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プロレスビジネスの変化について思うこと プロレスリング・ノア武田

noteでプロレスビジネスの話を書くと数字が伸びるので久しぶりに長文書きます。

プロレス業界20年30年前までは採用といえば男性営業マン募集がメインだったのですが、そこはお客様の購買層が男性で中高年の方が多く、プレイガイドもまだ独自に販売するツールが発達しておらず、映像配信手段もなかった為に地方遠征が多く、地元の企業様にチケットを買ってもらったり、スポーツ店や飲食店にチケットを置いてもらったりしながら大会告知をポスター貼り出しや宣伝カーなどで行うというスタイルから女性スタッフを積極的に採用していない業界だったと思います。

しかしここ数年でプロレス界はお客様層もスタッフの仕事内容も全てが変わってしまいました。

まずチケットを売る為に営業に行くという考え方がもう団体のメイン軸に存在していません。それはエンターテインメントの多様化により、団体の数も莫大に増えていき、お客様の層も幅広くなり、見る方法も会場のみでなくサブスクやPPVでの映像LIVE視聴や試合そのものを観戦しなくてもSNSでのお客様が発信する速報を楽しむということも可能となり、観戦団体も観戦方法も観戦メディアも選択肢が無数に存在しお客様が自由に選べる時代となったからです。

7月の中嶋vs宮原戦や9月の丸藤vsオスプレイ戦など、見たいものはお客様が決めますし、魅力的な大会はチケットは自然と完売していきます。
7月中嶋vs宮原戦のABEMA視聴数も後楽園大会では驚異的数字でした。

昔でいうチケット営業に変わる作業が今の時代は、新規ユーザーへのアプローチとして団体や選手を知ってもらうことや試合のワンシーンを目にする機会を作ること、またすでに団体を知ってもらっている層へは、より豪華で興味あるコンテンツを提供することがあげられます。

とにかく昔との違いはプロレス団体の数も、他の娯楽の数もとにかく昔とは時間の使い方の選択肢の数があまりに違いすぎます。なので自社コンテンツの需要を増やしていき市場を広げていかないことには勝ち目がありません。もっと言えばプロレスというジャンルの市場を大きくしないと他の娯楽に勝てません。

そこでコンテンツを提供する側のプロレス団体スタッフにも様々な層の才能が必要でダイバーシティ組織を作らないことには市場の拡大ができない時代となりました。

その際たるものが、一昔前には存在しなかった役割としてSNS担当の採用があります。
海外ではWWE、国内ではやはり最大手新日本プロレスが業界で真っ先にSNS関連の採用を行い強化し登録者数も大きく伸ばしていきましたが、我々プロレスリング・ノアもここ最近はABEMAと組んでSNS周りの市場拡大では大健闘していると思います。(※あとはここから先に会場への来場者数増加にどうやったら繋がっていくかという部分が課題となります、コンテンツやレスラーそのものの魅力が重要なポイントになって来ます、有名かどうかという部分が動員や人気に大きく左右されていくはずです。)

オウンドメディアを管理しているのが広報部で
ここのセクションは昔から存在し基本はtoB発信で双方向性が弱いのですが

オウンドメディアを拡散しお客様との双方向のコミニケーションが取れるのが
ソーシャルメディア担当の役割となります。
ここには女性スタッフが2名配属されており、1名はSNSでの情報告知発信や試合中には様々なシーンをSNSに出したりしています。もう1名は主にYouTubeの映像制作編集で事前プロモーションとなる映像を大会PRとして皆様にお届けしております。

興行ビジネスが当社のメインビジネスですが、現在ではコンテンツビジネスと言った方がしっくり来ます。自社が持つスポーツコンテンツを興行とデジタルで販売しお金にしていくというイメージです。興行=チケット販売、デジタル=ユニバースサブスク会員となります。

長文となりましたが、2023年は武藤敬司引退特需で素晴らしい年となりました、こちらもひとえに応援頂いた皆々様のお陰でございます。
2023年下半期に2024年も、もっともっと頑張ります。

現在、NOAH最高峰のシングルリーグ戦 「N-1 VICTORY 2023」絶賛開催中です。
今週の19日土曜日・20日日曜日は、久しぶりの札幌大会も開催されます。

皆様、会場でABEMAでレッスルユニバースでNOAH公式YouTubeにSNSでお会いしましょう!!

プロレスリング・ノア
武田

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