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「海外渡航」の今(2)

前回からの対談は、PC/IT系ライターの矢作晃さんにお願いしている。

今年1月頭にCES2022が開催された。日本ではオミクロン株の感染爆発直前で、頑張れば渡米して取材できるギリギリのタイミングであった。ライター仲間でも渡航をキャンセルする人も多かったが、矢作さんは実際に渡米してCESを取材してきた。

そこで、海外取材の今というテーマで、このコロナ禍の中、アメリカ、そしてコンベンションというイベントのレギュレーションはどんな様子なのか、伺ってみる。


小寺:会場の外でも当然飯を食うと思うんですけれども、フードコートとか行かれました?

矢作:行きました。

小寺:フードコート内は今どんな感じになってるんですか?

矢作:うーん、パーテーションはありますね。僕、セントラルのフードコートしか行ってないですけど、対面はパーテーションがある感じ。左右はないかもしれないな。あと、やっぱり少し隙間をあけてますよね。

小寺:ああ、間隔を広くね。

矢作:うん。数年前にリニューアルしたので、そういう事情もあるかな。

メニューも作り置きになってるんですよ。ハンバーガーとか頼むと、前はジャカジャカッと焼いて、丸い皿にベンベンベンッと乗っけて、はい、って渡したじゃないですか。今はもうボックスでぽいっと出てくるの。「これに入ってるから」と。

なんでもわりとそんな感じ。僕が食べたのはハンバーガーですけど、他のメニューもわりとそういう、個包装になってると言ったほうがいいかな。皿の上にぽんと置いてあるようなイメージはあんまりないです。

小寺:なるほどね。もう現場では触らないと。ほら、パンダエクスプレスとかだと、バットにいっぱい料理が乗っていて、それを掬って入れてくれる、みたいな配膳でしたけど、そういうのは?

矢作:街中のパンダは、まだそんな感じですよね。

小寺:ホテルのバフェとかは営業してるんですかね?

矢作:してる、という話は聞きました。一番最初に行ったUnveiled(アンベイルド)みたいに、自分で取るんじゃなくて、お願いして取ってもらう式。

取ってくれる人も、手に透明な手袋を嵌めてトングを触ってる感じで。トングとか箸は不特定多数の人ができるだけ触れないようにしてる。100%じゃないですけどね。例えばプレスルームの朝のテーブルとかは、トングが置いてあったりするので。慣れてくると、そういう時は必ず自分でアルコール除菌シュッとやる、という習慣ができる。ここは慣れ(笑)。

小寺:ははは、なるほどね。

矢作:日本でそこまでやってないですけど、さすがにアメリカで感染するとヤバいな、という意識があるので。けっこう意識しました。

小寺:そうですよね。だって出国できなくなったらめんどくさいし、医療費が高い。

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