことは覚えていた。多分回避しえないラスだったので致し方なし。

予選①-3

東発に副露して役牌のみ先手の愚形聴牌を入れたが、対面から立直がかかったことで、一旦迂回することとした。安全な塔子を落としながら三段目に入ると次はドラ含みの辺3pで張り直し、通せる牌も増えたことで最終手番まで聴牌維持に成功した。そして海底の立直者のツモ番、河に打ち出された牌はまさかの3pだった。

ロン!3900!

僥倖の河底ロンは悪くない感触だったが、次局断么九ドラ2の両面聴牌にまたしても親の対面が立直で攻め返してきた。待ち選択があったがドラそばではない7sを打牌すると嵌7s12000の放銃。悲しいことに3倍にしてお返しする羽目になった。
しかしこの程度で白旗をあげるわけにはいかない。ラス目となって迎えた親番、配牌を開けると萬子が10枚くらいある化け物配牌だった。

配牌はこんな感じだったか。

9mポンから発進し、4枚目の9mを引き入れた後にドドドド急所の辺7mも鳴けて、1段目に25mの聴牌、まだ萬子は一枚も余っていなかったためか、トップ目の対面から12000を直撃し、手痛い失点を取り返した。
その後、南場ではトップ争いをしていた立教peaceのMさんと立直でぶつかり合い、枚数こそ不利をとっている感触ではあったが無事高目で討ち取った。
そして全員にトップの可能性が見えたシーソーゲームのこの半荘も打ち切り最終局、暫定トップ目の私は役あり良形のー向聴まで漕ぎつけたが、5200直撃or満貫ツモでトップの下家が役牌2つをポンして各色バラバラと切っていた。私の手牌の中には将来的な安全牌として序盤から残していたが2段目になっても生牌のままだった余剰牌の東が鎮座していた。対々和ベースの仕掛けに対してかなり危険な東は打てないと判断して、形を壊し親への危険牌を1枚リリースして3枚切れの字牌を一つ手に残した。直後点棒を大きく減らした対面の親から立直がかかった。24000以上の差はあったので跳満ツモまでは許容できる状況にあり、かつ私を猛追する二人の手が止まる可能性があるのでかなりありがたい。ただし親への放銃は大体1→3、場合によっては1→4の着落ちもありえる局面である。下家の東対子落としとMさんのオリを観測して一安心しつつ最終手番まで親現かつ万が一の下家の対々和ベースの仕掛けに当たらない牌を打ち続け、無事流局。形を壊して全員に対する安全牌を残したことで、少なくとも親に対しては全くリスクを冒さない展開に持ち込めた。場の状況をよく見られていたと思う。
文章の長さを見ればご理解いただけると思うが、一月ほど前のことなのにかなり記憶に残っている印象深い激闘だった。3戦目は辛勝のトップである。

予選①-4

3戦目6半荘終了時点で、総合1位争いは混戦を極めていた。1位から4位までは各区間20ptずつくらい開いていたので、4位チームも2トップであれば総合1位を狙える状況だった。我々はトップと20pt差の2位につけていたので、片方はトップを取りたいという状況の中で始まった最終戦は立教peaceのWさんと同卓した。
ここで起家スタートのWさんの手牌に火が付く。満貫こそないものの、中打点を連続和了し3本場まで積まれてしまった。
40000点を越えたWさんを追いかける直後の親番、しかし無情にもWさんから4〜5巡目に立直が飛んできた。手牌はあまりに戦えない。終盤の形聴取りのためにどう打ち回すか考えていたところ、卓上に異変が起こる。萬子→索子と打ち出していた対面が赤5pも含めた筒子を二副露して立直に対してありとあらゆる危険牌を激烈プッシュしている。どう考えても清一色赤の12000クラスでないと説明がつかない立ち回りだ。東一局に対面はWさんに7700を放銃して少し凹んでいる。さらに言えば対面は数合わせで運営の方が入った黒子チームなので、トップを取られてもすぐさま総合1位争いで私たちが不利になることはない。どうやらまだ天運は私を見放してはいなかったらしい。その後、筒子の3副露目が入りどう見ても聴牌、途端にWさんが危ない筒子の牌を掴み始める。

8p…当たらない、4p!これは?…当たらない

私の祈りも虚しくWさんの放銃はないかと諦めかけたWさんの最終ツモ番、河に放たれたのは両面・シャンポン・辺張・嵌張全てに当たりうる3p!!当然のロン、12000だった。

Wさん細すぎるよ…

後で聞いたが、Wさんの手は立直・發・ドラ1の47m待ちだったらしい。1段目から実質2人でめくった47mが姿を現さなかった挙句12000放銃になっているのはやってなさすぎて普通に可哀想だが、私とて東場の親が落ちてトップまでおよそ10000点差、少し苦しい展開だ。その後、下家が4000Aでトップ戦線に踊り出て、私は1人取り残された暫定ラス目となってしまった。
しかし南一局、ここでタンピン赤赤の勝負手が入る。するすると有効牌を引き寄せ立直!ツモれば2着まで這い上がれる。速い立直なので待ち牌の場況は分からないが腐っても両面待ち、これは和了らせて欲しい。そして3段目に入り待望のツモ!大きすぎる3000-6000だ。

ノーベル平和賞太すぎ!やはり筋力は全てを解決するのだ!

この和了りでトップ争いは熾烈を極めることとなった。
時間打ち切りによって私の親番で最終局となり、トップ目との差は4000点ないくらい、5800和了(3900和了)でトップという状況でおあつらえ向きにドラドラの断么九手が入る。トップ目の下家は私の条件を満たす和了および私の1人聴牌・自身の1人不聴を回避しなければならないため、一気に鳴いて攻め上がってきた。一方私は一向に鳴けずもどかしい時間を過ごしていたが3段目に入ったところでついに門前で聴牌が入る。

生牌の嵌6p聴牌
嵌4pでチーすると36p待ちに変化

ドラヘッドと待ちが嵌6pということは覚えていて、他はちょっと違うかもしれないが、およそこんな感じの出和了り7700の手だ。下家は役牌含めて3副露、かなり2000点っぽいのでおおよそ何でも打てるが、ドラの所在がすべてはわからないので万一の3900放銃は3着落ちとなる。他に目立った動きはない中で、下家に対しては安全な牌ばかりくるが6pは現れない。一方下家も私に対して危険牌を勝負して聴牌を取り切ろうとしている様子だった。そして私と下家の最終手番、お互いに当たり牌は掴まず流局、2人聴牌で2着終了となった。

そして運命の結果発表、相方の児玉先輩は見事最終戦トップだったが、別卓では7本積んだ70000点持ちトップもいたらしくちょっと厳しいかなぁ〜と思っていた。しかし、一番最初にアナウンスされたチーム名は私たちのチーム名だった。70000点トップのチームは序盤振るわなかったチームだったようで、3戦目終了時点で我々の上下にいた2チームは児玉先輩と70000点トップの方に抑え込まれたようだ。かくして私たちは薄氷の勝利を手にして、準決勝への切符を手にしたのだった。

本当は決勝までの内容を全部書こうと思ったのだが、予想以上に長くなってしまったのでここで一区切りとする。次は2つ目の青雀旗予選の思い出を語ろうと思う。もし青雀旗に興味が出たという方がいれば幸いだ。
それではまた…

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