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「彰俊的徒然草」note 有明アリーナ大会 プロレスリング・ノア齋藤彰俊

武藤引退ロード
武藤選手丸藤選手稲村選手VS棚橋選手真壁選手本間選手

「タイムスリップマッチ」・・・
武藤さんが新日本の選手と戦う・・・
武藤さんがノアの選手と組む・・・

これは武藤さんが新日時代に戻った過去でのカードなのだろうか、新たな未来のカードなのだろうか?
この対戦カードを見た時に異次元空間に入り込み時系列に歪みが生じたのではないかと思わず脳裏を過ってしまった程である。
ただひとつ言えることは、「時」というものを超越し、凝縮された贅沢な試合が現実に起きようとしているということだ。

ここでのテーマは「時空を超えた夢」なのではないだろうか?
憧れて追いし者が、この有明の「地」において、限られた「時間」の中だけで「夢」という空間に参加し実現することができるのだ。
そしてひとりの若き者は、この時空を超えた夢の戦いに選ばれし者として、引退ロードに敬意を払いながらも掴んだチャンスに爪痕を残そうとしている。

いずれにしてもレスラー個人としても、プロレス界にとってもこの一戦は大きな宝となることは間違いない。
通常実現不可能であろう対戦カードであることはもとより、二度と目にすることは出来ない顔合わせである。

参加選手の全てが、武藤さんにベクトルが向かう仲間であると同時に、この一瞬の試合にて自分自身を見出し表現しなくてはならないという点では、プロレスラー個人として全ての選手がライバル(敵)でもある。
その戦いの中で、必ずやこの試合の中に「現在」「過去」「未来」を見ることが出来るであろう。

そしてその見えるであろう「現在」「過去」「未来」は、応援する側、観る側の皆さんが、どの選手にフォーカスを絞るかによって、見え方や起承転結、答えが変わってくるのではないだろうか。
武藤引退ロード有明大会の「答え」が一つではないところが面白く、そして素晴らしい。

皆さんそれぞれの答えを見出して欲しい大切な試合である。
大切な試合と言えば、この有明大会そのものが大切なものだ。
それは置き去りにしてきた大切なものが戻ってくるのだ・・・そう「二年ぶりの声出し解禁」である。

この日をどれだけ待ち望んでいただろうか・・・
失われた「時」を取り戻すまで何年掛かったのだろうか・・・
待ち望んでいた声出し観戦の醍醐味とは何なのだろうか?
真の応援が出来ることではないだろうか?
真の応援?・・・

今までも、そしてこの失われた数年も皆さんから全力の応援をして貰っていたことは紛れもない事実であるし、初めて迫って来た厳しい現状の中、試行錯誤しながら応援し続けてくださった事に感謝の気持ちしかない。
この場をお借りしてありがとうございます。

言葉そのものの意味からすると「応援」は力を貸して助けてくれる。励ます。といった感じになるだろうが、「声援」は読んで字の如く声を出して応援する事である。

応援する側は、実際に「声」として選手に応援が届き、「驚き」「興奮」「感動」の時の感情を胸に閉じ込めることなく心の儘に「声」として出すことが出来る。

先日の解説時に話した通り感情をリリース出来るのだ。
選手も「挑んでいる時」「頑張っている時」「苦しい時」に直に耳から声援が入り、その声は心へと到達し、勇気と励ましを得られる。
試合を観る側としてもする側としても最高な環境であることに間違いはない。

精神的な事は十分わかるのだが、果たして声援により実際どの様な効果があるのだろうか?
※以下「応援」は声援も含まれるものとします。

なんと測定数値としても、声援観戦により選手のパフォーマンスの向上が証明されたのだという。

被験者の競技はプロレスではないが、スポーツ選手としての共通点は多々見られる。

さて、その結果であるが、心拍Zoneは勿論、それぞれ運動量・身体機能が格段に向上したのが認められたのだ。
※心拍Zone … 選手の心拍数を1〜5のZoneで測定。

