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【月刊タスキ】アトツギはピッチに出るべきか?

また、成長しない組織はチャレンジをしない。社員の成長にも同じようなことがいえる。成長とは“チャレンジする経験の蓄積により判断力が高まっていくこと”であると筆者は定義している。

ホールディングス経営はなぜ事業承継の最強メソッドなのかP30より引用※太字は私が編集。

さて、1月も終わりますね。今月やったことの羅列を復活させます(自分用)。

・年始早々社長と喧嘩(笑)
・地銀ビジコンの応募に先立ち、過去の受賞者、既存のお客様と壁打ち。
・そして提出へ。
・地銀ご担当者とディスカッション。
・国税庁の路線価業務、精通者意見業務。
・鑑定評価の新規依頼。
・自身が看板案件で初めてフロントに立つ。
・社内報作成。
・アトツギU34東京月イチミート参加。
・アトツギピッチ観覧。
・継ギpedia取材。
・写真撮影。
・HPのコラム作成。

1月は自分にとって新しいこと尽くめの1ヶ月でした。どれも何とか目途が付き少しほっとしております。

今月はアトツギピッチを観覧し、知人のアトツギ甲子園の壁打ち、自身も地銀のビジネスコンテストへの提出とアトツギ界隈のチャレンジも身近に感じました。今回はタイトルの通り、アトツギはピッチに出るべきかについて書いてみます。

結論から言うと、出た方が良いと思っています。ただ、これだけだと話が終わってしまうので(笑)幾つかの視点から考えてみたいと思います。

・考えて行動するのではなく、考えるために行動する

考えて行動するのではなく、考えるために行動する。

うろ覚えなのですが、楽天の三木谷社長の書籍の一節にあったと記憶しています。多分、以下の一冊。(社会人数年目の時に読んだ本だなぁ)

私は元々、頭でっかちになりがちな人間だったので、「行動が大事!」と言われても「そもそもなんで行動が大事なの?」となる人でした(めんどくさw)。

転機になったのは社会人になってから。例えば、頭では出来る自分を想像するんですね。ビジネス書を読み、プレゼンを流暢にこなすスマートな自分を想像していました。

でも、実際は朝からがっつりテレアポして、靴が擦り切れる程飛び込みして、汗だくでたどたどしいプレゼンをして、結果まともに受注に繋がらないダサい自分が現実に至りする訳です(実話w)。

要は、頭で考えていることや知識と実際の経験には大きな乖離があると思うんです。だから、行動を起こし、実際に経験することで、思考の精度が上がる。冒頭引用した一節はそれを見事に表していると思います。

新規事業や既存事業のテコ入れアイデアを考えているアトツギは多いと思います。ただ、自分の頭の中で考えているだけでは不十分かと。それを外部に出し、突っ込みなり質問をされるという経験を踏むことで、そのアイデアはどんどん洗練されていくのではないかなと思っています。

だから、行動の一つとしてピッチはかなりいい機会ではないでしょうか。

・強制的にアウトプットしないと動き出せない

私がSNS上で繋がっているアトツギの方はチャレンジ精神旺盛な方ばかりで、刺激といい意味での焦りをもらっています。例えば、来月はアトツギ甲子園が開催されます!年齢オーバーで参加出来ませんでしたが、しっかり観覧して学びたいところ。

だから、もしかしたら私が怠惰なだけという可能性も否めないのですが、私はアウトプット機会を強制的に作らないとなかなか動き出せないんですよね。

アトツギはスタートアップと異なり、既にある程度軌道に乗っているビジネスがあると思います。これにより、既存事業を回しながら新規事業や既存事業のテコ入れを行える。

「ファミリービジネスとは、後継者にとって『立ち上げリスクが軽減されたベンチャービジネス』だ」

これは星野リゾートの星野佳路氏の言ですが、アトツギのメリットを端的に表した言葉だと思っています。

他方で、既存事業があるからこそ、目の前の業務に追われて新しいことになかなか手が付けられない、新規事業のアイデアを考える暇がない、という方もいらっしゃると思います。

そこで、ピッチです。出るとなれば、周りの目もあるし、何とかカタチにしないと運営にも迷惑を掛けるしで、自身にプレッシャーが掛けられます。

申込段階でアイデアが無くてもいいとすら思っています。私は大体こういうイベントは申し込んでから、何にするか考えたりします(笑)もし、自身が怠惰だという自覚がある方は強制的にアウトプットの機会を求めに行くことをお勧めします。

・アウトプットのために人を巻き込む

今はアトツギにとってはかなり追い風の状況にあると思っています。声を上げれば取り上げてもらえる機会も多いし、アトツギ界隈でも様々なコミュニティが存在します。

↑手前味噌ですが以前書いた記事。アトツギコミュニティについてもリンク貼ってます。

そうした場で壁打ちを行うも良し、その他の繋がりもまた良しです。私は地銀のビジコンに提出したのですが、過去の受賞者の方にご連絡を取り壁打ちをさせて頂いたり、既存のお客様のヒアリングをさせてもらったりしました。

要は行動が行動を呼ぶんだと思います。

アウトプットを意識すれば自ずと色んな知恵や力を借りることになるのかなと。お客様へのヒアリングはずっとやりたいと思っていたのですが、今回アウトプットの機会があることでスムーズに実施が出来ました。

あと、これは今回思ったのですが、チャレンジしている方はチャレンジしようとする人にめっちゃ親身!本当に助かりますし、自身が同じような立場になったら、めちゃくちゃ応援しようと思っています。

・自身の現在地を知ることが出来る

私は以前スタ★アトピッチJapanに出場したのですが、決勝大会もオンラインで観覧しました。(ちなみに第二回が開催中!)

で、決勝大会のレベルの高さにはかなり衝撃を受けたんですよね。スタートアップは勿論のこと、同じ立場のアトツギ達もここまでのレベルなのかと。

↑割と打ちのめされた時の記事(笑)

井の中の蛙大海を知らずではないですが、一歩足を踏み出してみることで見えるものってあると思うんですよ。

・ピッチでなくてもいいんだけれど

ここまで書いておいて何なんですが、必ずしもピッチである必要はないと思います。ピッチも色んな種類があるし、それぞれの特性や目的が異なります。私も地銀のビジコンに出るのは目的が複数あって出る訳ですし。

よく言う、手段の目的化には気を付けなければいけないし、ピッチそのものが何かを解決してくれる訳ではありません。ただ、アトツギにとって行動を起こすことは絶対に必要で、その一つの手段としてピッチイベントはかなり有用なツールだと思います。

ピッチイベントへの参加ってものすごくリスクが少ないと思うんですよね。恥をかいたり、事業計画が拙かったりはあったとしても、それで本業が大きな損失を被ることはないじゃないですか。

だから、迷っているならやってみた方がいいし、最初の一歩が踏み出せない時のえいや!にはとてもマッチしていると思います。私も今後機会を見付けて別のピッチにもチャレンジしたいと思います。


と、ここまでアトツギはピッチに出るべきかについて書いてみました。私の地銀のビジコンは2/10に一次の結果が発表されます。ファイナリストに残れるか乞うご期待!

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