小寺の論壇:コミュニケーション過多の問題を解決! 生産性向上型ブラウザ「SideKick」
知財、IT産業、ネット、放送、買ったもの、ライフハックなど、コデラの気になるところを語ります。
以前Dropbox Dashの記事でボヤいたことがあるが、昨今仕事関係の連絡がメールだけでなくメッセージツールにも飛び火していて、一元管理ができなくなっている。インプレスは概ねメールだが、窓の杜とMiauはSlack、ITmediaはメッセンジャー、TECHNOEDGEはDiscordといった具合だ。
それ以外にもニュースソースとしてSNSはXからBluesky、Threads、Facebookをチェックしなければならず、家族やPTAの連絡はLINEで来るわけで、デスクトップにはコミュニケーション系のアプリが5つも6つも常時立ちあがっている。
本来ならAIを使ってこれらのコミュニケーションツールを横断的にチェックし、サービスに関係なく一元的に管理できるツールが求められるところだが、いくつものアプリを起動しておかなくてもいいソリューションは見つかった。
WEBブラウザの「SideKick」だ。元々は生産性向上を目的としたブラウザらしいが、WEBサービスをアプリ状にしてピン留めできる機能が目を引いた。早速使ってみているところだが、なかなか快適だ。
■コミュニケーションツールをまとめる
SideKickはChromiumベースなので、Chrome向け拡張機能が動く。ブックマーク等ももちろんインポートできるので、Chromeを使っていた事があるなら乗り換えは簡単である。
SideKickの特徴は、左側にあるサイドバーだ。ここにWEBサービスをアプリ化し、ピン留めしておける。対応アプリは一覧をご覧いただいたほうが早いと思うが、ほとんどのSNSを網羅しており、Google系のサービスも項目ごとに別れている。一覧にないサービスは、一度普通にサイトにアクセスし、「タブから追加」を選ぶとピン留めできる。
コデラの場合はSlackがセキュリティエラーでプリセットのアプリから開けなかったので、一度ブラウザ側でログインし、そこからアプリ化した。
基本的にはタブ型ブラウザなので、検索などして見つけたサイトは上部のタブに配置される。それとは別に、縦方向に並んだサービスを選択すると、その画面が現在常時中のサイトの上にオーバーレイする格好で表示される。言うなれば、縦横にタブがあるような状態である。
ある意味それだけと言えばそれだけなのだが、縦列のサービスで何らかの更新があると赤いドットで表示されるので、その時にチェックすればいい。ただXとThreadsだけはなぜか赤いドットが消えることがない。常時新規投稿が更新されているからなのかもしれないが、できればDMやメンション的なところだけ反応して欲しいところである。
こうしたまとめ方をすることで、メモリー消費も押さえられるのかと言われれば、まあそういうことはない。アクティビティモニタでみてみると、アプリ本体の消費は大したことないが、立ちあがっているサービスそれぞれがメモリーを食っているのがわかる。便利ではあるが、あんまり使わないサービスまでむりにアプリ化しておく必要はない。
DeepLなどのツールは、クリックすると画面が分割して入力待ち状態になる。1つのウィンドウ内で翻訳元の部分が常に参照できるのは便利だ。
ここから先は
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?