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パートナーに向けたCato MSASEをリリース

いつもご覧いただきありがとうございます。

この記事は、2024年6月25日の Cato Networks社 プロダクトマーケティング担当のシニアディレクターである サンギータ・パテル (Sangita Patel)の以下のCato MSASEについての記事を意訳したものになります。
意訳後に記事に関する考察を述べています。

Unleashing SASE for All: Empowering the Channel Ecosystem Business
すべての人にSASEを解放する: チャネルエコシステムビジネスの強化


Secure Access Service Edge (SASE、サッシー)の概念は、ネットワークセキュリティに革命をもたらしました。その主要な目的は、ネットワーキングとセキュリティ機能を簡素化することです。しかし、その現実は本当に初期の誇大宣伝に見合うものなのでしょうか?

SASEの目的について

SASEは、ネットワークセキュリティ機能の提供を合理化し、組織の効率を向上させ、複雑さを軽減することを意図しています。
従来のアプローチでは、セキュリティやネットワーキングの特定の機能をカバーする分散した製品群で構成されており、このアプローチは管理を複雑にし、組織全体の効率とセキュリティ態勢を損なうことになります。
SASEは、この問題に対処するために、SD-WAN、セキュアウェブゲートウェイ(SWG)、クラウドアクセスセキュリティブローカー(CASB、キャスビー)、ゼロトラストネットワークアクセス(ZTNA)などのさまざまな機能を統合し、一つの統合プラットフォームとして提供することを目指しています。
この目標は、現代のビジネスの動的なニーズに応える、より統合された、シンプルでスケーラブルなソリューションを提供することです。


真のSASEを求めて

多くのベンダーがSASEのゴールドラッシュに乗じて、既存のポイント製品を単に寄せ集めただけの状況を作り出しています。これにより、表面的には統一されたソリューションの背後に複雑さが潜んでいます。企業買収(M&A)も何の助けにもならず、多くのベンダーは複数の管理システムの統合に苦労し、混乱をさらに加速させています。

ネットワーキングとセキュリティの統合のためにゼロから設計された真のSASEプラットフォームが必要なのです。真のプラットフォームは、帯域幅とイノベーションの増大する要求に対応するためにクラウドネイティブである必要があります。クラウドネイティブサービスは、自動更新とセキュリティパッチを活用でき、企業のネットワークが常に最新の状態に保たれることを保証します。これは、物理的な機器での手動更新が必要なくなり、時間を節約し、セキュリティリスクを最小限に抑えます。レガシーベンダーはこのビジョンに対抗することができません。

SASEを見つけて利用するには

仮に「真の」SASEプラットフォームが出現したとしても、その提供方法で問題が残ります。膨大なリソースを持つ大企業は、ベンダーから直接SASEサービスを享受する贅沢を持っているかもしれません。しかし、大多数の企業(大企業の多くも含む)については、これらのソリューションにアクセスし、実装するためにパートナーに依存しています。
これらのパートナー(サービスプロバイダー、システムインテグレーター、マネージドサービスプロバイダー(MSP)、付加価値再販業者(VAR))は、さまざまな顧客基盤にSASEを効率的かつ収益性の高い形で提供する上で自身の課題に直面しています。
これらの課題は依然として、複数のポイント製品を結合する際の複雑さ、パフォーマンスの提供(およびアップセルの機会)の可視性、付加価値サービスの提供能力、つまり、SASEの実装方式次第になると言えます。

真のSASEを実現するCato SASE

Cato Network のSASEクラウドプラットフォーム「Catoクラウド」は、レガシーソリューションの制約から解放されることを保証します。
Cato Networks は、ネットワーキングとセキュリティを単一のクラウドネイティブサービスに統合することにより、真のSASEプラットフォームを提供することで、SASEのゲームチェンジャーとして登場しました。この包括的なアプローチにより、企業は従来または"疑似"SASEソリューションに関連する運用上の頭痛を抱えることなく、SASEを容易に導入し、その利益を享受できます。

Catoクラウドのプラットフォームはスケーラブルであり、現代の企業の要求に応えるためのパフォーマンスと信頼性を提供します。それは、特にSASEモデルのために設計された統一されたクラウドネイティブプラットフォームを提供します。このプラットフォームは、重要なネットワーキングおよびセキュリティ機能—SWG、CASB、ZTNA、FWaaSなど—を単一の統合されたオファリングに統合しています。

Catoクラウドにより、お客様は次のことが実現できます。

  • 導入と管理の簡素化
    Catoクラウドは、ネットワーキングとフルスタックセキュリティを単一のプラットフォームに統合し、貴重なITリソースを解放します。

  • 比類のないスケーラビリティ
    クラウドネイティブアーキテクチャは、あらゆる組織の帯域幅とセキュリティの要求に対して容易にスケールすることが可能です。

  • グローバルリーチ
    Catoクラウドのグローバルプライベートバックボーンは、ユーザーとアプリケーションの所在地に関係なく、一貫した高性能のセキュリティとアクセスを保証します。