細かい詳細データはここでは省きますが、前半後半に分けた場合、前半よりも当然後半は更に心拍数が上がっているが、応援されたことにより、心拍が高く疲れている状況でも頑張れていたことが実証された。
パーセンテージ表記すると、応援されることにより、選手の運動量が約

20%UPしパフォーマンス向上したのだ。
20%の向上は効果覿面だ。
なるほど・・・彰俊が負ける時はどうりで応援が少なかったという事か・・・

試合の重要性の高低と応援の有無であるが、あくまでも競技によるのだが、重要性が低い時の応援(声を出しては反効果と思われる場面)は、反対にパフォーマンスが落ちるというデータも出ている。

応援によって試合を左右されることも無きにしも非ず・・・となれば、有明大会はファンと選手が一体となって試合に挑み、勝利を目指す事が出来る素晴らしい空間になるといえよう。

是非是非試合に参加し、共に感動を分かち合おうではないか。

「GHC5大選手権の見どころ」

・ジュニアヘビー級タッグ
小峠選手吉岡選手VSタダスケ選手Hi69選手
大逆転でチャンピオンベルトを掴むことが出来た小峠吉岡チーム。
彼らは手負いになりながらも最後まで戦い続けれる所に強さがあるように思える。
吉岡選手は足の状態が厳しくともキックを繰り出せ、小峠選手に至っては、追い詰められた時に出す究極の頭突きがとてつもない。
しかしそれは自分自身にもかなりなダメージがあり、まるで一度しか刺すことが出来ないミツバチが決死の覚悟で刺した時の様だ。対角線の金剛も最近とても強い思いがヒシヒシと感じれる。
それは何かを変えようという思いが極限まで達しているように感じる。
内面から強いエネルギーを感じるタダスケ選手、シェイプアップし、顔からも研ぎ澄まされた気迫を感じるHi69選手。
どこまで攻めきれるのか、どこまで耐えきれるのかこの戦いはカーチェイスの如くゴールするその時まで勝敗が分かりにくくなりそうだ。

・ジュニアヘビー級
HAYATA選手VSニンジャ・マック選手
個人的にチャンピオンのHAYATA選手はマタドールの様に感じている。
絶対王者になりつつある彼は、基礎を進化させながら抜群の安定感を持ち、相手の攻撃を翻しながらとどめの一撃を狙い続けるリング上のマタドール・・・彼の精神を揺さぶれなければ活路は見出されない。
その観点からみると、現在その牙城を崩せるのはニンジャ・マック選手であれば・・・
城に忍び込み天守閣に・・・
ポイントは沈着冷静なマタドールに対し今までと違った隠し技が出すことが出来るかという点である。
そう、ニンジャ・マック選手の未知なる秘技が見てみたいと思ってしまうのは自分だけであろうか。
そしてその秘技が出た瞬間のマタドールの対処も非常に気になるところである。

・ナショナル(GHCマーシャルアーツルール)
船木選手VS桜庭選手
この試合は声は出すもの、息は吐くものという概念は消え、声と息は呑むものだと身をもって実感するであろう。
待ちに待った声出し解禁ではあるが、この試合は瞬きせずに見て頂きたい。
そして結末が来たる時に、皆から出た声がロングトーンなのかショートなのか知れるのが楽しみだ。
出した声の長さで、この試合の決め手がどうだったのかが分かるであろうから・・・

・ヘビー級タッグ
杉浦選手小島選手VS拳王選手中嶋選手
この選手同士の戦いとなれば、高いレベルでの安定感があるであろうが、ここでいう安定とは高レベルに達する事に対してであり、試合過程もしかり、何が起こるか、どの様な結果になるのか波乱の連続となるのは必須。
どの選手もNOAHをどうしたいのか、自分はどうしなければならないのかというビジョンがシッカリしているだけに、結果は当然のこと、主導権と主張の椅子取りゲームがどのようになるのかが楽しみである。

