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ライオンズの投手陣展望

はい、どうも終身名誉山野辺ファンの
YamanobeDodgersです。

松井稼頭央新監督就任も2年ぶりのBクラスに沈んで
しまい、オフには"彼"も福岡へ移籍濃厚と明るい
話題がなかなかないように思えるライオンズですが
選手の年齢層を見てみると個人的には近い将来に
優勝できるのではなんて思っているところです。
(山川福岡にだけは行かないで(無理))

今回は投手陣についてニワカながらつらつらと
話していこうかと思います。

お金かけてデータ見ようとは思わないので浅い見解ですがよろしくお願いします。


安定感が増した先発陣

先発陣は今年も高橋がローテの頭にどっしり構え
防御率はオリックスの2.61に次ぐ3.00を記録。
平良は転向1年目ながら抜群の安定感を披露し防御率2.40,11勝。十分すぎるほどの合格点なのではないでしょうか。隅田もルーキーイヤーに大きな連敗がありながらも2年目の今年は9勝を挙げる活躍。
その他に高橋・今井と、この4人はリーグでも
上位クラスの先発と自負しております😤😤😤
課題なのが5人目以降であり松本、渡邉、與座と
候補はいますが伸び悩んでいるのが現状。

2023松本航 防3.47 116.2in 89k K/BB1.85
2023與座海人 防3.89 83in 39k K/BB1.86
※渡邉はサンプルが少ないため省略

アンダースローの與座はともかく、松本のK/BBの数字は防御率で見たいと言わんばかりですね。しかし2人共去年は一定の成績を出していることからバウンスバックに期待するとともにさらなる成長を願いたいです。ドラフト1位の武内夏暉は即戦力と言われ実力があるのは成績から伝わりますがまずはファームから順を追ってデビューさせたいのが個人的なところです。


トッププロスペクトで期待されている羽田、黒田の
同級生コンビは来年は怪我せず1年間ファームでローテーションを回しているのを見てみたいですね。そして阪神1軍相手に好投した菅井にも大きな期待。この3人が一定の水準になるまでポスティングしてほしくないのが本音です。譲渡金貰うより彼らがローテにいるほうがありがたいと考えます。

エースの将来的なMLB挑戦

ライオンズのエースである高橋光成が去年オフにGMに将来的なMLB挑戦を申し出たのは皆さん存じているところだと思いますが、個人的な見解としては現状では契約はとることができても活躍できるのかと言われたら疑問符が付くところだと感じています。去年オフから今年にかけて4シームの平均球速がググっと上昇し150.2kmとMLB平均レベルまでは現状持ってきているというところです。


しかしWhiff%(Whiff%とは打者がスイングを試みたときにどれだけ空振りをとったかを表す指標)を見てみると15年〜20年のMLB平均の18.2%を大きく下回る10.9%でありまだまだ改善の余地ありという印象を受けます。今オフ渡米し大型契約を手にするであろう山本は4シームのWhiff%は20.2%、今永は21.2%となっています。
軸になる変化球に関してはも今永のチェンジアップのWhiff%は42.0%、山本のフォークは38.9%となっており高橋のフォークのWhiff%は33.1%と若干物足りない数字となっています。MLBではスプリット系の変化球はあまり多く投げられておらず現にNYM千賀滉大のフォークは大いに打者を苦しめており、高橋もフォークをさらに磨くのは将来大きな武器になるはずだと期待するばかりです。

【2023高橋光成Whiff%】

  • 4シーム 10.9%

  • フォーク 33.1%

  • 縦スライダー 30.8%

  • カットボール 15.7%

  • ナックルカーブ 7.7%

  • カーブ 20.0%

【2023山本由伸Whiff%】

  • 4シーム 20.2%

  • フォーク 38.9%

  • カーブ 27.1%

  • カットボール 17.0%

  • シュート 14.9%

  • スライダー 21.4%


NPBよりもちろんパワーある選手が多いMLBにおいて空振りを奪取できないのは中々致命的な点であり活躍できるかに大きく響くと考えます。山本クラスと比較するのは酷な気もしますが渡米するならば
彼や今永の数字に近いレベルまできてもらいたいというのが本音です。
MLBで活躍している日本人投手のダルビッシュや
大谷、千賀は空振りを多くとることに成功しておりそれが結果として全体的な好成績に繋がっています。




高橋本人が選手生命は短いのでと言うのはわかりますがポスティングは球団の権利であり簡単に行かせてやれないというGMの判断は正しかったと思います。まだ26歳と若くあと2、3年ほど文句なしの数字を残せば大型契約も夢ではないです。先程にも述べましたが、譲渡金を貰うよりローテにいてもらうほうがチームとしては有り難く、今の実力では十分な譲渡金など見込めません。来季のMLBのFA市場では30歳前後の大物先発投手が多いことからも来年渡米したいなら圧倒する成績を残してもらいたいですね。まだ若くMLBに挑戦し活躍するポテンシャルはあるはずなので今後の成長に期待したいです。


とにかく渡米したい高橋光成クン
今回限りは有能なGM

課題山積み中継ぎ投手陣

中継ぎ陣もソフトバンクの2.68に次ぐリーグ2位の
2.81。リーグ2位と聞こえはいいですが中身を見てみると、四球は多く三振がとれないというリリーフとして致命的な課題を抱える投手が多くいるのが現状。指標上貢献度が低い中継ぎ投手の軸を森脇、水上、田村、豆田など下位指名から低い年俸で戦力化できているのは素晴らしい点であり続けていって欲しいなと思うところです。だからこそFAになるとはいえ指標面であまり良くない平井に大金をかけるのは個人的には反対です。

