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vimをソースからビルドする手順

centOS StreamにOSを変更してみて、パッケージマネージャdnfを使ってリポジトリからvimをインストールしたらバージョンが古かったので、ソースからビルドしてみた。

ソースからビルドする場合は、huge版にしてもpython3やrubyやperlやluaなど無効になっているので、自分で有効にしておかないといけない。

python3-devel、ruby-devel-devel、perl-develなどもビルド前に別途必要なのでインストールしておく。

→python3以外も有効にしようとしたらビルドがうまくいかなかったので、何らかのパッケージがたりてないみたいなので、今回はpython3のみ有効なhuge版をビルドしました。

→追記:2021年10月16日

vim-jpに手順が載っているのでその通りに必要なパッケージをインストールしていったらrubyやperlやluaも有効にできました。下記リンク参照です(パッケージマネージャがaptの場合です)。

https://vim-jp.org/docs/build_linux.html


必要なパッケージを一通りインストール|dnfの場合

$ dnf install python3-devel ruby-devel perl-devel 

※luaについてのdevelパッケージは見つけられず。これについても調査して成功したらこの記事に追記します。

build-essentialに相当するパッケージも念の為インストール

$ yum groupinstall "Development Tools"

上記に含まれるパッケージは下記コマンドで確認できる。

$ yum groupinfo "Development Tools"

※aptだと必要なパッケージも名前も全然違うので、vim-jpのリンク参照が役立ちます。

vimをソースからビルド

この辺からの手順はlinuxであれば共通だと思います。


まずはソースをクローン

$ cd /usr/local/src
$ git clone https://github.com/vim/vim.git
$ cd vim

./configure実行するとオプションに応じたMakefileが作られる。
huge版,python3, ruby, perlを有効にするオプションです。

$ ./configure --with-features=huge --enable-python3interp --enable-perlinterp --enable-rubyinterp --enable-fail-if-missing

→--enable-fail-if-missingを付けると失敗したときの原因など表示してくれる。ちゃんとできないみたいなメッセージ出たらそのオプションは必要なさそうだったら止めとくのも手です。

--enable-python3interpだとエラーでたので--enable-python3interp=dynamicにしたらエラー解消しました。あと--enable-pythoninterpも削除しました。python3だけ有効でもよいかと思います。

make と make installの実行

$ make
$ make install

ビルドされたvimのバージョンやpython3が有効かを確認

$ vim --version



make installしビルドしたけどやり直したいときに実行すること

$ vim --versionで確認したら有効にしたいのに有効になっていない項目があってまたやり直したい時はまずアンインストール

$ make uninstall

./configureでの設定をリセット

$ make distclean

ここまででリセットできるので、再度./configureにオプション付けて./configureを実行、make, make installを実行。


もしmakeを実行したけど、make実行後にまた./configureでオプションを変えて実行するということも結構ある。この場合は、そのままmakeしても./configureで変えた変更が反映されていないらしいので、その際は、

$ make reconfig

を実行することでやり直した./configureの内容を反映してmakeされる。あとは最後に普通にmake installを実行する。


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