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アナーキーの行き場

最近働いている量と反比例して金欠が加速しているのでカフェチェーン店に1人で入れるようになってしまった。ドトールのアイスティは安くてうまい。

そんなことはどうでもよくて、私は今自分自身のアナーキーのやり場に困っている。
近頃周りのアナーキー仲間がどんどんいわゆる「マトモ」になっているのだ。禁煙に成功し始めたり固定の彼氏を作ったり仕事をし始めたり、おいおいマジかよという事案が続いている。丸くなった、大人になった、落ち着いた、ということなのかもしれない。年齢的にもそういう時期なのだろう。私は舌ピ開けたいのに。

私は相も変わらず尖る。私は私で仕事頑張ってるし一応社会に適合してるし勉強なんかしちゃってるし、落ち着いたんじゃないかと思っていた。思っていたのだが最近隠れた尖りが顔を出し始めた。男関係が大荒れだ。男関係が荒れ始めたが一体どうしたんだろう、と友人に話したところ、それ大学からじゃんと言われた。知らなかった。

なんでこうなっちゃうんだろう。いろんなことが落ち着いても男関係が大荒れするのはなんなんだろう。というわけで私は10ページほどに及ぶ自分の男遍歴と人生についての論文をノートに書きなぐった。結局、大荒れなのは幼稚園からだった。年中さんの時点で婚約者とセカンドがいたのだ。笑えない。

それと同時に気が付いたのは、私自身、男性から可愛い、魅力的、アナーキーでもいい。なにか高い評価をもらうことでしか自分の価値を認められないことだった。昔は親が自分の価値を決めるすべてだった。その対象が男にスライドしただけなのだろう。私は変わった、と思っていたがそういう弱い部分は結局何も変わってないじゃないかと絶望した。

あなたはあなたのことが好きですか?と聞かれると瞬時に客観的な目線に入る。まあ、人が死なないように今の仕事を頑張っているわけだし編み物できるしたぶんそこそこ可愛いし、性格に難はあるけど嫌いじゃないよ、と答えられる。ただ、主観的に見て好きかどうか聞かれるとなにも答えられない。他人から見た(男から見た)自分がどんなふうか想像はついても、自分が自分のことを見てどう思っているかは正直何もわからないのだ。時々、しょうもねえなコイツと思うくらいで。

だから私の現目標は男主軸でメンタルを男に振り回されるのではなく、自分で自分を評価してやりたいようにやることだ。

そんなこと言いながらマッチングアプリの良いね数がアホほど多いことで自己肯定感を高めたり常に複数の男性に周りにいてもらうことで精神の均衡をはかっている自分がいる。その上一人でも欠員が出たりちょっと連絡がつかないくらいで大混乱を起こす。昨日は毛糸の編み針を折った。金属の。破壊癖も本来なおすべきなのだろうが、友達に芸術と言われてしまっては破壊癖もたまには役に立つなとか思ってしまう。

リリー・フランキーのスナックラジオで男好きギャルメンヘラ画家としてプリズン内で大変な人気をはくすバビさんが言っていた「男を両手に持てるだけ持っていて常に天秤状態」という言葉が離れない。リリーさんは「イナバ物置じゃねえんだよ」とゲラゲラ笑っていたが、リリーさんのイナバ物置発言に私はたいへん救われた。

最終目標は自分軸とかいう丁寧なくらしと同じ超嫌いな雰囲気を帯びる言葉の状態であったとしても、今現在の私はとりあえずイナバ物置でもいいのだ。

そういえばアナーキーのやり場はどこに行ったのだろう。私のアナーキーを面白がってくれていた周りのひとたちがどんどん丸くなることで行き場が無くなり結果アナーキーを魅力のひとつとしてまだ捉えられる年代の男をイナバ物置しているのかもしれない。

つってた帰りにナンパされた。自己肯定感が上がった。

とりあえず、カウンセリングを予約した。

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