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海外インターン日記 35日目

Magandang gabi po!

こちらにきてもう一か月以上が経ってしまいました。まもなく6週目に入りますが、ここまで一度も体調を崩すこともなく、危ない目に遭うこともなく、安全に滞在することができています。

ここに来てから、一日として無駄な日はない日々を送っています。毎日日記は文字で埋まり、残しておきたい記憶が多すぎて、筆が追いつきません。毎日が楽しくて、あっという間に過ぎていきます。

ここでの生活は非常にシンプルです。子供たちに「Good morning!」っていうところから一日が始まって、9時から16時まで一緒に過ごして、「See you tomorrow!」って言って終わります。帰ってからはお弁当箱を洗い、ランドリーに行き、てきとーに夕飯を済ませ、たまに先生たちと「いま何食べてるの?」なんてやりとりして、夜風に当たりながら日記を書いて、10分だけNetflixを観てから寝ます。

休日は、先生たちがTagaytayまで観光に連れて行ってもらったり、教会に連れて行ってもらったりしています。これが本当に新鮮な体験ばかりで楽しいんです。フィリピンは毎日気持ちがいいほど晴れているので、それだけで最高の気分になれます。

ほんとに美しい街ですわ

Week4 (Feb22-28)

・折り紙を使った授業の準備、実行
・生徒の作品を用いた壁紙作成
・マニラで活躍する日本人に会う
・先生の誕生日会

・初めて生徒がヒントなしでも、私の名前を覚えてくれました!毎日一緒に遊んでいるだけあって、すごく嬉しかった。他の子も、それまでは「Kiyo…?」まで教えなきゃ言えなかったのに、「Ki…?」とヒントだけで私の名前を言ってくれました!!!あ~~嬉しかったな!!!

・保護者の人にも名前を覚えてもらいました!「ブログを読んだよ!いいね!」って言ってくれたお母さんや「この子たちの卒業式までいて!」なんて声をかけるお母さんもいました。あ~~~嬉しい!

・廊下で桜の壁紙を作りました!ひとつひとつの桜の花は、子供たちがKids Artのクラスで制作したものです。日本から持って行った千代紙を使っています。それをひとつの大きな木にして、生徒も保護者の方も見られる廊下に飾りました!

桜は日本人にとっては、「出会いと別れ」を象徴するものなんじゃないかと思います。種類によっては、今頃日本でも咲き始めているでしょうか。これから卒業を迎えるここの生徒たちに送るぴったりのプレゼントだと思います。なんかちょっと哀愁漂いますね。

・番外編的ではあるのですが、マニラで活躍される日本人の方に一度お会いしました。お話を聞かせて頂いたり、資料をもらったりして、「実際に海外に住んでグローバルに働くとは」ということに触れることができました。自分でも少し驚いたんですが、自分が「グローバルに働く」「国際協力」という言葉自体にはそんな惹かれないタイプみたいです。新しい自己発見でした。

廊下に咲いた桜

 

Week5 (Feb29-Mar6)

・Tagaytayにプチ旅行
・教会の礼拝に参加
・他の日本人メンバーが提案した、ひな人形の制作
・先生や生徒のお誕生日(私まで祝っていただきました…)

・シンプルに超楽しい一週間でした…。旅行や教会は、学校の先生たちが連れれて行ってくれました。Tagaytay旅行では、普段マニラでは見られない美しい風景や綺麗な空気が新鮮でした。教会はまさにCross cultural exchangeだなあって感じで、日本人にとって馴染みの薄い「宗教」というものに触れるすごく貴重な機会でした。

・お誕生日、祝ってもらいました…!本当の誕生日は3/8なのですが、先週誕生日だった先生と一緒にお祝いしていただきました。サプライズを企画してくれたのは、なんと保護者の皆様…!全く予想していませんでした。でも何よりも、ここにいる子供たちが一緒にろうそくの火を消してくれて、一緒に写真を撮ってくれて、一緒にお祝いしてくれたのが嬉しかったです。

いやこの写真の子供たち可愛すぎじゃないですか

・4週目の桜の制作に続いて、ひな人形の制作をしました。もう子供たちが「Japan」っていう単語を発してくれるだけで嬉しいですね!いつまでも覚えていてくれたらなあ…。

