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花山歩 #7 【初夏の八幡平山頂】      

2022年の夏は雨が多かったな~☔️
と思い出しながら
7月上旬に咲いていた花たちを振り返ります。
今年の山の夏は暑い日が少なく、適度に湿気があり高山の花たちには大好きな環境だったんだろうな〜。普通の登山なら雨か… とテンションが下がるところですが!
花山歩には最適の天気。花が生き生きしてるから曇っててもいいや。と思って向かった八幡平ですが、まさかの青空🌤
晴れるとやっぱりうれしいっていう(笑)

今日も無料駐車場に車を止め、花山歩のスタートです。
登り始めるとすぐに出迎えてくれるのが黄色の元気な花たちは…

ミヤマキンポウゲ(深山金鳳花)

科名 キンポウゲ科  キンポウゲ属
花期 7月~8月   草丈  10~50㎝
花言葉 多彩な人・栄誉・栄光
分布 北海道~本州中部地方以北
生育環境 亜高山~高山帯の湿り気のある場所に生え、雪渓周辺に大群生を作ることが多い。

近年、南アルプスなどでシカによる食害も問題になっている!
おとなりの秋田県でもレッドリストの絶滅危惧Ⅱ類に指定されているんです。八幡平の山頂ではたくさん咲いているミヤマキンポウゲですが、里山の農家の方々から最近シカをよく見るようになったと聞きます。シカの食害被害が出る前に野生動物たちと上手く共存できる環境づくりが出来ればいいのにな~って思います。

とても似ている花で低地で見かけるのがウマノアシガタ。咲いている場所が違うので区別は付きますが、葉っぱがミヤマキンポウゲの方がギザギザ感が強いそうです。

今日も時計回り👈🏻
マイズルソウ(舞鶴草 ユリ科)

八幡平山頂のキヌガサソウは不思議な凹地だけかと思いきや
登山道沿いにけっこう点在しているので、見つけるとテンションが上がる花の1つです!

キヌガサソウ(衣笠草)

キヌガサソウの花終わり。白緑色もけっこう綺麗な色で好き♪

鏡沼(ドラゴンアイ)

7月でも雪が残ってるなんてやっぱり今年は雪が多かったんですね!
去年の同じ時期、雪は残ってなかったと記憶しています。
オオシラビソ(アオモリトドマツ)のいい匂いがする中石畳の道を歩いていくと
日本百名山の八幡平山頂にあっさり到着です🙌🏻

山頂展望デッキ

展望デッキの上には階段型のベンチがあり休憩できますが、座ると景色が見えなくなってしまいます😓
なのでおすすめ休憩ポイントは…

安定の八幡沼

陵雲荘の手前にあるベンチ☝🏻
綺麗な八幡沼を眺めながらのランチやおやつタイムは至福のひととき

ここは天国か?と思うくらい最高の天気です。
実を言うと…
この前に登った岩手山で膝を痛めてしまい、お医者さんに2週間は登山禁止‼と言われた私
さすがに1週間はおとなしくしてました。
が、花盛りの時期にお山に行けないストレスが徐々にたまり
八幡平は登山じゃないよね⁉
お医者さんも少しずつ筋トレしましょう。って言ってたし(笑)
ゆっくり歩けばリハビリにもなるし~。

老若男女はもちろん、けが人にも優しい八幡平!
近くにこんな素敵なところがあるなんて贅沢だな~

と思いながら湿原の木道を歩く

小さなお花を観察しながらゆっくりと

7月上旬に山登りをしているとよく見かける定番のピンクのフリフリのお花🌸
行く山によって色が濃かったり、背が低かったり、白っぽいのが多かったり個性的で楽しませてくれるお花です。

イワカガミ(岩鏡)

ほんのりピンクのイワカガミ

科名  イワウメ科  イワカガミ属
花期  6月~7月  草丈  5~15㎝
花言葉 忠実
分布  北海道・本州・四国・九州
生育環境 亜高山から高山の岩場や草地に生えます。

大きさの違うイワカガミにコイワカガミがあるんですが、生きてる環境で大きさがバラバラなイワカガミは大きさで判断するのは難しい🧐
違いを探すとすれば、葉っぱが丸くギザギザがないそうです☝🏻
花はイワカガミは下向き、コイワカガミは横向きに咲く。らしいですがこれもまたさまざま様な気がします(笑)
葉っぱを見るのがわかりやすそうですね!

