日記:久々にプロレス脳を使って妄想筋肉痛の朝

 遅めの朝(現在時刻10:51)。相変わらず起きようとはするが起き上がろうとしない。でも今日はいつもより2時間程度早く起きられた。
 しかしこの「起きられそうで起きられない朝」と「目は開いたが眠気に耐えられない朝」の違いさえ躁鬱の加減なのかと思うと、自分の肉体もそんなに万能ではないのだなとやるせない気持ちになる。

 昨日はファイプロWのネット大会「大炎會2019」の参加募集期限ギリギリにレスラーを仕上げて名乗りを上げた。ゲーム購入当時から温めていた「NO NAMEプロレスリング(NNPW)」という言葉通り無名のプロレス団体としての、下克上と言ってもいい大型案件だと言える。……実際いつものTwitterアカウントにいわゆる「ファイプラー」の皆さんが押し寄せてきて、ちょっといつもとは違う空気を味わった。余裕があれば自分もファイプロ専門のアカウントを立ち上げたほうが日常的なツイートと混ざらなくてよいだろうが……まだ検討中だ。

 この2年間で固まった設定はごくわずかだが、NNPWとは、端的に言えば「七峰らいがの創作物をプロレス的に包括した世界観そのもの」だ。
 プチ 鹿島著「プロレスを見れば世の中がわかる」 (宝島社新書)ではないが、レスラーという個性あるキャラクターがあり、リング(あるいは試合会場全体)という舞台があり、プロレスという筋書きのないドラマがある(特にファイプロのCPUロジックはたった1%の調整の違いで試合結果を大きく変えることもある)。ベビーフェイスとヒールという単純な対立構図にとどまらない、人間(ファイプロでは人外も作成可能だが)関係が複雑に絡み合う様をそこに感じることができる。
 僕はプロレスファン歴が浅く、いまいちプロレス界における抗争劇の作り方、その見方というものをよく理解できていないが、想定外の展開を楽しむ、あるいは予定調和を楽しむというのは同じく大勢の人間で遊ぶテーブルトークRPG的でとても面白いと思う。

 結局、僕がこの2年燻っていたのはキャラメイクの壁やCPUロジックの壁にぶち当たっていただけでなく、自分の頭の中でイメージを練り上げたキャラクターがネット上に放たれて大勢の人の前で僕の想定外の動作をすることを恐れていただけとも言える。ロールプレイングはいつもと違う自分になれる、それを発見するという喜びもあるが、あんまり無礼なキャラクターを押し出して周りの迷惑になるのも良くないし、特にプロレスラーともなればビッグマウスは当然になり(正直者のレスラーもある意味現代プロレス的だが)いよいよ作者の口を借りて何を言い出すかわからないという状況になる。
 自分の作ったキャラクター=もう一人の自分であり自分そのものという関係があったから弱点を幾つもさらけ出すようなことになり、それらが否定されるとその精神的ダメージが全部自分に当たる……と思っていた。「筆名の自分に悪口を書かれても本名の自分には関係ないから気にしない」というライフハックの逆を行っていたわけだ。

 上記のように言語化できても、それらがすぐ改善されるわけではない。もっと言えば、自分はファイプロだけやっていられるわけでもない。本を読み、映画や音楽、ゲームにマンガやアニメに触れながら小説を書いたり作曲したり絵を描いたり……なんでもしなくちゃならない。「一歩一歩少しずつNNPWを紹介していきたい」とは、そういうことである。

 今日は天気がよいので、久々に外に出てネタ出しに耽りたいところだ。(終)

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