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大学4年生とアイセック

いま、数百枚に及ぶルーズリーフの束に、一枚ずつ目を通していました。いわゆる、私の「アイセックノート」的なもの。

大学一年生の夏から、大学三年生の春にかけて、必死の思いで書きなぐってきた大量のアウトプット。つい「なんだこれ、あほなん?中二病か?」とセルフツッコミを入れ、すごく悲しい気持ちになってしまいます。

このnoteを書いているうえで、私の立場は明確ではありません。「アイセック頑張ってきて色々あって、リーダーシップを得られそうな機会はそこそこ得てきた末、まもなく社会に輩出されそうな多くの大学四年生の中のひとつの事例」という感じ。ここに書いてあるのは、べつに反省でもないし、提言でもないし、コミットメントでもない。私の考えは書いてあるけど、意見というようなものでもなく、ただのエッセイだと思ってもらえたらいいのかもしれません。だって私はとっくにアイセックを辞めてしまったし、今はStay Homeの中で就活したり本読んだりしているただの大学四年生だから。

 

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「理想の社会とはなにか。世界には何が必要なのか。若者はどうあるべきか。組織はどうあるべきなのか。事業はどうするべきなのか。どんな機会があればいいのか。リーダーシップとはなにか。どんな経験をすれば身に付くのか。自分たちの強みは何なのか。そして私たちは何をするべきか。」
そんなことをひたすらに考えた時期がありました。

ある合宿のナイトトラックではこんなことを言いました(明瞭には覚えていないが、ちゃんとノートに書いてある)。

「もし何でもできる最強のリーダーだったら?」

テンプレ慶應生が思わず世界変えたくなっちゃって、志をもって、挑戦して、仲間を見つけて、「情熱大陸」とかで熱く語っているところが見たい!そんくらい大きな変化をもたらしたい。

同じようなことをずっと言っていたと思います。少し時間が経って、私の考え自体も変わりつつあるけど、確かにそう主張していました。

まあ私の考えがどうであろうと、「リーダーシップを与える」「共創的リーダーを輩出する」「志、専門性、仲間」みたいな文脈は、組織全体として共有されていたように思います。

アイセックのHPを見れば、最初のページにもあります。

Develop leadership skills by either volunteering or interning abroad with us. Experience something new and potentially life-changing, learn about new cultures, new people and yourself while impacting the people and communities you will work with.

 

メンバーとして活動していた私からすれば、リーダーシップ獲得のチャンスは海外インターンだけではないと思っています。何をリーダーシップと定義するという話は別にしても、とにかく「変わるチャンスを多く与えてもらった」と。日々の活動が全部そうでした。言うまでもなく、海外インターンもひとつのチャンスでした。

まだしばらくは30歳未満という点では、アイセック的にはこれからも若者ではありますが、一旦大学卒業をひとつの区切りとすれば、一応は「リーダーとして輩出されました」と言われるべき立場になっているはずです。

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アイセックはリーダーを輩出しているのか?

私の同期や、私たちをリクルートした先輩たち、もっと上のアルムナイたちは、どうしているでしょうか。自分たちの一番お世話になった先輩たちが新卒として働きはじめ、私の同期たちは就活をしているでしょうか。

この問いは簡単に結論を出せる話ではありません。それこそ定義の話から始めたら、キリがない。もちろん仕事を通して何かをすることが全てでもないですね。

そしてこれを「イエス」にするのはものすごく難しいこともわかっています。組織が自らの提供する機会の価値を最大化させるだけでも難しいし、しかも顧客は意志をもった人(もしくは意志をもたない人)だ。変数はたくさんある。リーダーシップだなんてただでさえよくわからない言葉だし。難しいから、弱い私は挫折してしまいました。

私の経験で言うと、多くのアイセック経験者は「アイセックで得た経験はなんだかんだ役になってるよ」「海外インターンは行って良かったと思う」と言います。ええまあ、そうですか、それは良かったですね!!!だけど、私がここでしたいのはそういう話ではないわけで。

その人の役に立ってるか、その人が良かったと思うか悪かったと思うかなんて、正直どうでもいいんです。私の興味は「リーダーを輩出したかどうか」。

これについては、ぜひいろんな人と話してみたいですね。

 

私自身はリーダーとして輩出されたのだろうか?

