野原沙漠

社会人3年生。福井→仙台1年目、文章を書く仕事をしています。 人のこころを描いた物語が…

野原沙漠

社会人3年生。福井→仙台1年目、文章を書く仕事をしています。 人のこころを描いた物語が大好き。創作の助走にしたいと思い、連想日記や読書記録、その他心揺れ動いた出来事を投稿。段々とうまくなっていく(予定)ので温かく見守ってくださいませませ。

最近の記事

金木犀の花言葉

「赤黄色の金木犀」という、フジファブリックの曲が好きだ。とても落ち着かない気持ちにさせられるメロディと、後悔してしまいそうなことがないかしきりに不安になる歌詞。一瞬で通り過ぎていってしまう感情の波、でも確かに感じる、焦る気持ち。胸が騒ぐ秋を見事に表現された曲だと思う。 といいながら、金木犀=秋ってイメージが私の中で定着したのはつい最近のこと。実家の近所で何故かほとんどなくて。しかも秋に激しく失恋したことも人生転落劇もなかったので(大抵真夏か春先に起きている笑)。 今日、職

    • 素面(22/0213)

      「ランチでも」と昼の一時に誘われるのはうれしい。結構嬉しい。素面でもあなたと会って話したい、と言われてる気がして。社会人では、素面では会えない人が増えるものよ? 数年来話していなかったが、お互いの仕事、好きな物語を熱っぽく話しまくる。蕎麦がのびきってもお構いなし。 二軒目は陰日向ムード漂わせる珈琲専門店。相槌をうちながら、この珈琲は冷ましちゃいけないとちびちびのみつづける。友人は何かを吐き出すように話し続けた。ちゃんと素面で話したかったのかも。酒の席ではただの愚痴になるも

      • 2万回を超えた「ごちそうさま」(1/29)

        【ごちそうさま】 2万1900回。20年間、一日三食たべた場合の食事回数らしい。24歳なのでこれよりも多い回数、どこかで誰かと、あるいは一人で生命を食べてきた。食べ終わり心満たされたときも、もの足りないときもあったが、生かされてきたのだから感謝してもしきれない。という前提のもと、ふと思った。 * 味そのものを完璧に記憶から呼び覚ますことはできない。これだけの回数食べていれば当たり前かもしれないが、やっぱり勿体ない気持ちになる。それなのに、そう思った数時間後にはまた食べて記憶を

        • 手間をかけた習慣(2021.11.23)

          音楽を聴くのも一手間かけていた。いちいちiTunesでプレイリストをつくってCDを焼いた。バラードかハードロックか。曲のつなぎ方とか一切考えないで、とにかく好きな曲を、容量マックス16曲まで詰め込んだ。 * 助手席に乗り込むと、カーステレオをいじくって、焼いたCDを再生する。最近、これ聴いてるんだ。ハンドルにコツコツと人差し指でリズムを取りながら「いいね」、運転席の父が返す。そうして大抵、お互いの、好きなUK古典ロック、冴えないけど惹かれるものがあるインディーズバンド等の話に

        金木犀の花言葉