フラワースタンド日記

 現在、私はこういった活動をしております。

https://game-room.jp/profiles/4791b059-655f-4d92-9980-25a0089f52bc


 一緒にゲームをする時間を売るサービス、ゲームルーム。まあぶっちゃけあれですよ、女の子とゲームしてえ!! っていう一部の層の願望をかなえる道具ですね。以前はこまるでオンラインゲームをがっつりやってるときこう必死に女の子に粘着してるプレイヤーとかを見たことがあるのでたしかにまぁそういう需要あるんだろうな程度の感覚なのですが。なんか知らないですがこの中にVRCHATもがっつり入ってるんですね。最初はなんとなくイベント用のアバターを買うためのチャリティーくらいに考えていたのですが、実際にやってみると自分の作ったキャラクターに直接お金を払ってもらっているような感じがとても楽しく、創作同人誌のように拷問のような作画時間もないとても愉快なサービスに思えたんですよね。そんな中、こんな依頼が来た。

「イベントをやるからフラワースタンドの仕事をしてほしい」

 意味が分からない。イベント会場の入り口で花をもってたっているだけでいいとは言われたが、こちらもなんでもやると看板だしている以上OKした。ただし日程に関してはちょっと都合が悪く、「その日は飲み会がある、泥酔してるかもしれないからほかの日じゃなくていい?」「じゃあ泥酔した日でお願いします」 内心、(こいつはなし聞いてるのか?)と思いましたが依頼は依頼。受けることとしました。

 当日、学生時代の同期と一升瓶を丸一本からにした。キャパシティの7~8割くらいの酒量でヘロヘロの状態で帰宅。即ヘッドセットをかぶって会場入りした。依頼主からは第一声「社会人なら5分前行動だろ?」説教をされる。「俺は今純米吟醸の生原酒で稼働しているモンスターマシンだぞ?」と思ったが相手は依頼主。「すみませんでした」の一言がでるモンスターマシンだった。

 あとは来場者にご挨拶、目の前に張っているカンペを読み上げるマシーンとして頑張る。我ながらよくこの状態でいけしゃあしゃあと仕事ができるなとびびる。「ようこそ! 展示会へ! 私は案内をしているフラワースタンドです!」「…え?」 何もしらない来客の困惑が手に取るようにわかる。 地名は間違えるし花瓶は落としまくるし、決して優秀なフラワースタンドではないかもしれないが、混雑時の人員誘導やご案内、フラワースタンドを物珍しさに来場する方もおり客寄せパンダならぬ客寄せフラワースタンドとしてはそこそこ頑張ったのではないかと思う。気が付いたら1時間くらい残業していた。事後写真をみると何枚か記憶のないショットがあり、自分でも驚いた。

 まじめな話になるが、ウルトラモンスター泥酔マシーンでも最低限の仕事ができたというのはすごいことではないだろうか? 例えば障害があって思うように動けない方とか、アル中のリハビリ中の方の社会復帰手段とか、VR労働、全く新しい可能性があるようにも感じた。VRでイベントをしたことがある人なら「あと一人俺がいてくれ!」と思った人は少なくないんじゃないだろうか? その時ただ突っ立ってくれてるだけの人が今ならおためし価格でつかえるというのはいろいろ需要がある気がする。逆に絶対客がこないような講演会をひらいても間違いなく客が一人来る、みたいな使い方もできる。

 まだ始めたばかりで何の方向性もないが逆に言えば何でも頼めるということでもある。わけのわからないアイディアを形にしてみたいので皆様もぜひ何かチャレンジしたいときに小銭で呼べるネズミがいることを覚えておいてほしい。次回以降もフラワースタンドの依頼があったときは「ではお客様、こちらの酒量はどうしましょうか?」くらいのオプションも用意したい。最近特売のテキーラのブランコの大瓶を買いました。

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