ナチズムを支えた社会構造とネオ・ファシズム:20世紀後半から21世紀前半にかけての政治世界の暴力性について

極めて批判的に意識せざるを得ない外部性

 政治の世界象徴化されるように「強い指導者」を求める傾向(人間ではないところの象徴化されることによる権威性をも含めて)がますます強まっている現状において、その背景には、どのような意識-構造社会内部に潜ませていて、あるいは、いかなる問題としての根を見抜くべきだろうか。ここでは、とりあえず、思いつくままに、入手可能な情報を付け加えながら、出来る限り整理していくことに努める。とりわけ「新しい自由主義」の台頭とネオ・ファシズムについてよく検証していかねばならないと思っている。

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<20世紀世界>

◆近代的イデオロギー装置

 そもそも、「右翼Right / 「左翼Left なる呼称は、左右に広げた翼のように思えば想像つく。フランス革命期の国民公会 Convention nationale において、議長席から見て右手に保守派としてのジロンド党 Girondins、左手に急進派であるジャコバン党 Jacobins を布置したことに由来する。

 山口 定 著『ファシズム』(岩波現代文庫, 2006)

「第三帝国」

二つの全体主義

◆科学技術の暴力

◆新左翼(ニューレフト)New Left

啓蒙の弁証法

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反知性主義

Friedrich Wilhelm Nietzsche

『アメリカの反知性主義』(1963)

リチャード・ホフスタッター


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ドイツ・モダニズムの生活改革運動

  • ユートピア思想

  • 芸術教育

  • 自然回帰志向と生命主義

  • 再軍備と経済復興

  • ゲルマン民族(汎ゲルマン)主義=(擬制された)人種主義

  • 住宅地開発と田園都市構想

  • 女性運動

ナチズムへの兆候

  • 反ユダヤ主義

  • 帝国主義と生存圏

  • 周辺人(境界人)

  • 権威主義的パーソナリティ

  • パターナリズム

  • 日和見主義

ナチスの科学技術

ナチスの芸術

ナチズムと環境保護


ナチスの優生思想

 断種法

 T4作戦

 ロバート・N・プロクター, 宮崎 尊 訳
 『健康帝国ナチス』(草思社文庫, 2015)
 森 貴史 著
 『踊る裸体生活
  ドイツ健康身体論とナチスの文化史』(勉誠出版, 2017)


ナチスによるスポーツの政治利用


ナチス・ドイツの経済

国民車構想

ナチスの農業

ナチスの映画政策

国民ラジオ

ナチス学生同盟

国家社会主義公共福祉(NSV)

国家労働奉仕団

ドイツ労働戦線

ナチスの女性政策 Women in Nazi Germany

 ナチ女性団

国家社会主義自動車軍団(NSKK)

ヒトラーユーゲント

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フランツ・ノイマン
岡本 友孝・小野 英祐・加藤 栄一 訳
ビヒモス ナチズムの構造と実際1933-1944』(みすず書房, 1963)

 Franz Neumann (1900-1954)

林 健太郎 著
ワイマル共和国 ヒトラーを出現させたもの』(中公新書, 1963)

村瀬 興雄 著『ナチズム ドイツ保守主義の一系譜』(中公新書, 1968)

G・W・F・ハルガルテン 著, 富永 幸生 訳
ヒトラー・国防軍・産業界
 1918~1933年のドイツ史に関する覚書』(未來社, 1969)
 George W. F. Hallgarten (1901-1975)

J・W・ウィーラー・ベネット 著, 木原 健男 訳
ヒンデンブルクからヒトラーへ
 ナチス第三帝国への道へ』(東邦出版社, 1970)

クロード・ダヴィド 著, 長谷川 公昭 訳
『(文庫クセジュ) ヒトラーとナチズム』(白水社, 1971)

野田 宣雄 著『ヒトラーの時代(上・下)』(講談社学術文庫, 1976)

