見出し画像

AIイラストの表現力、半端ないって!【ペーパーカット・スカルプチャー編】

写真みたいなリアルな絵を作るとか、すごく上手いアニメ絵を描いてもらうとか。イラスト生成AIを使う場合、基本的には正統派のイラストを作りにいくと思います。しかし、イラスト生成AIのすごさはもっともっと幅の広いアート表現を生成できてしまうところにもあります。
なんかリアルフォトっぽい半裸絵ばっかり生成したり、いつも通りで面白味のないのダリ絵を生成するばっかりだとイラスト生成AIの持ち腐れというか、なんかもったいないと思うんですよね。

▶paper cut sculpture art(切り絵アート)という表現

今回は「AIの表現力」というテーマを正しくお伝えするため、掲載している画像には加筆・修正等の加工は一切加えていません(一部、簡単なトリミングだけはさせていただいております)。というわけで、今回は見たまんまの画像をAI(niji journey)が生成してくれました。

「イラスト生成AIの幅広いアート表現」はプロンプト次第でいくらでも深堀できます。今回はその代表例ともいえる「paper cut sculpture art(ペーパーカット・スカルプチャー)」をご紹介したいと思います。

生成法は簡単で、mid/niji journeyの場合、イラスト生成時のプロンプトに「paper cut sculpture」という文言を入れるだけ。紙を切り抜いて絵を作ったような疑似立体的な造形の画像が生成されます。3Dのような2Dのような、切り絵のような紙工作のような、なんとも面白い絵が作れるのです。
AI生成イラスト界隈では1年ぐらい前に大流行していました。

こんな感じで、お手軽に疑似立体的な画像が生成できちゃうんです。
「paper cut sculpture」は直訳だと「紙切り抜き彫刻」≒ペーパークラフトみたいな意味で、上のイラストたちのように、

①背景に実写的な風景を入れてミニチュア感を演出したり
②背景をボケさしたりして立体的なペーパークラフトのような感じを強調した絵を作ったり
③④切り抜いた紙を幾重にも重ねて絵を作る感じを再現したり

その意味の通り紙を使った立体工作的なものが、プロンプトの工夫次第でバリエーション豊かに生成できちゃいます。

▶AIの生み出す疑似芸術を楽しもう

AIは簡単なプロンプトでかなり上手いのを描いてくれます。でも、使い手側が工夫をしないといわゆる「ハンコ絵」みたいな感じで、どこかで見たような「AI絵」ばかりを作ることになります。それはそれで楽しいのかもしれませんが、ほんと勿体ないと思うんですよね。

AIさんの発想力(?)はすさまじいです。
創作おいては誉め言葉となる「常軌を逸している」という言葉でしか表現しようがないぶっ飛びまくったイメージを常に炸裂させています。それは近現代において人間がアートと呼んできた作品群と大部分で合致すると思います。その発想力(ただのランダムの賜物)を楽しまずしてなにがAI生成イラストじゃ、と黒猫さんは思うのです。

SDは露出狂女生成専用のAIではないし、nijiは萌絵生成専用のAIではないという当たり前のことを今一度思い出して、その疑似芸術性を楽しんでみてはいかがでしょうか。

個展とかで見かける立体作品的なペーパーカット・スカルプチャー。床的な背景とあいまってアート感高めの出来となっている。なんらかのメッセージ性があるのではないかと勘違いさせることができそうな作品に仕上がっている。
単にイラストを切り抜いてアクスタみたいにしちゃった感じ。複雑な細工じゃなくてもペーパーカット・スカルプチャーとして成立する。雑な背景と相まって結構いい感じだ。
もうちょっとペーパークラフト感を出したアクスタっぽい疑似3D絵。微妙な造形の雑さがリアリティを増幅させている感じ。
細かく作りこんだ感のある疑似2D紙細工。ポスターとかチラシとかにも使えそう。「すごい完成度高い!」という感じでもない庶民的な完成度が文化祭的で、妙なほっこり感を生んでいる。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?