いつから大丈夫じゃないのか

もう もう少し大丈夫に
なったら なったら 大きな猫が飼いたい
もう さらに少し大丈夫に
なったら 小さな 犬も一匹飼いたい
カネコアヤノ『やさしい生活』

Youtubeのおすすめに出てきたカネコアヤノの『やさしい生活』は私が初めてカネコアヤノに出会った曲で私が初めて歌詞で泣いた曲だ。

2年前かもっと前。大丈夫じゃなかったんだよな。この曲を聴いた日から自分の中に「大丈夫じゃない」という概念ができた。

ひとに「大丈夫?」と聞いてはいけない。なぜなら「大丈夫です」と返ってきてしまうから。

毎日大丈夫かどうか聞かれてた時期があったけど今は聞いてくる人がいない、聞かれてるうちに「大丈夫じゃないっすね」って言えばよかった。タイムリープして言いたい。


今月人生で初めて内診をしてもらった。結果は異状なし。つまりは機能性月経困難症である。


「検査をしたら異常なしでした!」
「そうか!よかったね!」
「・・・。」

このやり取りは中学生の時の担任と私。定期的な視界の欠損と頭痛で眼科に行って、脳神経内科に行ってで休んだので先生に報告したのだ。MRIを撮って異常がないことが分かった。つまりは片頭痛(閃輝暗点つき)と断定された。だけど会話を閉じてしまったためになんかよくわからんけど体調不良だったやつになってしまった。実はnowまで続いてる案件なんですよ、せんせー。まあ、私の言い方に非があった。

最近は、少しはコミュニケーションが成長したみたいだ。先週、ホルモン剤を処方されたことと気分が現在進行形で最低なことを数行書いて送って伝えることできた。男性教員に。

最初に機能性月経困難症だって婦人科で言われたの2年前だけどね。その間に休学と留年をしているのですが、数年の信頼関係のおかげで打ち明けられたんだと思う。その数年とやらはこの生理のせいで延びた在学期間な気がするのでそこはあの、アレなんだけど。


休学の面談では、とにかく前向きな調子のいいことを言った。英語の練習をしながら働きたいとか旅したいとか経済的に自立したいとか。嘘じゃないけどさ。

「ささみさんのことだからしっかり考えがあるんでしょう。ポンッ(ハンコを押す音)」

本当は色々大丈夫じゃなかったからだ。何も大丈夫じゃなかった。健康と金を一気に一人で何とかするためだった。2019年の2月なんかほぼ天井をみて過ごし、時折布団を涙と血で濡らして汚してまた泣いてただけだった。

2019年はリゾバしてた。2、3か月毎に場所を変えて観光地で働きまくる。家と飯と規則的な生活習慣と語学と筋肉と体力と友達とお金と経験と思い出が手に入る仕組みだ。

運がよかった。一年遅く生まれてたら同じ歳で休学しても働く場所がなかった。貴重だったってこういうことをいうんだろう。

働いていない時間は鬱になってるか元気にしてるかどっちもだった。

あ、最後の職場は働いているか、寝ているかしかなかった。前書いたね。


そんなこんなで復学してどうなったでしょう。2020年夏のテスト乗り切りましたよ。低空飛行でね。食って寝て働いてを繰り返したら健康と金問題が解決するんじゃなかったのか?金はぎりぎり解決したような気がする。

健康は?

無事に『ディナゲスト錠0.5㎎』を処方されました。この錠剤、2020年から機能性月経困難症に処方できるようになったらしい。知らなかった。朝夕2錠28日分3500円。新しいからジェネリックがない。

『ディナゲスト錠1㎎』というのは昔からあるらしい。これは器質性月経困難症に処方されます。量が違うだけだけど機能性月経困難症には保険適用で処方できないらしいです。

"機能性”月経困難症は、原因疾患がないが、過多月経や月経周期に随伴する不快症状がある。
"器質性”月経困難症は、子宮内膜症などの原因疾患があり、過多月経や過多月経や月経周期に随伴する不快症状がある。

1㎎はジェネリックもあるので、1㎎よりも0.5㎎の方が高いという点は大変に遺憾だけど仕方ない。ホルモンの薬が飲めるなんてラッキーなんだから。

ホルモンの薬だったら低用量ピルは?(と質問が出る世の中であってほしい。)