山口 定 著『ナチ・エリート
 第三帝国の権力構造』(中公新書, 1976)

マックス・ヴェーバー 著, 脇 圭平 訳
職業としての政治』(岩波文庫, 1980)

H・P・ブロイエル 著, 大島かおり 訳
ナチ・ドイツ清潔な帝国』(人文書院, 1983)

山本 尤『ナチズムと大学
 国家権力と学問の自由』(中公新書, 1985)

ヘルムート・プレスナー 著, 松本 道介 訳
ドイツロマン主義とナチズム
 遅れてきた国民』(講談社学術文庫, 1995)

芝 健介
『(講談社選書メチエ 39) 武装SS
 ナチスもう一つの暴力装置』(講談社1995)

フランツ・ノイマン 著
岩永 健吉郎・岡 義達・高木 誠 訳
大衆国家と独裁 恒久の革命』(みすず書房, 1998)

クローディア・クーンズ 著, 翻訳工房「とも」 訳
父の国の母たち ― 女を軸にナチズムを読む 』(時事通信社, 1990)

山本 秀行 著
『(歴史のフロンティア) ナチズムの記憶
 日常生活からみた第三帝国』(山川出版社, 1995)

小俣 和一郎 著
精神医学とナチズム
 裁かれるユング、ハイデガー』(講談社現代新書, 1997)

山本 秀行 著
『(世界史リブレット 49) ナチズムの時代』(山川出版社1998)

小岸 昭 著『世俗宗教としてのナチズム』(ちくま新書, 2000)

J. ウィーラー=ベネット 著, 山口定 訳
国防軍とヒトラー 1918-1945 (Ⅰ・Ⅱ)』(みすず書房, 2002)

川越 修
社会国家の生成 20世紀社会とナチズム』(岩波書店, 2004)

増渕 幸男 著『ナチズムと教育
 ナチス教育政策の「原風景」』(東信堂, 2004)

田野 大輔
魅惑する帝国 政治の美学化とナチズム』(名古屋大学出版会, 2007)

柳澤 治『戦前・戦時日本の経済思想とナチズム』(岩波書店, 2008)

ロバート・ジェラテリー 著, 根岸 隆夫 訳
ヒトラーを支持したドイツ国民』(みすず書房, 2008)

K.D. ブラッハー 著, 山口 定・高橋 進 訳
『(岩波モダンクラシックス) ドイツの独裁 Ⅰ
 ナチズムの生成・構造・帰結』(岩波書店, 2009)
『(岩波モダンクラシックス) ドイツの独裁 Ⅱ
 ナチズムの生成・構造・帰結』(岩波書店, 2009)

ジェフリー・ハーフ 著 , 中村 幹雄・谷口 健治・姫岡 とし子 訳
『(岩波モダンクラシックス) 保守革命とモダニズム
 ワイマール・第三帝国のテクノロジー・文化・政治』(岩波書店, 2010)

フォルカー・コープ 著, 八木 正三 訳
ナチス・ドイツ、IGファルベン、そしてスイス銀行』(創土社, 2010)

ダグマー・ヘルツォーク 著, 川越 修/田野 大輔/荻野 美穂 訳
セックスとナチズムの記憶
 20世紀ドイツにおける性の政治化』(岩波書店, 2012)

田野 大輔『(講談社選書メチエ) 愛と欲望のナチズム』(講談社, 2012)

ジェフリー・ハーフ 著
星乃 治彦・臼杵 陽・熊野 直樹・北村 厚・今井 宏昌 訳
ナチのプロパガンダとアラブ世界』(岩波書店, 2013)

カール・シュミット 著, 樋口 陽一 訳
現代議会主義の精神史的状況 他一篇』(岩波文庫, 2015)

リチャード・ベッセル 著, 大山 晶 訳
ナチスの戦争 1918-1949 民族と人種の戦い』(中公新書, 2015)