パートナーに向けたCato MSASE(Managed SASE)

Catoは、SASEを広く普及させる上でチャネルパートナーが果たす重要な役割を理解しています。そのため、Cato MSASEパートナープラットフォームをリリースしました
MSASEは、パートナーのユニークなビジネスモデルに特化して設計された完全なSASEツールキットを提供します。

Cato MSASEパートナープラットフォームがチャネルを強化する方法は次のとおりです。

  • パートナーは、Cato MSASEパートナープラットフォームを使用してSASE市場でのソリューションを差別化できます。このプラットフォームは、Catoの統合されたクラウドネイティブでグローバルなSASEプラットフォームを活用し、展開と管理を簡素化します。ネットワーキングとセキュリティを単一のマルチテナントプラットフォームに統合することで、Cato MSASEはパートナーが運用を簡素化することを可能にします。パートナーは、独自のサービスを追加し、共同ブランディング機能を活用して、差別化をさらに強化することができます。

  • パートナーは、Catoの包括的な立ち上げツールキットを活用して、SASEの市場参入戦略を加速できます。Catoの10年間の経験を活用することで、パートナーはトレーニングプログラム、サービス説明テンプレート、マーケティング資料などの事前構築リソースにアクセスできます。これにより、パートナーはSASEの提供を迅速かつ自信を持って開始できます。

  • パートナーは、Catoの実証済みツールを使用して、より多くの案件を迅速に締結できます。Test Driveテンプレートと70%以上のコンバージョン率を誇る概念実証方法論を活用して、顧客の関心を引きつけます。見積ツール、無料試用アカウント、包括的なナレッジベースなどの資産を活用して、パートナーはより独立して運営できます。

  • パートナーは、Catoのキャペックスフリー(設備投資不要)のSASEクラウドサービスで収益性を高めることができます。これにより、初期のハードウェアおよびライセンスコストが不要となり、SASEは従来のソリューションに対して非常に競争力があります。オプションのNOCおよびSOCサービスにより、パートナーはすぐに実行し、後で投資することができ、AIとCatoの専門家のプレイブックによって強化されたセキュリティ運用を顧客に提供できます。追加の洞察により、パートナーはアップセルの機会に関する可視性を得ることができます。

Cato MSASEにより、規模や専門知識に関係なく、すべてのパートナーがSASEの強豪チームになることができます。


すべての人々に平等にSASEを

真のSASEプラットフォームを堅牢なパートナーエコシステムを通じて提供することで、Catoはあらゆる規模の組織がSASEのセキュリティと俊敏性の恩恵を受けられるようにします。
大企業、小規模ビジネス、そしてその中間のすべての企業が、展開、管理、スケールが容易な包括的なSASEソリューションにアクセスできるようになります。これにより、あらゆる規模の組織が自社のコアビジネスに集中し、セキュリティの懸念を解消できるようになります。

Cato MSASEは、チャネルエコシステムの力を通じて提供されることにより、サイバーセキュリティの進化する世界において平等な機会を解き放つ鍵になります。

と、以上が Cato Networks社の記事の意訳になります。

この記事に関する考察

CatoクラウドのMSASE(Managed SASE)のリリースについての記事となります。
MSASEは、お客様、ご利用者向けの機能ではなく、パートナー向けの機能となりますので、お客様が意識することではありません。

MSASEの内容としては、以下になります。

  • Cato管理アプリケーション(CMA)のパートナー(リセラーアカウント)向けのダッシュボード機能強化

  • 共同ブランディングとして、ブロック/プロンプトページ、Eメール、エージェントレスでアクセスを行うためのアプリケーションポータル、VPNクライアントなどの Catoのロゴを、自社ブランドのロゴへ変更が可能へ

  • その他にも、トレーニングプログラム、サービス説明テンプレート、マーケティング資料の提供や、Test Driveテンプレート等々もありますが、これらについては、以前から提供されていたもののため、大きな変更点ではありません。


ちなみに、Catoクラウドでは、これまでパートナー向けの"リセラーアカウント(Reseller Account)"と、お客様向けの"レギュラーアカウント(Regular Account)"の2つになっていましたが、2024年6月のアップデートで、パートナーは、"パートナーアカウント(Partner Account)"、お客様は、"カスタマーアカウント(Customer Account)"へと変更になり、より分かり易くなっています。

お客様が意識する部分ではないですが、Cato Networks社が、パートナー向けの機能を強化するのは、とても喜ばしいことです。


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