廊下も華やかになりました

これからのこと

いよいよ3月に入ってからは、今までの滞在日数よりも帰国日までの日数の方が数えやすくなってしまいました。とても寂しいです。

でも日本に帰国したい理由もめちゃくちゃいっぱいあります。「全然日本になんて帰りたくない!」なんていったら嘘になります。帰らなきゃいけない理由も、帰りたい理由も、いくらだってあります。

もちろんフィリピンでの生活は好きですが、それでも毎晩大きなゴキブリにトイレで遭遇すると、さすがに日本の家が恋しくなります。

ぼったくりもあるし、スラムに行けば鞄にガムを付けられるし、外で野良犬に追いかけられるし、油っこい料理を食べすぎれば胃が痛くなるし、電波不安定すぎるし、髪も切りたいし、お金もないし、野菜食べたいし、ファストフード飽きたし、最近親知らずが痛むので歯医者に行きたい…。

フィリピンは大好きだけど、まあそこそこに納豆ごはんが食べたくなってきた。(ちなみに殿村さんにもらって持ってきたノリは先週先生たちとパリパリ食べました。緑茶は底をついてきました。先生にティーバッグひとつあげたら「ノリの味だね!」って言われました。ありがとうございます。)

飯テロをしてくる日本の家族(魚に野菜に納豆に味噌汁…)

 

でも一方で、重大な事実を忘れられません。実は、自分の働いている学校は、3月末で閉校になるんです。私が帰国する予定日の半月後には、学校は終わってしまいます。なんてこと!

つまり私には、彼らに「See you again!」と言うことができないんです。日本に帰って、がんばってお金を貯めて休みをつくってもう一度フィリピンに戻ってくることができたとしても、彼らに会うことはきっと難しい…。

 

そんなことを考えていたある日、また一人、私の名前を呼んでくれる子が増えました。ほっぺたの触り心地がクラスで一番のマルコス!いつもニコニコしてて、可愛い声の!彼が急に私の名前を呼んできたんです。あまりも自然に「Teacher Kiyona!,,,」と話しかけてきたものだから、めちゃくちゃ驚きました。つい「いやいや待って、いま何て???」と聞き返してしまいました。そしてその嬉しさのあまり、その日の放課後には復路のチケットの変更方法についてググっている始末でした…。

そして一昨日、3/31までこのStepping Stoneに残ることをと決断しました。インターンシップを延長しようと思います。その日がこの学校での授業が終わる日であり、最後に子供たちと過ごせる日だからです。

正直悩みました、日本ではもう就活始まってるし…。

でも子供たちがあまりにもわたしの名前を自然に呼ぶものだから、小野は帰れません。彼らが最高の思い出をここで作って卒業してくれるまで、帰れません。先生や保護者の方々とともに、子供たちに最高の学校生活を送ってほしい、そして一緒にここを卒業したいと思います。

もちろん彼らはみんな個性が違っているから、ものを覚えるのが得意な子もいれば、言語を話さない子もいてそれぞれです。名前を覚えることが「良いこと」だとは思いません。でも私にとってはその彼らの一歩が、すごく嬉しかったんです。自然に私の名前を呼んだことが、ヒントなしで読んでくれたことが、ただただ嬉しくて。

小野は子供たちが好きで、その可能性が好きで、ピュアさが好きで、本当に惹かれて、毎日元気をもらっています。

それに比べて私は、お金もない、知識もない、スキルもない、英語力もない、そんなただの20歳の日本人の大学生。べつに国際協力がしたいわけでもない。時にはここの子供たちが何を望んでいるか理解できなかったり、遊びすぎちゃって生徒を「遊びモード」にさせて先生を困らせてしまったり…。Teacherとしてはまだまだです。

それでも、ここにいることで少しでも、少しでも彼らに素敵な思い出を作るきっかけになれたらいいな。なので、あと3週間ここに残ります!

なんだかんだ、それが前回のブログで散々悩んでいた、目の前にいる子供たちへの私なりの向き合い方なんじゃないかと思います。まだまだこの旅の行く末はわかりませんね!

明日はまた学校の先生にお出かけに連れて行ってもらいます!もう本当に至れり尽くせりですね。ちゃんと恩返ししたいです。

 

子供たちと思い出作るための素敵なアイデア募集中なので、何かヒントがあればいつでも連絡ください!あーーー早く月曜日にならないかな、出勤したい。

がんばります!

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