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【旗揚げの頃の記憶のかけら・つづき】 プロレスリング・ノア 石黒(達)

先日投稿させていただいた2000年頃の記憶のかけらをもう少し書いてみます。

前回の記事

全日本プロレスからノアの旗揚げに参加したメンバーの数が、三沢社長や仲田部長などが想定して今後の経営方針を練っていた以上に多かったのは様々なインタビューなどで語られているのですが、その想定以上の一人が僕だったと思います。

特に誰からも新団体移籍に声を掛けられていたわけではありませんでしたが、三沢社長に直接気持ちをお伝えする機会をいただき、ノアに入社することが出来ました。

そんな経緯だったうえに、戦力として期待もされていなかったからでしょうか、旗揚げ前後にはある経営陣に近い方からは「貴方に声を掛けましたかね?」というような感じで言われたり、前回記述したように所属部署の先輩方、各部署からの雑用ごとを手広くこなす日々で精一杯な精神的に追い詰められる状態でした。

そんな中、所属部署の部長、永源遥さんから明るく後押しをいただいたり、小橋さんからは直接、熱く、力強い激励の言葉をかけていただくようなことがあったりして、日々の業務を続けることが出来ました。

2001年1月、まだ会社は正月休暇中だったのですが、仕事始めの朝までに郵便受けに届いた年賀状を全選手全社員ごとに仕分けしなければならなく(当時は年賀状が今の10倍くらいは届いていました)、休日出勤していたところ、年始恒例の「プロレス大賞授賞式」に出席した三沢社長が事務所に戻られて、
「あいつはなんで正月休みに一人で会社に来てるんだ?」と仲田部長に聞かれたそうで、それから少しだけ待遇を良くしてもらいました。
そんなことで待遇が良くなるなんて、時代背景なのか、三沢社長の優しさだったのだろうと思います。

ずっと雑用だけをしていたような数年でしたが、憧れのような存在の皆さんが見ていてくれたこと、次第に自分の居場所を作るようなことが出来て、次のステップに進むことが出来ました。
その時は分からなかったことも時が過ぎ、振り返ればかけがえのない大切な時間だったのだと思います。

ノアは22年の航路の中で何度も座礁の危機、いえ、はっきり言えば難破船になったとも言えます。
それでもこうして皆様と現在も航海を続けているのは、その日その場所で応援していただく方が必ず一緒に船を進めてくれたからです。

この航海は何としても止めるわけにはいかない。ここまで応援していただいた皆様のためにも、波の向こうには明るい光が見えているから。

そんな使命を勝手に感じながら今年も8月5日を迎えます。

そしてすぐに8月11日からは「N-1 VICTORY 2022」が開幕します。

今シリーズは全ての大会がビッグマッチ級のラインナップで行われます。

どの大会を見ても他にもない最大の満足感を味わってもらえると確信しています。

是非、この日この場所で一緒に2022年のノアを創り上げましょう!

いつか振り返った時に、夏の一番の思い出になっていると思います!

プロレスリング・ノア
石黒(達)

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