石田 勇治 著『ヒトラーとナチ・ドイツ』(講談社現代新書, 2015)

イアン・カーショー

柳澤 治『ナチス・ドイツと中間層
 全体主義の社会的基盤』(日本経済評論社, 2017)

アダム・トゥーズ 著, 山形 浩生・森本 正史 訳
ナチス 破壊の経済 1923-1945(上・下)』(みすず書房, 2019)

小峰 総一郎 著『ナチスの教育
 ライン地方のあるギムナジウム』(学文社, 2019)

芝 健介 著『ヒトラー――虚像の独裁者』(岩波新書, 2021)

カール・シュミット 著, 権左 武志 訳
政治的なものの概念』(岩波文庫, 2022)

ジェーン・キャプラン 著, 藤井 美佐子=訳, 熊野 直樹=監修
『14歳から考えたい ナチ・ドイツ』(すばる舎, 2023)

バスティアン・ハイン 著, 若林 美佐知 訳
『ナチ親衛隊(SS)
 「政治的エリート」たちの歴史と犯罪』(中公新書, 2024)

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◆ネオ・ファシズム Neo-fascism

 ネオ・ファシスト Neofascistの特徴

● 極右思想
● 反民主主義
● ナショナリズム
● 反グローバリズム
● 反移民・移民排斥・排外主義
● 人種差別主義・白人至上主義
● 反共主義
● 右派ポピュリズム
● ナチズムへの崇拝傾向

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<冷戦崩壊後の世界>

 社会的分断による不安定要因の増大


 アメリカ中心のグローバル金融資本主義


 テロとの戦い

 

 ドナルド・トランプ現象

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◆イスラエル◆



リクード

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ソビエト連邦解体からロシアへ

 現代におけるロシア政治の特徴は、個人支配を特徴とする非常に権威主義的な体制にあります。


 2006

  アンナ・ポリトコフスカヤ暗殺事件

  リトビネンコ事件

   ポロニウム210を用いての毒殺


 2009

  マグニツキーの獄中死


 2013

  ボリス・ベレゾフスキーの死


 2014

 2015

ボリス・ネムツォフ

  On 24 February 2022~



 2024

アレクセイ・ナワリヌイ

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EU懐疑論=国民保守主義
親ロ派❓としてのヨーロッパ

 ハンガリー
  オルバン政権

 マリーヌ・ル・ペン Marine Le Pen

  国民連合 Rassemblement National

 ◆フランス◆


 ◆ドイツ◆

テオドール・ホイス

 石田 勇治『過去の克服[新版] ヒトラー後のドイツ』(白水社, 2023)




 「ドイツのための選択肢」
 AfD(アーエフデー)Alternative für Deutschland


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 ◆ポーランド◆

 「法と正義」=PiS(ピス)


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 ◆イタリア◆

 2022年9月のイタリア総選挙において、極右政党が勝利した。「イタリアの同胞FdI)」Fratelli d'Italia を率いるジョルジャ・メローニ党首がイタリア初の女性首相となった。右派連合として、極右政党同盟Lega と中道右派政党フォルツァ・イタリアForza Italia も加わっている。

Giorgia Meloni

タンジェントポリ Tangentopoli

 第二次世界大戦後のイタリア政界では、反ファシズム諸政党(カトリック保守勢力であるキリスト教民主党DC)Democrazia Cristianaイタリア社会党PSI)Partito Socialista Italiano 及びイタリア共産党PCI)Partito Comunista Italiano)主導で制定されたイタリア共和国憲法の下で、長きに渡って、中道左派政党が一貫して政権を担ってきた構造がある。しかし、冷戦の終焉と共に政治腐敗の実態が明るみとなり(タンジェントポリ)、このとき、既存政党は崩壊した。代わって台頭してきた政治勢力は、今日の中道右派の最初であったと言える。1994年、ヨーロッパにおける民主主義国としては、戦後初めて右派連合が勝利することになった。ベルルスコーニ Silvio Berlusconi は、「国民同盟AN)」Alleanza Nazionale や地域政党連合体「北部同盟LN)」Lega Nord などと連立を組んで「自由の極」(中道左派連合「オリーブの木」に対抗したもの)を組織させたのである。「フォルツァ・イタリアFI)」Forza Italia第一次ベルルスコーニ政権が発足。