岩場に生えていて、光沢のある葉を鏡に例えて『岩鏡』になったそうですが
八幡平では湿原の中にもたくさん咲いています。
湿原のイワカガミは背が低く可愛い💕

イワカガミとチン様

花期と生育場所が似ているイワカガミとチングルマは一緒に咲いていることが多いです🌸

植物観察を続けると…🧐

イワイチョウ(岩銀杏 ミツガシワ科)
ワタスゲ(綿菅 カヤツリグサ科)

ワタスゲは黄色い花が終わり綿になる準備に入った感じ!

コバイケイソウの蕾

何回見てもトウモロコシにしか見えないんだよな~😂
そして今日の主役は…

ヒナザクラ(雛桜)

東北のお花の代表

科名  サクラソウ科 サクラソウ属
花期  6月~7月  草丈 7~15㎝
花言葉 初恋・乙女の息吹
分布  本州の東北地方(日本特産)
    北限は八甲田山・西吾妻山が南限
生育環境 多雪地の亜高山帯の湿原。湿った草   地に生えます。
     基本標本産地は、鳥海山です。
  ※ 早池峰山・岩木山には分布しない。
     それぞれコザクラの固有種があるからかな?
     早池峰山→ヒメコザクラ
     岩木山 →ミチノクコザクラ

湿原のいたるところに群生している
ヒナザクラたち

花の形が桜に似ていて
花が小さくて可愛らしいことから
『雛桜』と名前が付いたそうです。
日本の植物学者が学名を付けるようになった最初の植物なんだそうですよ〜🤓

あっちこっちにある雛桜畑

湿原の木道を逸れて湖畔に向かうと
湖畔沿いに木道と秘密のベンチがあるんです。
ベンチが空席だとラッキー!

この日の湖畔は、大人気で木道に座ってる方もたくさんいたのでスルーして先に進みます。

八幡沼の奥の分岐に到着です。
八幡沼周回コースは右に曲がって見返り峠に戻ります。

源太別れ分岐

源太森まではすぐそこなんですが
なぜか行く方は少なめ。
笹藪が近くて、イヤな予感がするからか?🐻
ちょっとドキドキしながら歩いて行くと…

チングルマロード   

秋田駒ケ岳に負けないくらい… 
と言いたいところですが、笹が意外と近いので登山道に沿って花が咲いているチングルマロードが続きます。白いチングルマに混ざってイワカガミが咲いているのはどこのお山も定番ですね♪

源太森山頂

八幡平三大展望地の1つ!源太森です。
岩手山も少し見えますが
八幡沼の眺めが最高‼八幡沼ブルー🔵
もう1つの展望地の畚岳もよく見えてます⛰

源太別れからは、10分くらいでこの展望!
ぜひ源太森まで足を伸ばして欲しいですね~♪

八幡沼周回のコースに戻って来ました。

池塘

山頂の風が強い時でも
いつもきれいにリフレクションしてる不思議な綺麗な池。
名前があったような気がするので後で調べてみます🤓

陵雲荘の反対側の湿原には、食虫植物のモウゼンゴケや小さなピンクの花たちが多く咲いています。
湿原を覗くと…
ヒメシャクナゲとイワカガミの競演です♪

ヒメシャクナゲ(姫石楠花 ツツジ科)

御在所の湿原のヒメシャクナゲと違って木道から少し離れた所に咲いているので
いいカメラが必要です!

山頂に咲いていた花たち

他にも沢山の花たちが咲いていました🙌🏻

オオバキスミレ(大葉黄菫 スミレ科)
ベニバナイチゴ(紅花苺 バラ科)
ウラジロナナカマド(裏白七竃 バラ科)
シラネアオイ(白根葵 キンポウゲ科)
サンカヨウ(山荷葉 メギ科)
ツマトリソウ(褄取草 サクラソウ科)
ニッコウキスゲ(日光黄菅 ユリ科)
ハクサンボウフウ(白山防風 せり科)
ノビネチドリ(伸根千鳥 ラン科)
カラマツソウ(唐松草 キンポウゲ科)

八幡平自然公園と岩手山までの裏岩手縦走路の稜線が見渡せる見返り峠からの眺めも絶景です🤩

畚岳と東北最高峰の山の宿『藤七温泉』
岩手山

今回の活動日記はこちら↓

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