ここで今季FAとなっている平井克典のデータの一部を見てみましょう。防御率こそ今年、去年と2点台と好成績を収めているように見えますが、与四球・奪三振・被本塁打という3つの項目から、守備から独立した防御率を評価する指標FIPを見てみると

2023 防2.55 FIP3.45
2022 防2.89 FIP3.84
と直近2年は約1.00の乖離が見られます。

※2022平良海馬
防1.56 FIP1.40

この乖離から言えることは、表面上は良く見えても中身は悪く、防御率のみを信用してしまうとチームとしていつか大怪我する可能性が高いということです。制球が悪くても奪三振を奪取できればそこまで問題ないと言えるのですが、与四球率・奪三振率のどちらも平均、平均以下の数字となってしまうと1年当たり1億規模以上の契約は危険であり見合わない
というのが個人的な見解です。

※ソフトバンクホークスが日本シリーズを何年も連覇している時の中継ぎは強力でしたが奪三振能力を見てみるとやはり優れた投手ばかりです。


そんなリリーバーについての考え方ですが中には
年間50試合程度で且つ1イニング限定のクローザーに4年40億の投資などという到底理解出来ない行為をする球団もありますが参考にするのはやめましょう。投手は特に故障リスクに備えてフレキシブルに運用すべきですからね。育成のホー○スはどこへ行ってしまったのでしょうか。
そしてオスナと格が違うとは言え我々は増田で思い知りましたし、そもそもそんな大金出せませんね


そして中継ぎ課題でも最も大きい課題と言っても過言ではないのがクローザーについてです。
今季の増田は開幕からよく打たれセーブ成功率は8割を切っておりリーグ最多の4回もの逆転を許してしまっています。来年の4月には36歳を迎えるベテランの域に完全に入ってしまっており近年は満足いく数字を残せてないことからも、これ以上彼のバウンスバックにかけるというのは得策とは思えません。ここのポジションには助っ人外国人、将来的にはクローザー志望の豆田かドラフト2位指名を今年受け、大学日本代表でもクローザーを務めた上田大河に期待したいところです。(クリスキーもう1年見たかった)


またはクローザー非固定も1つの手でMLBでは球団によっては見られる策であり、絶対的な選手が存在しないならば固定する必要もないと考えます。ここを来年将来への投資として誰か若い選手を使い続けるのか増田で行くのか、非固定にするのか、助っ人なのかは監督コーチの手腕が問われる部分なのかなと思います。

〈参考までに〉
資金力が少ないながらも賢く強い野球をするMLBの
タンパベイ・レイズは2021年に14人もの投手が
セーブを記録しています。

期待の右腕???

課題だらけの中継ぎ陣の中において球団は来季も先発をやらせる意向ですが、私が勝手にリリーフをやると妄想して覚醒に期待したいのが19年ドラフト1位の宮川哲です😤😤😤😤😤😤😤😤😤
即戦力として加入した2020年に49登板、防3.83 15HP 奪三振率9.07と1年目にしてはそこそこの活躍をしたにも関わらず2021年には大きく数字を落とし去年の2022年に復活したと思いきや今年また不調と中々安定したシーズンを続けることができていません(この調子なら来年は良さそうですが)


彼に期待している理由は、リリーフとして大事な要素である奪三振率が彼は良いものを持っているからです。今年は先発もありとんでもない数字になってしまいましたが、入団してからの中継ぎ3年間は9.07→10.95→8.14と十分な数字を残すことができています。ですが、1投球回あたり何人の走者を出したかを表す数値Whipは通算で1.57と大変酷く与四球率は5.3と制球面での改善が必至な状態。

中継ぎ時代は優秀な奪三振率
Sportsnaviより引用

似たタイプで先発の今井がいますが、宮川に今井ほど打者を圧倒する球の強さはない且つ僅差や勝ちパターンでの1イニング中継ぎとなると四球は命取りとなり許されるものではないため徹底的に見直す必要があります😤😤😤

四球の他にも被打率の高さも改善する必要があります。(自分で書いてて本当に期待するべきなのかわからなくなってきました…)
宮川は不調の今季を除いてもキャリアを通して被打率が高い傾向にあり去年のカウント別成績は以下のようになっています。

2022宮川哲 カウント別成績
nf3-Baseball Data Houseより引用

見てわかるように初球や2球目など早い段階や
打者有利カウントに持ち込まれると打たれる傾向に
ありますが、一方で追い込む投手有利のカウントに
さえ持ち込むことができれば持ち前の奪三振能力を
活かして打ちとることができています。
打者有利カウントで打たれるのはともかく、初球の
入り方であったりは工夫したりするほか、平良や
高橋のようにラプソードなどで研究するなどして
被打率良化に繋げて飛躍してほしいですね。

頑張るはずの宮川哲


青山や田村など期待のリリーバーは他にもいますが今回はここらへんで失礼したいと思います。
また時間があれば彼らについてもじっくり
見ていけたらなと思います。

最後に、今年は良い野手が少なかったということで投手偏重ドラフトになりましたがドラフトというのは来年への戦力補強ではなく数年後への投資です。
MLB志望の主力投手が何人かいる西武なりの良い指名になったと感じています。オリックスの投手力についていけるのは西武だけだと思っているので期待しましょう。




あんどんくん、画像使わせていただきました🙇🙇🙇


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