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 ◆トルコ◆

 公正発展党


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参考

山口 定, 高橋 進=編
『ヨーロッパ新右翼』(朝日選書, 1998)
マルレーヌ・ラリュエル 著, 浜 由樹子 訳
『ファシズムとロシア』(東京堂出版, 2022)
ティモシー・スナイダー 著, 池田 年穂 訳
『自由なき世界(上・下)
 フェイクデモクラシーと新たなファシズム』
(慶應義塾大学出版会, 2020)

リシャルド カプシチンスキ 著, 工藤 幸雄 訳
『帝国 ロシア・辺境への旅』(新潮社, 1994)

スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチ
Светлана Александровна Алексиевич

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近代の起源

英米仏の環大西洋革命:アメリカ独立宣言(1776)とフランス革命(1789-1795)以降の世界観について

 二十世紀には、二つの大きな戦争があっただけではない狂気の時代である。それは、今日の21世紀にまで及んできている。その最初としての第一次世界大戦 World War I があった。第一次世界大戦というのは、解説を交えてこれまで語り継がれてきた第二次世界大戦 World War II よりやや時代が古くなるものの「戦間期」を挟んで連鎖している。しかし、技術革新の段階にしても、規模の経済の観点でもでいま少し目立たないということになる。負の歴史に対する認識としての忘却も先にやってくるからだろうか?、World War の I は、II に比べれば、従来あまり話題にならなかったようである(それだけに、過小評価されてきた傾向があるようだ)。同様にして、日露戦争の位置付けも、その後の世界史的な流れの中においては重要になると思われる。とはいえ、近現代における大きな戦争の萌芽というのは、十九世紀においてすでに現れていたのではなかったかと基本的には考えておきたい。
ナポレオン戦争(1803~1815年)
クリミア戦争(1853~1856年)
南北戦争(1861~1865年)
普仏戦争(1870~1871年)
米西戦争(1898年)
等々についてである。
さらには、フランス革命(1789年)を誘発することにもなったアメリカ独立戦争(1775~1783年)こそ、近現代史の起源と言えまいか。隠蔽されながらこれらすべての問題の根っこに存在するのが、大西洋奴隷貿易の歴史だ。

