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ジェットダイスケ氏に聞く、”How to Second Life” (2)

ジェットダイスケ氏に伺うセカンドライフ2回目。

人間いくつになっても勉強だと言われるものだが、OJT、仕事しながら学ぶ事はあっても、改めてアカデミックに学ぶという機会は少ない。その一方で、ある程度の年齢になれば後進の指導にも当たらなければならないわけで、教わる側から教える側へのシフトも起こる。

50歳のジェットダイスケ氏も今年から大阪芸術大学短期大学部の講師を務められると共に、京都芸術大学大学院で学ぶ学生にもなった。

研究への道もまた1つ、セカンドライフなのかなとも思える。


小寺:今は個人で映像を出す時代になってきたから、学び、というか教え方もまた変わって行かざるを得ないところがあるんじゃないかと思うんですよ。

ジェット:うん。で、そうなると、目指すところによって、それぞれが向いてる方向って違うんで、それを教えるわけにもいかず。共通項で言えば、やっぱり最初から、モンタージュ理論とかやってますよ。

小寺:ああ、そうなんですね。

ジェット:逆にね、そこを通らないと、学校の意味はあまりないのかなと。

小寺:とりあえずアカデミックなことは教えないとね。

ジェット:そうそう。動画ってとりあえず自分でやっちゃえるメディアなので、だからこそアカデミックなことは重視しておきたいな、というのがすごくあるんですよね。ただ、今は学校ってアンケートを取るんですよね。

小寺:あ、生徒に。

ジェット:そうそうそう。昨日も教務課の方から言われたんですけど、Adobeとかのアプリを使ってやってるから家でできない、自分のスマホでできない、と。「自分のスマホでできることがしたかったな、みたいなことを書いてる子がいましたよ」って言われて。

小寺:そう言われてもねえ(苦笑)。

ジェット:まずAdobe買いなよ、って。

小寺:そういうことですよね。

ジェット:お金を払うしか(苦笑)。

小寺:勉強しに来てるんだからさ(苦笑)。私のスマホでできない!って知るかよ、って話ですよね。

ジェット:そうなんですよ(笑)。まあね、そこも含めてなんですけど、やっぱり差が激しいなと教えてて思うんですよね。すごく一足飛びにバーンと越えてく子っていうのは、すごく越えてく。で、どんどん伸びてくし。ただ、踏みとどまってる子はずっとそこにいて……やっぱり性格とかもあるのかな。向いてる、向いてないとかもあるんだろうけど。

面白かったのは、「私が役者として有名になったら配信してみたいです」って言った子がいて。

小寺:それ、漫画家バージョンでそんなやついるよね。「オレ、いつかビッグになるんで今はいいっス」みたいな。

ジェット:(笑)。なんだっけ。「俺はまだ本気出してないだけ」だ。

小寺:(笑)。ま、いるんだね。どこの業界にもそういう子がいるということですね。

ジェット:そうそうそう。

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