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◆勝手に彰俊的下馬前評判!! vol.10 プロレスリング・ノア 齋藤彰俊

「変形脳天杭打ちクールダンディ アンソニー・グリーン」

クールは何となく分るけど、ダンディというのは少し違うようなと思いませんでしたか?

実は、本来のダンディズムというのはジェントルマン精神の対極にある場合もあって、破天荒で刺激的な男みたいな意味合いもあるんです。

クールも本来はダンディズムが源流の一つである事に驚きもありますが・・・

という事で、明るくお洒落で破天荒な男アンソニー・グリーン

まず目を引くのはコスチューム。

ジーンズといえば綿100%が定番で、アメリカメイドにステイタスを感じたりもした。

作業用として普及した丈夫なコットン100%と銅リベットのジーンズを時代と共にお洒落アイテムへと変わって行ったが、近年は見た目は同じで生地がストレッチの物が流行って来ている。

彼はそのストレッチジーンズで形はテーパードシルエットではなく体型にフィットするシルエット重視の所に個性を感じる。

個性と言えばその柄だが、色遣いやデザインは、もしかして関係しているのか?と思ってしまう程だ。

その関係とは、同じ名前のイギリス現代美術を代表する画家アンソニー・グリーンの事である。

名前もさることながら、絵の角度や色使い、不定型変形キャンパスを用いて複雑で精密さで描かれた、画家自身の私生活のひとこまや思い出等は、一種不可思議で魅惑的な輝きがある。

先程書いた色使いは見たとおりだが、その書く視点の角度が・・・

話しはプロレスのアンソニー・グリーンに戻るが、188㎝という長身と87㎏という体重が、伸びやかで攻撃にダイナミックさを与え、身軽さと華麗な技を繰り出させる。

トップロープに上る時もそうだが、長足が繰り出すトラースキックの伸びと威力は特筆ものである。

対戦相手は思っている間合い以上なだけに、不意を突かれると共に防御が取れにくいのだ。

これもあのお洒落なストレッチジーンズだからこそなせる業であろう。

そして何と言ってもフィニッシュホールドのアルタネ―ト・エンディング(変型パイルドライバー)だ。

コーナーポストを使った後にタイミングの良いパイルドライバーに持って行くのだ。

タイミングが良いと書いたが、掛けられた方としては反比例してタイミングが取れず逆にBADタイミングとなるので受け身も取りにくく、確実にフォールへと導かれてしまう。

エンディングはピンと来るが、アルタネ―トとはどういう意味だろうか?
「Alternate」(オルタネート)次々、互い違い、交互に起こるetc.

コーナーポストを一度使ってからなので、意味合い的にはあっている。

しかしスペルは同じだがオルタではなくアルタなのだ。

何かあるのか・・・

さらに調べてみるとアルタネート方式というものがあった。
ケーブル等電気関係の話しであるが、RJ-45プラグを上から見ると鍵盤のようにコネクタ内に配線が横一列に並んでカシメるプラグが一般に多いホリゾンタル式で、配線を互い違い(段違い)に並んでカシメるプラグがアルタネート式で、簡単にいうと高性能プラグという事なのだ。

そうか、この技はエンディングに向かわせるためコーナーポストを使った段違い高性能パイルドライバーってことだな。

恐ろしい技だ!

そしてそのコーナーを使うあたり、画家アンソニー・グリーンの絵を見ているかのようなのだ。

ただの偶然か、それとも・・・

最初の方に「明るくお洒落で破天荒な男」と書いたが、破天荒は勿論豪快で大胆という意味合いも込めてだが、本来の意味も強い。

破天荒、「前人のなしえなかったことを初めてすること」
前人のなしえなかった凄いことをこのN-1で見せるのか?

アンソニー・グリーンの戦いを堪能せよ!

プロレスリング・ノア
齋藤彰俊

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