・ヘビー級
清宮選手VS藤田選手
この戦いの見どころに果たして説明がいるのだろうかと自問自答してしまっている自分がいる・・・

最近戦いを重ねる中で、目や雰囲気に強さ+怖さが出てきた清宮選手と定量的や形式知ではなく、危機管理能力、いやっ危機回避能力、いやいや生物の本能である危険察知能力が感じる強さの藤田選手。

ズバリ今現在どちらが強いか!それに尽きるのではないか。
試合運びよりも最後にリングに立っているのはどちらか、それが知りたい。その光景が見たいのだ。

禁断のゾーンに逆指名したチャンピオンの行方は如何に。
ここまで来て?ではありますが、5大と聞いて皆さんは何を想像しますか?
宇宙を構成している要素「地」「水」「火」「風」「空」の五大
「炭水化物」「タンパク質」「脂質」「ビタミン」「無機質」の五大栄養素
地球上に存在する大陸を五つに分けた区分の五大陸
五大明王や五大を意味する五輪の宮本武蔵五輪書
「スコッチ」「アイリッシュ」「アメリカン」「カナディアン」「ジャパニーズ」の五大ウィスキーetc.

上記のどれを見ても「五大」というものが意味することが、凄いや偉大なことを意味しているという事が分かる。
GHC5大選手権を一日で見れるという贅沢は、酒好きの自分にとって、五大ウイスキーをブレンドした「Ao」が登場した時「えっ!五大ウィスキーが一気に味わえる!?」世界の五大ウィスキーをマリアージュした際に起こる味の相乗効果はどの様になるのだろうかと強烈なインパクトを受けた時と一緒・・・いやいやそれ以上かもしれないな。
色々なベルトが存在する中で、GHC(Global Honored Crown)とは即ち「地球規模の崇高なる王位」でありGHCは特別なのはいうまでもない。
チャンピオンベルトはどれも素晴らしいのであるが、個人的にはGHCとは素材や製造法は一緒でも「シャンパン」と「スパークリングワイン」「テキーラ」と「メスカル」といった違いがあるベルトだと思っている。 
その最高な輝きを放つベルトを賭けた選手権が一気に観れる幸せがすぐそこまで来ているのだ。
※フランスのシャンパーニュ地方で造られ、フランスのワインの法律(AOC法:原産地呼称管理法)で定められた条件をすべて満たしたスパークリングワインのみをシャンパンと呼ぶことができる。

「有明の思い出」
有明コロシアムには数々の思い出が詰まっている。
様々な壮絶な試合が行われて来たことは大前提であるが、ナビ中によく宿泊したホテルから、この有明コロシアムを通り、NOAH設立時に事務所、道場、合宿所があったディファ有明が直線上に存在した。 
オフの時にはヴィーナスフォートを探索し、お台場の自由の女神を見て、自分自身を奮い立たせ、試合後には、タッグパートナーをはじめ仲の良い外国人選手達とアクアシティお台場にある「ゼストキャンティーナ」で語らい親交を深めた。 そこにはいつも笑顔が溢れていた・・・
今は無きディファ有明、ヴィーナスフォート、今は亡き友・・・
有明の周りを探索すれば、NOAHの歴史を感じることが出来、その頃の風景や笑顔が心に映り見ることが出来る・・・
そう・・・今回の有明大会は「時空を超えた夢」なのだ。
歴史を感じ、感傷に浸り、今のNOAHを観て夢と希望を掴み取るのだ!

by彰俊

「ABEMA presents 有明凱旋ーTHE RETURNーPRO-WRESTLING LOVE FOREVER . 3 ~TRIUMPH~」
日程: 2022年10月30日(日)
開始: 16:00 開場時間 14:30 ダークマッチは15:40から予定しております
会場: 有明アリーナ
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