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ボーア戦争からアパルトヘイト体制まで

 ケープ植民地

 ナタール共和国

 トランスヴァール共和国

 オレンジ自由国



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 (原初というのは、「物事のいちばん初め」のことだけれども、書物の原書というと、原本のことで、つまり、著作者が最初に出版したときに採用した言語(英語なりヨーロッパ語)で書かれたものか、それらの言語と法的国家とで結び付けられる出版物であろうという漠然とした認識である。)
 ハンナ・アーレント Hannah Arendt (1906-1975) は、第二次世界大戦後まもない1951年に、『全体主義の起源The Origins of Totalitarianism を発表した。彼女は、ナチスによる迫害を逃れてアメリカに渡ったユダヤ系ドイツ人である。ヒトラースターリンによってもたらされた未曾有の二つの全体主義が、どのようにして生まれたのかを解き探るべく難解な書物として著すことになったのである。まずもって、その文中における注の多さとそれらの的確さには目を見張るものがある。二十世紀中には、自分も手に取って、邦訳本を読もうとしたのだが全く理解することが叶わなかった。つまるところ、未だに、とても読みこなせるものではないと感じている(普段から、ずっと、そういう私たちは、世界に内在する本質よりも、薄っぺらい歴史にだけ嗜んでいるからだ)。この本は、三部構成から成っていて、第一部に「反ユダヤ主義」、第二部に「帝国主義」、第三部に「全体主義」を設けている明解な構造をもっている。全体主義の兆候としてドレフュス事件に言及したところから始まる。つまり、ヨーロッパ中心史観では、フランス革命以降を「近代」に措定すると思われるが、そこで問題となるのは、絶対君主制に基づいた草創期の国民国家では、階級社会という極めて息苦しい矛盾を抱えつつも、双方の対立はまだ引き起こされていな段階にあって、まず国民としての文化的同調性に求められていくことにもなったというのである。一方では、歴史的に階級社会からは隔絶されていたユダヤ人は、トリックスター的な異質な存在として常にスケープゴートにされたという悲劇が読み取れる。また、次第に大きな影響力を及ぼすようになった資本主義に比して、金融資本家の政治的積極介入が趨勢となって、さらには、それを容易に推し進めた人種主義官僚制とが結託した悪しき帝国主義というものを出現せしめることとなったのである。このような帝国主義は、資本主義原理によってグローバル資本輸出を盛んに奨励こそするが、独特な行政権力を関与させ続けることにおいて、帝国の膨張政策に転じていったのである。それは、国民国家に支障を来し、階級社会から脱落して溢れ出た国内のモッブ mob を「移民」という形で植民地へ送り込んだのである(海外植民地化)。

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マルクスのユダヤ人嫌い

ユダヤ人問題とは、非ユダヤ人の問題という論理構造と心理状況


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ホロコースト
ヨーロッパにおける
ユダヤ人迫害の歴史について

ナクバ النكبة

パレスチナとパレスチナ人

‎イスラエルとハマスにおける戦闘

イスラエルのネタニヤフ
ガザのハマス

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優生思想と植民地主義

 南アのアパルトヘイトにおけるバントゥスタン Bantoestan との類似。

 独立国
  トランスカイ
  ボプタツワナ
  ヴェンダ
  シスカイ

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民族主義と社会主義

ソ連邦/ロシア連邦


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 世界の一体化によってヨーロッパは、衰退の一途に曝されることにもなったが、統治不能で平和的に維持しきれなくなった広大な帝国領域の背後に取り残された物質的ヨーロッパへの羨望は、エスノセントリズム(自民族中心主義)Ethnocentrism として温存され、《中心-周縁》性から脱却できず。

そこで、まず最初に

ジョゼフ・コンラッド Joseph Conrad (1857-1924)

の小説を読まなければならないと考えている。

次に、

フランツ・ボアズ Franz Boas (1858-1942)

文化相対主義 Cultural relativism

並びに、
マックス・ヴェーバー Max Weber (1864-1920) における Idealtypus(「理念型」)を念頭に置きつつ、

構造主義の先駆としての

マルセル・モース Marcel Mauss (1872-1950)

を読みこなしたい。

この本を少し読んでみると、
例えば、目立たない90年代的名著というべきか、ハンチントン Samuel P. Huntington (1927-2008) の『文明の衝突』論("The Clash of Civilizations and the Remaking of World Order"文明化の衝突と世界秩序の再創造」という訳になろう)的なマキャベリズム路線ではないことがわかるだろう。アメリカ文明的な相対観念では語られていない。つまり、国連の理念に近い。

一方で、歴史の死を予見した

シュペングラー Oswald Spengler (1880-1936)『西洋の没落』

ないし、
トインビー Arnold J. Toynbee (1889-1975)
といったイギリスの歴史学者による
その進化論的解釈については、総じて過ちを犯したであろう感を抱く。

歴史の中に生きた人間が存在している次元において、
最も検討したいのは、
世界内存在者としての現象学的解釈学を編み出した

マルティン・ハイデッガー Martin Heidegger

そして、
サルトル Jean-Paul Sartre (1905-1980)
であろう。

ここでは、例えば、
フランツ・カフカ Franz Kafka (1883-1924)
については、当時のヨーロッパにおけるある社会的状況を不気味に示していることは確かだと思われるが、なかなかどう捉えたらよいものだろうか?。


