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「アウトバウンドからインバウンドさせるエンドレスのオセロGame Winner」 プロレスリング・ノア 齋藤彰俊

チャンネル登録者数は早くも5万人突破という躍進ぶりを発揮している拳王選手。
彼なら何かやってくれるという期待に対し、体を張った発信力や企画力は勿論、 面白い内容の中であっても、プロレス界発展に対し真摯に取り組んでいるという芯がブレていないことがサブリミナル効果となり伝わっているからこそファンの心に刺さっているのではないだろうか。
その刺激性から、他の発信に対し、限界効用逓減の法則が働いてしまっている感も否めない。
ついつい癖で心理や仮説を立てて入り込んでしまいそうだが、そこはまたの機会に・・・
話は戻って、行動的に面白いのは、歴史一般的にNO.1の団体は、トップに君臨していることから、他団体に対しインバウンドを求める事が多かった様な気がします。
その方式を他団体での対抗戦も自ら話題を振りまく、一見アウトバウンドのように感じる行動であるが、全体的に捉えると結果的にインバウンド効果となっているのだ。

なるほど、巷ではプロレス界の広報部長と呼ばれているのも頷ける。
発信媒体の変化に伴い、SNSを通じて、環状線の外の人々にもプロレスを届けようとしている。
勿論発信媒体の変化以前から、プロレスラーがプロレス以外の地上波等に出演する事により、一般の方々の知名度を上げていくことは行われてきたが、近年は地上波をより専門性をもたらしたチャンネルの発展により、流れ的に浅く広くからディープなものが好まれる傾向にあるなか、こちらも一見違う流れに沿っていそうだが、より多くの方の目に届き導入していくという不変の理に適っている。

思い返せば、私を含め皆さんの殆どが、環境的にそして何かのきっかけで目に入ったものに興味を惹かれ、どっぷりとハマってしまった事があるのではないだろうか。
今現在多種多様のカテゴリーの中から、知らなかった分野を知ることで、新たに自分が求めていた何かに出会える事に繋がるきっかけを作る発信は必要不可欠であり、受け手もチョイスする権利の中で、良いものを見出すチャンスでもあるのだ。

興味とは何か?
興味を持っている者に届けるのだけが正当か?
ふとした事から興味がわくことの多さ。
生まれながらにしての趣味、特技もあるであろうが、実際きっかけと出会いによる
ものがいかに多いかが必要性を物語っているのではないか。

ここで少しプロレスラー、プロレス界全体の事に焦点を当ててみると、様々なSNSが台頭し、選手の発信の場が増え、それは良いことなのか、はたまたそうではないのかという話題もよく耳にする。
世の中が「進化」「変化」するなかで、当然あり方というものも変化していくのだが、変化による良さもその逆もあり一概には言えないが、特に「プロレス」ではsnsと神秘性はある意味真逆に位置するとも思えてしまう。

UMAを始め、解明されてないものに人は恐怖や興味を示す傾向にあるが、SNSが発展した時代に全くの未知という存在は皆無に近くなった。
昔のレスラーは国籍不明や人間離れした技や伝説等があり、それによる想像とリング上で起こる現実が重なり、見ている者の想像を裏付ける説得力としてレスラー像をもたらした。

インタビューや書き手により膨らむイメージも後押しをし、ファンタジーと非現実性に夢見る時代でもあったのだ。
その反面情報社会となり、等身大のレスラー像を捉える事が出来た分、ある意味偽りのない説得力が伴うことで新たなプロレスラーの魅力が見いだされる部分もある。

発信という部分においても、極端に言うと、言葉、文書というのは一文字違うだけでも、またアクセントが違うだけでも意味合いが変わって伝わってしまう事は多々あるであろう。
伝言ゲームではないが、人を介した数だけ変化して到達する可能性が多い中、選手自身が自分自身の言葉で偽りなくファンの皆さんに直接伝える事が出来る良さも増えた。

また書き手やインタビュアーの思いや表現で、そのような解釈があるのかと気付かされる部分もある。
この時代を進んで行く上で、発信者だけでなく、数多くの情報の中から、自分自身がどうしたらより楽しめるかという受け手のセンスも魅力を増す一つとなっていくところが今後の観点にもなりそうだ。

ファッションや芸能だけではなく時代は繰り返される。
技術や物資が裕福でない以前は、綺麗に作られている物に価値があり、手作りにチープ感もあったが、全てが満たされて当たり前になってくると手作り等に注目が集まる。
現在昭和のものが斬新に思えるのもその現象の一つと言えよう。
時代は流れているので、その流れの中でその時々の良きものを皆さんと共有し作り上げていきたいものだ。
NOAHの選手に求められる発信とはどんなものかを考えてみた。
このように書くと、少し上から目線のようにも感じられてしまうと悲しいが、これは自分自身も含め、あくまで客観的に捉えた上でのことであり、勿論自分自身へのダメ出しも多々多々多々あるのでお許し頂きたい。

求められるのは、伝えたい情報をどのように伝えれることが出来るかではないだろうか。
情報を伝達するだけのCMではなく、その伝え方に個性という唯一無二のものがあるかどうかではないかと・・・

イメージ通りであってもまた意外性でも、その人ならではの発信にこそ魅力を感じるのではないかと・・・
選手それぞれ戦い方やコスチュームが違うように、個々の魅力を伝える発信は面白いのではないかと・・・
ちなみに自分自身反省点が多いので、あくまで心がけている事ですが、解説等をする時に、基本的に前もって準備はしないことにしているんです。
文も提出日に書き出すように心がけている。
それはファンの皆さんと過ごしているその時に感じ発した事の方がタイムラグのないリアリティがあると思っているからなんです。
先日の「ルチャかぶり席」という言葉も、とっさに相撲の砂かぶり席という価値ある席と連動して発しました。
程度もありますが、生きた言葉が一番伝わるのではないかと・・・

さて、話は拳王選手に戻りますが、諏訪魔選手とKONO選手という巨人タッグが挑戦者となる防衛戦が5.21神戸大会、そうNOAHで全日本の世界タッグ選手権が開催されるんです。
全日本の世界タッグ選手がNOAHで!
チャンピオンだからと言えど、これを価値あるインバウンドと言わずにいられないではないか。
前哨戦では袋詰めにされたが、翌日の拳王チャンネルでゴミ袋を被ってやり返しは話題を集めて注目度は増すばかり。

アウトバウンドからインバウンドさせ、通常64マスを使い10の60乗のパターン数を64コマで争うオセロだが、マスとコマの数等も変化させ、常識や概念にとらわれず、決して決め手となる角を敵に取らせることはないのだ。
現代のSNSを使いこなし常に敵の優位な姿勢までをも覆す拳王選手。
上記を踏まえて 「アウトバウンドからインバウンドさせるエンドレスのオセロGame Winner」と定義づける。
by彰俊

■SUNNY VOYAGE 2023
日程: 2023年5月21日(日)
開始: 16:00 開場 15:00
会場: 神戸サンボーホール

■拳王チャンネル

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