「輩出された」という受動的な表現を使うべきかはわかりませんが、事実として何が起こっているかという話を。

正直、胸を張って「イエス」とは全く言えません。そして「ノー」だとしたら、自分に責任があると思っています。とれる機会はとったし、然るべき挫折もしました。問題は外部ではなく自分自身、内部のもの。

悔しいとか悲しいとかではなく、過去と現在と未来における自己矛盾をどう解消するか、どう自分で納得するかという話になってきます。ここ一年くらいを通して、「戦わなきゃいけない敵は、理想を実現する障壁となる外部ではなく、逃げてしまう自分自身だった」と学びました。

 

以下は、ひと月半前、海外インターンのリインテ時に立てた目標。

長期的な目標

人生プランくらいのレベルの話。障害をもつ子供たちが、少しでも明るい未来をもてるような社会に貢献したい。Howはまだわからん!

短期的な目標


長期目標のHowを探すための短期的な行動として、大学四年の一年間の使い方を今一度考える。まず第一に、長期目標を就活の軸に入れたうえで再度自己分析をすること。第二に、日本で障害をもつ子供がどのように支援されているのか現状を知ること。第三に、金銭的アプローチとしての国際協力について勉強すること。最後のふたつについては、学術的に勉強すべきか、インターンやボランティアで実践的に学ぶべきか…、たぶん貪欲にやるのが正解だと思う。あーーー早くコロナ収束してくれないかなあ。

 

目標を立てるのは簡単。自分で立てた目標にくらい、自分で責任もちましょうというのもやはり、言うは易し。でもそのために実際どこまで自分を賭けていくか、全く迷いなく行動していくのは難しいですね。

おかげさまで、今のところ前進はしているつもりです。

実はこの一か月でも、福祉系のベンチャーでインターンを始めることになりました。国際的なNPOの寄付開拓を担うスタッフも始めようと思っていて、いま面談中です。古典的だけど、読書とかの基本的インプットも増やしていますし、これ以外にも小さなアイデアはいくつかあって、Stay Homeをしながら細々と考えています。

 

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でも、やっぱり不安。完全に手探り。ふつうに焦る。怖い。

自分で納得度高く生きるためには、人生の手綱を自分でもって人生を切り開いていく必要があります。企業に入ることが全てではないし、起業が全てでもない。公共セクターや地域社会、非営利組織、大学院に行って勉強するもひとつです。ただ何にせよ、自分で選んで、自分で捨てなければならない。そして自分の選択に責任をとれるのは自分だけなんでしょう。

いっそのこと、いい感じの企業に入って一生預けて、その企業の中で「社会によいこと」をしていれば良くない?と思いたくなりますね!100%の満足感を目指して失敗して0%になるのなら、70%くらいの人生で良くない?べつに誰にも怒られない。むしろその方が、自分の周りにいる数名にとっては幸福なことなのかもしれない。いや知らんけど!

大学生のうちの一年を賭けることと、人生を賭けることは全然違うと思います。若者であることと、若者でないことの差もこれに近いかもしれません。いずれ大人になる。守りたいものや手に入れたいものだって、きっと出てくる。いや今だって、安定したお給料は欲しい。できるだけ高い給料が欲しい。大手の企業入ってチヤホヤされてえ。でもなあ。

はあ、私はリーダーとして輩出されるのだろうか?

ヒーローになりたいとか、いつまで言えるんだろうか?

 

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大学4年生とアイセック

そんな中、有難いことに縁あって、今年度もアイセックに関わる機会をいただきました!いえーい!

その中で、どのようなスタンスで、どういう思いをもって役職を全うしようかを考えているところです。

ただ、役職や活動内容云々の前に、ちゃんと上級生でありたいし、アイセッカーでありたいなあ。

何かを選び、何かを捨てるのは痛みを伴いますし、決断を正解にするのは行動でしかないでしょう。そうやって今日も、自己暗示をかけます。だけどもう自己暗示も疲れてきたな~という時、そんな時に気分を和らげてくれるのは、何も隠せず話せる仲間だったりしますね。

そんな仲間たちを得られるのもアイセックです。

まだまだモヤモヤの発展途上だけど、頑張りたい、頑張ります!

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