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半径15mは死体がゴロゴロ「(r)adius」

交通事故を起こした主人公は記憶を失い、路上に佇んでいた。

通りがかった車に助けを求めるが、ドライバーは急死。

持参していた身分証明書から自宅方面に向かうものの、

行く先々は死屍累々。

どうやら自分に近づくとみんな死ぬみたいだぞ…!

現れるヒロイン。

しかし、彼女だけは死にません。

なぜ? そしてフラッシュバックする記憶。

見覚えがある。

キミは事故の時、一緒に車に乗っていたよね?


自分たちに起こった謎現象を解き明かす話だと思っていました。

ち、ちがった!

最後まで原因はよくわからないまま終わりました。

そこら辺で評価が分かれるかも。

記憶をなくす前、ろくでなしだった主人公は、

事故の後で変わりました。

ぞんざいにしていた他人の命を損なわないよう、細心の注意を払うようになっていました。

ヒロインがいなければ、この先誰とも触れ合わずに、

物理的にも精神的にも孤独な人生を送ることになっていたでしょう。

記憶をなくす前の主人公とヒロインの関係性からしてみたら、

とんでもない皮肉としか思えません。

結末は嫌な終わり方でしたが、

人間性を取り戻してある選択をした主人公、

ある意味ハッピーエンドだったのでは…と思ってしまいます。

因果応報、生まれ変わったら善行を積むがいいよ。

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