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鳥獣保護管理法(錯誤捕獲と違法飼育)の話

錯誤捕獲(誤射)

①錯誤捕獲例
・オオジシギ ・チュウジシギ
・アオシギ  ・クサシギ
・シロハラ  ・ツグミ   
・レース鳩  ・オカヨシガモ
・トモエガモ ・カイツブリ 
・オオバン   etc

②何故錯誤捕獲が起きるのか
・識別していない(捕れそうなのを撃つ)
・識別できていない
・獲って良い鳥獣とダメな鳥獣に関する知識が無い
・狩猟免許試験時の識別テストが超絶簡単
・カモの雌やジシギなど鳥屋でも間違える人がいる種が狩猟鳥獣に指定されている

違法飼育

①違法飼育例
・スズメ(猟期外)  ・カラス(猟期外)
・タヌキ(猟期外)  ・テン(猟期外)
・アナグマ(猟期外) ・オオコノハズク
・メジロ       ・ホオジロ      
・クロツグミ      etc

②何故違法飼育が起こるのか
・違法だと知らずに飼育
・違法だと知っていて鳴き合わせ(※鳥の囀りを競う)や売却のために飼育
・巣立ち雛や幼獣を保護し、違法だと知っていて情が移ったりSNS映えのため飼育
・違法と知っているが飼いたいから飼育
・間違った知識から違法じゃないと勘違いして飼育

その他違法じゃないけど問題な点

●法に則れば誰でも合法的に野生鳥獣を飼育可能
→感染症
 ・飼育により野生鳥獣と濃厚接触することで、鳥獣からヒトへ感染し、ヒト-ヒト感染できるよう、もしくはより強い毒性のものに変異する可能性(鳥インフルエンザ等)。
 ・人畜共通感染症やマダニ、疥癬等病原菌や寄生虫だらけである。
 ・生きたまま別の場所へ運ぶことで感染症の流行を広めかねない。


→違法飼育や密猟の隠れ蓑
 ・捕獲時期を偽れば違法飼育できてしまう。
  ※脱法鳥獣:合法的に捕獲した鳥獣を繁殖させ幼獣・幼鳥を販売・譲渡する事。繁殖させたものか猟期外に違法に捕獲したものか見分けが不可能で、密猟の隠れ蓑になりかねない。


→人と野生鳥獣との距離感
 ・野生鳥獣は感染症、飼育環境、生態、密猟等々の面で気軽に飼育して良いものではないし、人馴れした野生鳥獣を野外へ放ち飼育放棄した事例も実際にある。

●鷹狩に関して規制が無い(自由猟法として免許無しで猟ができる)
→鳥インフルエンザ拡散の危険
→猛禽類のロスト問題:野外に逸出してしまい、生態系を乱す可能性

行政や警察の対応

・場所によっては全く役に立たない。体感7割役に立たない。
→例:誤射だと通報したら「鳥に詳しい人に聞いたら誤射じゃない」と言い出す
 (※写真と識別点を記載し、専門家に聞いたのか問い合わせると誤射と認めた)
→被害者が人でなく鳥獣であるため、またSNSで本名でない場合情報開示請求が
 必要であるため、警察や行政が積極的に動かない。マジで動かない。
→場所によっては猟友会の権力が強くて動きづらい(らしい)。

個人的に考えた改善策

・狩猟鳥獣であっても野生鳥獣の飼育は原則禁止にして、傷病鳥獣の場合は種類に関わらず行政の許可をもらい、飼養登録を義務づける。
・巣内雛や巣立ち雛などは放置するのが最善の方法であるが、場合により野生生物リハビリテーターや獣医師などと連携して、巣立ちや回復まで一時的に施設等で保護、もしくは保護主宅で保護→放鳥は行政の職員や上記職種などが見守りの下行う。(※現状施設や人員が足りず難しいことは承知)
・現時点で錯誤捕獲が多数発生している識別の難しい類似種がいる種は狩猟鳥獣から外す(カモならオス限定にするなど)
・飼育鳥のフリーフライト全面禁止、足環義務
・錯誤捕獲は鳥類が圧倒的に多いため、哺乳類と鳥類の狩猟免許を分ける。
・狩猟鳥の片翼提出義務付け(錯誤捕獲の現状把握