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名古屋大会「彰俊的徒然草」note プロレスリング・ノア 齋藤彰俊

猛暑が続いた夏であったが、気温は少し落ち着きはじめて来てはいるものの、リング内の戦いは変わることなく、いやっ寧ろ更に熱さと激しさを増していると言えよう。

NOAH内での外国人選手の勢いは凄く、今後の勢力図がどうなるのかが垣間見られるチーム戦、大型VS器用スマートのGHCタッグ。予測不可能な運動神経が繰り出す奇想天外の動きが、動体視力と観戦感覚を上回る可能性も、キングオブジュニアタッグが証明されるGHCジュニアヘビータッグ王座決定戦。ベビーもヒールもどの様に見られようが関係ない、見られ方より結果こそ最重視が思わぬ展開へと進む。一族として一歩たりとも後退することなど出来ない歴史と血筋の戦いGHCナショナル。臨機応変の切り返しテクニックと残像が残る程のスピード、制するのは安定の王者か音速の刺客なのかのGHCジュニアヘビー。

そして、ある意味NOAH、NOAHファンの「心意」と「真意」が問われるGHCヘビー級選手権だ。

この夏、熱すぎるN-1を制した「I am NOAH」潮崎選手が「天賦の哲学INVADER」チャンピオンジェイク・リー選手のGHCベルトに挑戦する。
この構図だけ見れば当然の流れである。
ジェイク選手がN-1で黒星が付いたのはただ一つ。
その一勝を得た選手と戦い決勝を制したという所だけをピックアップすると、頭の中での理解が気持ちの面で少しブレる方も居るのかもしれない・・・
これはあくまで十人十色、色々な見方や考えがあるであろうことを踏まえての表現なので、誤解なきようお願いいたします。

先程「当然の流れである」と記したが、そこに決まりがある訳ではなく、あれだけ過酷なN-1を戦い抜き頂点に立った者が、次に視野に入れ達成しなければならない所に行くならばGHCに向かうのは戦う者として絶対的な道であることは言うまでもない。
リーグ戦とチャンピオンシップは、共にトップを目指す厳しい戦いであるが、言うまでもなくチャンピオンシップは、それまでの勝敗実績や前哨戦の結果、途中経過などは関係なく、その日その時その戦いを制した者だけがGHCのチャンピオンベルトを手にする事が出来る。
挑戦権を得た上で、誰がチャンピオンになるのか、全てを2023年9月24日の選手権に集中し注目して頂きたい。

自分自身、その日だけでは感じきれないと思い、前日の島田大会は、プライベートで見に行こうとも考えている程である。
外からNOAHを見て、把握し、NOAHはどうあるべきかを自ら実行しているジェイク選手と内から肌で感じ、NOAHをどうして行くべきかを示そうとしている潮崎選手。
まるでマーケットインプロダクトアウトのような戦いである。
前者には希望を実現させる魅力があり、後者には客観的ではまだ知り得ない能力を発信発見出来る魅力があるのだ。
そして、この戦いで勝利を得た者は舵を取る。
それは「航海士」ではない、複数人業務を行う事などなく、このNOAHという船の操舵権を得るただ一人だけの「総舵手」となりえるのだ。
だからこそ、開始ゴングが鳴った瞬間から、戦う姿勢や技術、戦略や表情、視覚からだけではなく内から発せられる全てのものをしっかりと観て感じ取って欲しいと思う。

そして同時に「総舵手」とはを感じ皆さん独自で考えて頂けたらと・・・
N-1から続いているこの戦いの中で、皆さんの推しの選手の結果など一喜一憂があったと思います。
N-1から続いていると書いたのは、この選手権にはN-1に参加した全選手と応援した皆さんの血と汗と涙、思いが継承されている戦いだからなんです。
二人の選手が繰り出す技や感情、スピリッツにそれまで戦ってきた選手達、それを応援してきた皆さんが重なりフィードバックするシーンが必ずある筈だから・・・
突き進み続ける哲学者ジェイク選手も見てみたい。その考えの行く末には何があるのか・・・
「am」には存在という意味もあるが、潮崎選手のamはI am NOAHとなり「NOAH」を見せてくれるのかも見てみたい・・・
大きなものを背負いこの日リングに向かう二人の覚悟は計り知れない
最後に立っているのはどっちの選手なのか。
そして勝者が見せる風景の意味と価値が・・・
「心意」は「真意」へとなり、NOAHが見えてくる筈だ。
by彰俊

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