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プロレス少年だった清宮海斗が、有明アリーナに「吸いこまれた」日。 プロレスリング・ノア 公式ファンクラブ「NOAH’S ARK」ライター伊藤雅奈子

その日、無人の有明アリーナで清宮海斗は身震いした。

 10月30日、プロレスリング・ノアが初進出するメインアリーナは最大収容17,229名。開業以来、PerfumeやHey! Say! JUMPが単独コンサートを開き、パラリンピック1周年記念イベント「東京2020大会1周年記念~TOKYO FORWARD~」では、元SMAPの稲垣吾郎と草彅剛と香取慎吾がこの地に立った。プロレス・格闘技では、ノアが初使用だ。

 「真ん前にリングがあって。そんなに遠くはないですね。あっ、いまお客さん目線で観ちゃいました」

 2階スタンド席の最前列、ド真ん中に腰かけた清宮がつぶやいた。「遠くはない」のは、観客席からリングをはかった距離。あくまでも目測だ。

2階スタンド席風景(中段) ※残りわずか ¥7,000
優先席風景 ※車いすのお客様へのご案内は2階スタンド席のご購入となります

3階スタンド席に移動すると、設置されている手すりを両手でつかみ、無機質なアリーナ席を見下ろした。「うわっ、こえーっ!! これ、ダメですね。怖っ!!」。絵に描いたような及び腰。「(マサ)北宮さん、ダメですね。北宮さん、怖いとこダメなんで」と笑って見せた。

3階スタンド席最前列風景 ¥5,000
3階スタンド席風景 ¥5,000
4階スタンド席風景 ¥4,000

 4階スタンド席では、広さを再び痛感した。表情が引き締まったのは、1階アリーナ席の扉を開いた瞬間だ。

 「デカッ!! デカい!! ぜんっぜん違う。(日本)武道館より広い?(声が)響きますね。吸いこまれそう」

 センターハングビジョンと呼ばれる4面の大型画面の下まで歩を進めると、当日リングが設営されるであろう場所で止まった。両手を広げた。リング上で見せる恒例のポーズである。そのまま、ゆっくり4面を向いた。アリーナのド真ん中に立った彼のそれは、現在のノアにおけるポジションを体現していた。

VIPシート風景※売り切れ(武藤敬司引退ロード大会では毎大会販売予定)
アリーナS席風景※売り切れ
アリーナA席風景※残りわずか ¥12,000
アリーナB席風景※売り切れ
ひな壇席風景※残りわずか  ¥10,000
(座席からの風景はあくまで目安となっておりますため、参考までにご覧いただければ幸いです)

 さかのぼることおよそ20年前、清宮は観客席側の人間だった。近所のおじさんから「プロレスのチケット、もらったよ」と招待されるたびに、胸が高鳴った。小学生。“プロレス少年”の思い出を手繰り寄せれば、枚挙にいとまがない。

 プロレスリング・ノアでは、後楽園ホールのエレベーターが開いた瞬間にスコーピオが出てきて、興奮した。TMDK(マイキー・ニコルス&ニック・ミラー)のかっこよさに魅了された。小橋建太が入院欠場する直前には、「握手してください!」と駆け寄って、応じてもらった。新日本プロレスも全日本プロレスも、会場で観た。大日本プロレスでは、関本大介のデカさに惚れた。DDTでは、鈴木みのるが佐藤光留を叩きのめしたとき、「がんばれ!」と力の限り応援した。

 「『がんばれ!』って言って選手が立ち上がると、『あー、ちょっとは声が届いたのかな』って思ってました。だから、応援にものすごい熱が入ったし、立ちあがるとうれしかった」
 声出し応援の重要性を身をもって体験しているプロレス少年は、19歳でリングに立つ側になった。
 「声出し応援ができなくなっておよそ2年、声援が拍手になってしまった。それでもファンの思いは僕たちに届いていたし、心のキャッチボールはできてたと思う。けど、人が気持ちを伝えるいちばんの手段はしゃべることだと思うから、それができなかったファンの方はストレスだったでしょうね。有明では、声を出して応援してもらえる。昔は当たり前だったことに、すごくありがたみを感じてます」

 マスク着用、ソーシャルディスタンスを保つため最大キャパは5,000人という規制があるものの、有明大会から声出し応援が解禁される。目玉はGHC5大タイトルマッチで、ヘビー級戦(清宮に藤田和之が挑戦)、ヘビー級タッグ戦(杉浦貴&小島聡に拳王&中嶋勝彦が挑戦)、ナショナル戦(船木誠勝に桜庭和志が挑戦)、ジュニアヘビー級戦(HAYATAにニンジャ・マックが挑戦)、ジュニアヘビー級タッグ戦(小峠篤司&吉岡世起にタダスケ&Hi69が挑戦)。加えて、武藤敬司が新日本プロレス勢と対戦する「引退ロード第3弾」もある(武藤&丸藤正道&稲村愛輝VS棚橋弘至&真壁刀義&本間朋晃)。

 「藤田和之には、誰がどう見てもプロレスラーとしての強さ、説得力があります。でも、チャンピオンはものすごい過酷な試合も緊張感のある試合も、避けてはいけない。有明っていうノアの聖地で、みんなが声を出して応援してくれる。チャンピオンの自分にとって、こんなにすばらしい状況はない。自分がこれからのプロレスを創っていく姿を、有明に“戻ってきてくれる”ファンのみんなに見せたいです」

 有明アリーナで最後に入場ゲートを歩くのは、武藤敬司ではない。武藤の長男と同じ年齢の第41代GHCヘビー級王者、清宮海斗だ。

プロレスリング・ノア 公式ファンクラブ「NOAH’S ARK」ライター
伊藤雅奈子

「ABEMA presents 有明凱旋ーTHE RETURNーPRO-WRESTLING LOVE FOREVER . 3 ~TRIUMPH~」

日程: 2022年10月30日(日)
開始: 16:00 開場時間 14:30 ダークマッチは15:40から予定しております会場: 有明アリーナ
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