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逆人生

お誕生日おめでとう

今日は幼馴染の誕生日
でも別に盛大にお祝いするわけではない


実際のLINE

誕生日を迎えた瞬間も
こんな浅ーーーいラインで
もう次の瞬間違う話題を話してる


少し私の幼馴染について話したい
まぁ別に書いたところで本人は1ミリも読まないだろう
noteってなに?
そんな感じの人だ

写真撮らなすぎていつの?


私の幼馴染
そして大親友
親友というかもはや家族
というかなんかいつも側にいる人
良くわからない存在

出会ったのは私が生まれる前

幼馴染と言っても
年齢は彼女が1個上
だから学年は同じじゃないし
なんなら今まで1回も同じ学校に通ったことはない

そんなんで幼馴染って名乗って良いのかわからないが
そんなことは気にしない

お互いの姉同士が3つ上の同い年
彼女たちが2歳の時から一緒にダンスを習ってた
その影響で親同士も仲良くて

だから私の幼馴染が1歳の時
私がまだお腹の中にいるときから
彼女は私の家族を知っている
私が生まれた時もう隣には彼女がいた

3歳になった時そのまま自分達もダンスを始めた
小学校卒業するまでずっと
始めた時のことなんて覚えていないが
物心ついた時にはもう隣に彼女がいた

学年も学校も違うけど毎週会う子
一緒にダンスを頑張る子

家族ぐるみで仲が良かったおかげで
何回もお互いの家を行き来して
キャンプにも行って
姉たちのイベントに振り回されて
同じチームでコンテストに出て

何をするにもほとんど一緒にいた
かもしれない
あんまり覚えていないけど

私たちが通ってたダンス教室は
小学校6年生で卒業制度があった

私たちは学年が違うから
彼女が先に卒業した
寂しくて柱の影に隠れて泣いたこと
それが見つかって笑われたこと
手紙を渡したこと
その手紙をずっと持っててくれたこと

その辺は今でも覚えている
前にその手紙失くしたって言われた気がしたけど

彼女が卒業してから
毎週会うことがなくなった
彼女は中学校で部活にも入ったし
私もダンスで忙しかった
その後私も卒業して中学で部活に入って
多分3年弱くらい全然会わなかった

家もすぐに会いに行ける距離にあったけど
ラインも特にしてなかったし
遊ぼー会いたいねーなんて会話も
全然しなかったと思う

中学の最後か、高校生になったくらいの時
なんでかは全く覚えていないけど
また会うようになった
遊ぶようになった
そこから22になった今でもちょくちょく会ってる
ラインはほとんど毎日してる
会話の生産性はゼロ


まぁこんな感じでうちらの今がある
いわゆる普通の幼馴染であり、習い事の友達であり、腐れ縁

お互いが大親友と思っているかどうかは
結構どうでもいい
会いたいと思った時に会う
暇つぶしに会う
どっちかの付き添いで会う
行きたいところがあったら一緒に行く
そんな感じ

ピント泥棒


そんなうちらは
自分達でも驚くほど逆の人生を歩んでる

まず性格も結構真反対
彼女は好奇心旺盛でやりたいことは全部挑戦するし
後先マジで何も考えずに行動する
それで大変な思いもしてるけど
別に人生ハッピーそう

一方で私は
やりたいことも挑戦したいこともあるけど
ちょっと躊躇って、できるって自信がついてから
行動起こすことが多い
最低限の土台は作りがち


学校面だって全然違う
彼女が真剣に勉強してるとこは見たことない
課題を真剣に何時間もかけてやるなら
やらないで30分で反省文書いたほうが良い
って思うタイプ
高校なんて行く気がなかった
でも中3の3月にマスカレードホテル見て
キムタクかっこよすぎてホテル系の学校行くって決めた
効率的なのか、勢いで生きてるのか、謎
ただ好きなこととか興味があることに対しては
熱量高めで色々知りたがる
基本3日で飽きるけど

私はほどほどに勉強頑張ってきた
つもりはないけど
別に課題はちゃんとやったし
テスト勉強も全部前日に叩き込んで
学年3位とか取ってた
大学まで卒業するのが普通だと思ってたから
受験勉強だって頑張った
今考えれば私が成功のルートに従いすぎてたのかもしれない
かといって遊ぶ時間を犠牲にしたことはないし
部活だって全力でやってたし
彼女みたいに自由に生きれば良かったって
後悔したことは1ミリもない
私にはこれが合ってたって思う


私は元から海外が好きだった
将来は海外で働きたいと思ってたし
留学だって旅だっていろんなところに行ってきた

でも彼女はパスポートすら持ってない
更新してないんじゃなくて
取ったことがない


予定すらも合わない
ここまでくると面白くなってくる

学年が違うのもあるかもしれない
ただお互いの暇な時期と忙しい時期が真逆すぎる

彼女が部活引退して暇になった時も
私はまだ部活忙しいし、
彼女が高校入って自由になった時も
私は受験勉強してた
彼女が専門卒業して時間ができた時
私は留学に行ってたし
逆に帰ってきて私が暇になった時
彼女は社会人として働いてた
私が比較的暇な今年と来年
彼女は東京にいないらしい

