感謝したくなった
Tちゃんという、小学校、中学校の同級生の子がいた。
その子は明るくて、かわいくて、おもしろくて、勉強も、運動もできて。友達も男女問わずいっぱいいた。
まさに全てが完璧の子。
対して私はとっっっても内気で友達も多くなかった。本をたくさん読んでいた。
そんな対照的なTちゃんとは、小5のとき、同じクラスになった。
実はTちゃんは私が所属していたクラブに途中から入ってきたこともあって、接点が増えた。
確か初めて話したのはそのクラブの昼食休憩の時だった気がする。
「一緒に食べようよ」
他の友達何人かで食べてたTちゃんが、自然に誘ってくれたの。そんなに話したこともない私だったのに。
それから同じアイドルが好きなのがわかって、Tちゃんの家行ってライブDVD見たり、同じクラスの子とみんなで私の家に押しかけてきたり。
窓側の隣の席になってからは、一緒に新幹線が通った時間を記録していって、「あ!新幹線通ったよ!」なんていったり。
小学生低学年のころは1番仲良かった子にいじめられたり、高学年になってからは休み時間は本を読んでばかりでクラスやクラブにもあまり馴染めていなかった私。それでも小学生生活が少しでも楽しいって思えるようになったのは、Tちゃんのおかげだ、って気づいた。
高校からは別々になり、成人式でも会うことはなく。
Tちゃんは都内の有名な大学へ行って、色んな活動をしているのをSNSで見て、
もう雲の上の存在だなぁ…
もう会うことないんだろうな…
って思ってた。
先日、就活で東京へ行った。(コロナ流行る前です)
駅で道に迷っていたら、懐かしいあだ名が聞こえてきた。
…Tちゃんだった
私はびっくりして、頭真っ白に。
「やっぱり〇〇だ〜!さっきから聞いたことある声だと思ったんだよね」
いやいやいや!
ここ東京ですよ?
地元で会うならともかく、こんな何万人といる東京の駅で、こんな確率で会うことありますか?
しかも5年ぶり。
Tちゃんは変わっていなかった。いろんな意味で。ちょっと嬉しかった。
いや、ものすごく嬉しかった。
だって、雲の上の人だと思ってた人に声かけてくれたんですよ?
東京で、5年ぶりに。
なんてことでしょう
お互い時間があったからすぐ別れたけど、しばらく興奮が抑えきれなかった。
人との繋がりって、どこで、どんな風にあるかわからない。
そのTちゃんがSNSで匿名のメッセージを公表していたので、送ってみました。
『こんな私と仲良くしてくれてありがとう』
匿名だし、時効だし?いいかなって。
そしたら生きててよかったよ、、、って返信していました。
改めて読むと恥ずかしい。(笑)
でもこんなの送っといて誘うのも勇気いるな〜私ですっていった方良いのかな〜…
時間置いて考えておこ。
だからこんなこともあったので、私は感謝しなければいけない人がたっくさんいるなぁ、と実感。
友達、家族、親戚、先生、コーチ、先輩、後輩…
いっぱいいっぱい。
ふと、感謝したくなった日でした。