エドワード・サイード Edward Said


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IGファルベン

生きるに値しない命

ヴァイマル共和政 Weimarer Republik

 ヴァイマル憲法 Weimarer Verfassung

ヴァンゼー会議

V2ロケット

ヴェルサイユ条約

カップ一揆 Kapp-Putsch

カブラの冬 Steckrübenwinter

強制収容所 Konzentrationslager

強制的同一化(グライヒシャルトゥング)Gleichschaltung

クリスタルナハト(水晶の夜)Kristallnacht

クルップ

ゲーリング Hermann Göring

ゲシュタポ(ゲハイメ・シュターツポリツァイ)
Geheime Staatspolizei

シュコダ Škoda

シュトレーゼマン

シュペーア Albert Speer

親衛隊(SS)Schutzstaffel

ズデーテン地方(ズデーテンラント)

 ズデーテン併合(ナチス・ドイツによるチェコスロバキア解体)

スパルタクス団蜂起 Spartakusaufstand

生存圏(レーベンスラウム)Lebensraum

 東方生存圏

世界首都ゲルマニア Welthauptstadt Germania

全権委任法(民族および国家の危難を除去するための法律)Gesetz zur Behebung der Not von Volk und Reich

第一次世界大戦の賠償

退廃芸術

テールマン Ernst Thälmann

ドイツ革命

ドイツ国家人民党(DNVP)Deutschnationale Volkspartei

ドイツ国会議事堂放火事件 Reichstagsbrand

1919年ドイツ国民議会選挙

1920年6月6日のドイツ国会選挙

1924年5月ドイツ国会選挙
May 1924 German federal election

1924年12月ドイツ国会選挙
December 1924 German federal election

1928年ドイツ国会選挙
1928 German federal election

1930年ドイツ国会選挙
1930 German federal election

1932年7月ドイツ国会選挙
July 1932 German federal election

1932年11月ドイツ国会選挙
November 1932 German federal election

1933年3月ドイツ国会選挙
March 1933 German federal election

1933年11月ドイツ国会選挙
November 1933 German parliamentary election

ドイツ再軍備宣言(1935)

ドイツ人民党(ドイツ国民党)Deutsche Volkspartei

1932年ドイツ大統領選挙 Reichspräsidentenwahl 1932

ドイツ独立社会民主党(USPD)
Unabhängige Sozialdemokratische Partei Deutschlands

ドイツ民族保護のための大統領令
Verordnung des Reichspräsidenten zum Schutze des Deutschen Volkes vom 4. Februar 1933
(RGBl. 1933 I, S. 35–40)

ドーズ案

独ソ戦

 バルバロッサ作戦

突撃隊(SA)Sturmabteilung

長いナイフの夜(レーム一揆)Nacht der langen Messer

ナチス左派

ナチ党党大会(ニュルンベルク党大会)

ニュルンベルク法

ハーバー Fritz Haber

パーペン Nürnberger Gesetze

ハウスホーファー Karl Haushofer

パピエルマルク

反ユダヤ主義 Antisemitism

ヒンデンブルク Paul von Hindenburg

ブレスト=リトフスク条約

ヘス Rudolf Heß

ベルリン・オリンピアシュタディオン Olympiastadion Berlin

ポーランド侵攻(1939)

保守革命 Konservative Revolution

ミュラー Hermann Müller

ミュンヘン一揆 München Putsch

 ビュルガーブロイケラー

ミュンヘン会談

民族共同体(国民共同体)Volksgemeinschaft

ヤング案

優生学

ユダヤ人問題の最終的解決

ラインラント進駐 Rheinlandbesetzung

ランツベルク刑務所

ルール蜂起 Ruhraufstand

レンテンマルク

ロカルノ条約

『我が闘争』Mein Kampf

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