「自分の意見」ってどうつくるの? 平山美希
終盤に書いてあった言葉でなんかなんとも言えない気持ちになった。
わざわざある研究者って書いてるってことは落合先生のことなんだろうなと思って調べてしまったけど、落合先生の言う言葉にはリスペクトを感じるのでモヤっとした。
「ある研究者」とか書くならちゃんと調べたら良いのに。
後続の自分の主張のために発言の一部を切り取るという「他者へのリスペクトを感じれないこと」してる。SNSなら燃えそう。
でも、「思い切って自分の考えを外に出してみましょう」って著者の意見と落合先生の「みんな違って、みんなどうでもいい」ってどちらも「他人からどう見られるかは置いといて自分の価値基準を持って良いよ」って点で似た方向を見てると思うのですよね。
それはそれとして、いろいろと参考になることは書いてあって好きな本だった。
考えるときに役立つ5つのステップは役に立ちそう。
簡単に整理しとく。
問いを立てる
言葉を定義する
物事を疑う
考えを深める
答えを出す
1.問いを立てる
「考える足場」をつくる問い
複数の答えがありえる「大きな問い」をつくる
選択肢のある問いをつくる
「有無」を問う
前提を含んだ問い(~と仮定したら)
「そもそも~」と本質を問う
「深堀り」するためのの問い
理由(「なぜ?」「どうして?」「どんな理由で?」など)
目的(「どこに向かっている?」「向かう先には何がある?」など)
必要条件(「必要なものは?」「~なしではありえない?」など)
可能性(「~することはできる?」「~は可能?」)
正当性(「~すべきか?」「~した方がいい?」)
悪い問い
答えが求められていない
偏見が含まれている
「私」が主語になっている
感想・感情に関する問いになっている
前提がすでに決められている
2.言葉を定義する
言葉の意味の認識合わせをする
→これは人に伝える際に必要
相手の言葉を言い換える
自分の解釈を伝える
どういう意味で使っているか聞いてみる
3.物事を疑う
「疑う」とは一時停止すること
答えを出すこと、あるいは何かについて判断することを保留する。
大事なのは、すべてを疑うことではない。
自分の頭の中に常に考える余白を持たせておく。
正当性があるか疑う
他のアプローチがないか疑う
あえて強調して疑う(「絶対に~か?」「常に~か?」「必ず~か?」と問うてみる)
4.考えを深める
一部だけでなく全体に目を向ける
表面から本質に迫る
単純な考えから複雑な考えに移行する
弁証法プラン
ある主張A(テーゼ)と正反対のBという主張(アンチテーゼ)を組み合わせて、さらに上のレベルの主張C(ジンテーゼ)を導く考え方。
分析プラン
物事の状況を分析し、原因をつきとめ、その後の結果を予想する(あるいは解決策を提示する)
テーマ別プラン
ひとつの物事をさまざまな視点からみてみる
人の主張は4タイプに分けられる
5.答えを出す
個人の勝手な意見だと開き直って良い
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