そんな年単位での予定の合わなさだけじゃない
私が今月忙しいけどこの日とこの日だけは空いてる
って言っても
バイトしかしてなくてほとんど暇な日を過ごしてた彼女は
私が空いてるその日とその日だけ予定が入ってる

こんなことが日常茶飯事
かと言っていつでも会えるから
他の予定を調整してまで会うほどでもない
会えなくて悲しいってなるわけでもないし
まぁ今度でいっかってそんな感じ


こんな正反対の人生を歩んできた私たちが
なんで22年間も一緒にいれるのか
理由はもちろんたくさんあると思う

でも唯一挙げるとしたら
「あらゆる基準が一緒だから」
これだと思う

フィルターで撮ったことは多分3回くらいしかない


まず本格的に笑いのツボが一緒すぎる
同じような環境で育ってきたからツボが同じになったのか
同じようなツボだから一緒にいたのかは全くわからない
ただ彼女は面白い
断言できる
私が今までの人生で会った人の中で1番おもろい
彼女も私に同じことを言う

他の人たちから見たら
うちらの笑いなんてしょーもなすぎる
お互い精神年齢5歳のせいで
くだらない話題しかしたことない
でも彼女の行動、発言全てが
私の笑いのツボに刺さりすぎる


でもそれだけじゃない
礼儀とか、行動の許せる範囲とか、
ふっ軽さとか、行動時間帯とか、
他の人に対して抱く感情とか、
今ここで起きたことに対する反応とか、
ボケを察する速度とか、
それに対する求められてるツッコミの仕方とか、
最低限これはこうでしょとか、
これが起きたらこう思うでしょこの発言するでしょとか、
思考回路が同じすぎる
許せる基準、行動する基準、発言の基準
ほとんど全てが同じ

だから一緒にいて心地よい
ストレスフリー
何も気を使わない
むしろたくさん笑って元気が出る

別に常にふざけてるわけじゃない
真剣な話だってする
お互いの悩み相談だって
悲しい寂しい感情だって
うちらだってずっとポジティブなわけではない

でもなぜかわからない
深刻な悩み相談をしても
落ち込んでるトークしても
気づいたらしょうもないボケ合戦が始まって
声だして笑いながらラインしてる時だってある

ディズニーに行ったってまともな写真は無い
というか撮らない


なんか良くわからない特別な信頼感もある
信頼してるとか信じてるとか
そんな難しいことは考えていない
ただ、お互い無意識に気が利くし
自分がちょっと嫌だなって思うことも
まぁこれも彼女の一面か
で何も気にならない
嫌いになるとかの発想がない
一緒にいて居心地が良いを通り越して
お互いの生きてる空間にいる奴
みたいな感じ
文字にするのは難しいけど


ちなみにこんなに一緒にいて
お互いの知らないことなんてたくさんある
でもそれは隠してるとかじゃなくて
お互いが興味ないだけ
良い意味で深く干渉しないし
まぁ自由に生きてこ〜くらいの感じ
それもまた良い

そんな彼女と最近は少し将来の話をする
今までの自分達は現実的な話はしたことない
ぶっ飛んだ話は良くしてたけど
うちらも少しは大人になったのかもしれない

自分の理想の人とか
理想の家庭とか
こんな家に住みたいとか
こういう関係性がいいねとか
こんなこともしたいし
あれもしたい
話せば何だって出てくる

でも不思議なことに
お互いが話してる理想の中に
絶対お互いの存在がある

自分達が家族ぐるみで仲良かったみたいに
うちらの家族も頻繁に会いたいとか
自分達の子供同士もうちらくらい仲良くなってほしいとか
お互いの家を子供が勝手に行き来するくらいとか
たまには2家族で夕飯を一緒に食べようとか

どうやら離れ離れになる未来はなさそうだ


今日はそんな彼女の誕生日
別に今までだって盛大に祝ったことはないし
誕プレもあげたかったらあげるくらい
お互い4月生まれのせいで
祝われないことに慣れている

でもうちらなんてそれでいい

すっぴんダル着でモーニングに行って
買うもの何もないのにコストコに行って
お金ないのに前日の夜3分の電話でディズニー行くこと決めて
ノリで熱海まで車で行って
バイト終わりにカラオケに呼び出されて
深夜にパンケーキパーティーして
夜中の映画鑑賞会は最初の30分で爆睡して
ハグリットルで笑いながら深夜のお散歩して
そのまま朝日が出るまで堤防で語って
何でもない日にサプライズをして
ノリで日帰りユニバ行くこと決めて
駄菓子屋でお菓子買って
目的地もなく車を走らせる

そんな毎日でいい
彼女といれば別に何をしたって100%楽しくなる
笑いが起きないこともないし
悩み事なんてしょーもなく思えてくる


改めて感謝の言葉伝えることなんてないけど
出会ってくれてありがとう
今でも側に居てくれてありがとう
毎回笑わせてくれてありがとう

あと50年はよろしくね
きっとこんな長い文章読んでなんかないだろうけど

なんか目元似てきた?



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