低用量ピルは副作用に血栓症があるということで日本ではめちゃくちゃ恐れられていますね。実際、前兆ありの片頭痛持ちの人と喫煙者と40代以上の人などは血栓症になるリスクが高いので処方されません。私は前述の通り、前兆ありの片頭痛持ち(なんてピンポイントな疾患!!)なのでピルを飲めません。

2年前、月経困難症と言われたときは、『ズファジラン』という子宮の収縮しすぎを抑える薬(早産予防の時に使うらしい)と『ロキソニン』を処方された。過多月経と生理痛には抜群に効きました。が、随伴する気分障害に効果なし。

低空飛行でなんとか夏を乗り切って、秋も冬も春も低空飛行でもやっていこうとしていたところ、涙が止まらない止まらない止まらない状態になった。やる気はあるが涙が止まらないのでzoomゼミを当日欠席した。原因はわかってる。何とかしなくちゃと思って、婦人科に行ったが、道中も待合室も問診も会計もずっと泣いてる人になってた。調剤薬局でも泣いてたし、ドラックストアで婦人体温計を探している最中も泣いてたし、体温計がいまだに買い占め対象になっていて、売り場の申し訳ございませんの札に気づいた時も泣いてた。Amazonにはあったからポチった。その日欅坂のラストライブだったんだけど、これも感動とかじゃなく泣きながら観てた。

まだ、処方されて1か月も経っていないので、予後は書けません。けど、副作用で不正出血きてます。これは子宮内膜が厚すぎて過多月経になっていたのをだんだん薄くするために、子宮内膜を剥がれやすくするという薬の効果によるものです。ただ、不正出血の期間が長すぎて絶賛貧血、土日休診、涙こらえてふらふらバイトのブルームーンです。

週明けに婦人科に行ければ、不正出血を報告して鉄剤を処方される気がします。鉄剤、処方されたことあるけど、めっちゃ食べた食後に飲まないと嘔吐と頭痛の副作用がえぐいって知ってるからつらみ。

あと、涙ぽろぽろに関してですが、ディナゲストの副作用として鬱があります(!)ので、鬱病の人には処方されません。が、私の場合はまずホルモンを整えて月経周期に随伴するうつが消えるか診てみましょうということで処方されています。

薬って難しいですね。

ここで書いたのはだいたい先生から聞いたことですが、ネットに書いてある情報よりも、病院にかかって先生からご自身でたんたんと説明を聞いてください。説明してくれない、納得できないなら、病院を変えましょう。泣きながらでもたんたんと聞けるからね。

血栓症のリスクが高くない女性は生理を少しでも煩わしいと感じているなら、定期的に血液検査しながらピルを飲んで月経をコントロールすることを試してみた方がいいと思います。生活にハンデがありすぎます。運動と食は大事だけど、それで治るものではないですよね?健康ゆえに毎月きちんと排卵が起こっていて、排卵でホルモンバランスが周期的に変化するから、PMSがあって情緒不安定になったり眠くなったりして、子宮内膜がボロボロ剥がれて血が出て、腹が痛くて貧血になるんですよね?

生理が女性にとってえげつないハンデであることに異論は認めません。

ついでに女性主体で避妊もできるのも低用量ピルのメリットです。望まない妊娠の可能性も女性側のでかすぎるハンデです。異論は認めません。

ディナゲストは排卵を抑制しますが、完全に排卵を止めるわけではないので他の避妊方法が必要です。


最後に、最初に泣いた曲としてやさしい生活を紹介しましたが、人生で初めて涙が出た曲は別にありました。嘘でしたというか記憶違いでした。やっぱりネットを信じてはいけませんね。

初めて聴いた瞬間自然と涙が出てきた曲は、秦基博の『水彩の月』です。
高校生の時に別件で大丈夫じゃなかったときに聴いて泣きました。

高3の小論文模試で「何かを乗り越えた経験とそれに影響を与えた作品」みたいなお題があった気がするんですが、模試の日、ちょっとそれどころじゃなさ過ぎて泣きながら(この時は実際は泣いてない)『水彩の月』に救われた話を書きました。

そしたら採点者からのコメントで小説を書くのではなく論じてくださいみたいなことを書かれて恥ずかしかったです。(でもお題がそもそも論じれなくないですか?)


・・・・・noteは何書いてもいいもんねー



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