勝手に彰俊的下馬前評判 2023 N-1 プロレスリング・ノア 齋藤彰俊
Bブロック
「業と技は表裏一体、手裏剣オールラウンダー 稲葉大樹」
打撃、投げ、関節、固め技までこなし、技が多彩で器用な稲葉選手の突飛した部分を形状化すると手裏剣をイメージしてしまう。
柔道とレスリングの技を駆使しながら自分流に進化させていく。
云わば自分自身がより使い易く、失敗の確率を下げ、反対する相手への負荷を上げる自分流効率UP思考である。
178(イナバ)とオリジナルのナンバーが付けば、スープレックス系はより威力を増し、対戦相手に一気に大ダメージを与えれるのだ。
接骨院で柔道整復師としての経験があり、「捻挫」「打撲」「骨折」「脱臼」etc.のダメージを追った患者を良い状態に治すスペシャリストだ。
人体を知り尽くし、技能を持つ「業」なのだが、裏を返せば、修復のやり方を身に着けているということは、壊す術も熟知しているという事になる。
そう「業」を「技」に変える事が出来る選手が稲葉大樹という男だ。
なるほど、考えてみれば確かにそうでなければオリジナルの卍固めという、前かがみの相手の横に立ち、手前の足に自分の足を絡めて自分の反対側の足で相手の頭にかけ、両腕で相手の左腕をつかみ後方へ反って締め上げるなどという恐ろしい技「極反り卍固め」等を考案出来る筈がない。
現存する最古の医学書「医心方」には、平安時代より整骨という治療法が行われていたとある。
平安時代・・・「鳴くよ(794)ウグイス平安京」なので、それから1229年という歴史があるということは、それだけ長い「時」をかけて仮説、実験、解釈、考察を繰り返し行い、より完璧な施術となった証である。
まさか!?この平安京の数字表記にかけて(178)としていたのか・・・
だとすれば、メッセージ性が拘っており、解けたのであれば嬉しさは歴史のテストより数倍大きい。
コーナーに座り込んだ相手に回転しながらダメージを負わせるかの如く、稲葉選手の戦いの中で繰り出される技は、手裏剣のどの「剣」の部分(技)が突き刺さるか分からない。
このN-1の舞台で、気持ちと共に勢いを増し、手裏剣の回転数が何処まで上がるのか、器用なオールラウンダーが目まぐるしく異種の技をランダムに繰り出したその時、目指すは優勝のみだろう。
稲葉選手のダメージ技手裏剣ルーレットは、誰にどの技が当たるのか・・・見逃せない。
by彰俊
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