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我が家に犬がやってきた日

初めて我が家に犬がやってきた時
わたしは小学3年生だったかな。

兄と姉は中学を卒業後実家を出て寮に入っているので、わたしはひとりっ子の状態。

ずっと犬を飼いたくて飼いたくて…
犬の本を何冊も買って読んでました。
好きな犬のページに印をつけて

特に柴犬が好きでした。

お散歩するイメージをしたり。

実家に置いてあったアルバムに(わたしの名前)と犬ともだちという題名のものがあり
見たら、色んな場所で出会ったわんこと撮ってる写真でした。

そんなに好きだったんだなぁ。

初めて小さな小さな生命を抱き上げた時は
緊張しました。

こんなに小さくてふかふかで
あったかくて心臓の音を感じる!





今日は思い出話や、思うこと色々。

2020年7月22日
我が家のフーが天国へと行きました。
14歳。

老衰でした。

最後は大好きな大好きな母の腕の中で息を引き取ったと聞いて、悲しかったけれど
少し安心もしました。

もし、ちょっと離れている間に容体が急変してとかだったらとても辛い。

10歳過ぎるまでは家で少しの間はお留守番もしてたけれど

ここ数年は必ず、両親どちらかが家に一緒に居ました。

1人寂しく、じゃなくて良かったなと。
歳を取ってからは不安にもなるのか
たまに夜泣きもあったり
雷がなったとき姿が見えないと遠吠したり…


我が家にやってきたばかりの頃。小さい!

フーは3代目の柴犬。
1代目2代目の子たちは短命だったので…その分この子は長生きをしてくれました。

2代目の子が天国へ旅たったときは本当にバタバタで…その年の春に父方の祖父が亡くなり
夏には母方の祖母が亡くなり
そして夏が過ぎる頃にわんこが亡くなりました。

一気に居なくなってしまった悲しみで、沈んでいた母。

父も寂しがっていて、よくホームセンターにあるペットショップに行ってました。

そこに居たのがフーです。

大人しくて、遠慮がちな子。
行くたびにまだ居るから、父も気になっていたそう。

フーはいつも母のそばに居た子です。
いつも見守ってたし、いつも愛を届けていたと思います。

わたしのことは、たまにやってくる遊び相手とでも思っていたでしょう(笑)
でも家族と同じ匂いもするし、母が楽しそうに話してるからというのは分かっていたかな?

母が父にコーヒーを持って行ったり
ソファで寝てしまった父に毛布をかけようとすると、ヤキモチを妬いて怒る(笑)

2代目のわんこが居なくなって、いろんな事が重なって寂しく思ってる母のもとに
駆けつけてくれたのかな、と思ってます。

昨日は知らせを受けてあまりにもショックで
どうやって家まで帰ったか正直あんまり覚えていない…

大切な家族だったので、失った悲しみは想像以上でした。
きっと、実家に帰ったらまた湧いてきちゃうんだろうな

『ただいまー』と家の中に入ると喜んで来てくれた姿が思い浮かぶから。

生まれたばかりの頃から
老犬となってこの世を去るまでの間を見るから

とても不思議な気持ちです。

去年まではあんなに元気だったのに…と思うのです。

それだけ、わたしたちよりも歳をとるスピードが早いということ。

亡くなる直前の写真を見ると正直苦しくもありますが
どんな姿になっても、フーはフーだなと。

足の付け根に瘤が出来て大きくなって歩き辛そうだったけれど
一所懸命、自分なりにいつものようにしようとする姿

でも、思うようにいかない

きっとわんこだって、『あれ…』と思うんじゃ無いかな。
そうなると不安になるよなぁと。
昨日まで出来ていたことも出来なくなってしまうのだから…。

室内に居ましたが、いつもおトイレの時は庭に出ると催促します。
寝る前も催促して、夜中たまーに起こすこともあります(笑)

それくらい、自分のルールがあって
部屋の中ではしない!という子だったフー。

でもここ数週間で、ちょっと間に合わなかったり
思うように出来なくて、どうしよう…という姿を見ると
やはり苦しかったと母は言ってました。

ついこの間までは小さな子犬で、ベッドを破壊したり
柱を噛んだり
病院ではイヤイヤをして唸り散らし

こんなにぽっちゃりしてたのになぁと
写真を見ては笑ってました。

最後は小さくなっていたけれど
可愛さは変わらないね


老犬になった姿を見るのは辛い時もありますし
お世話だって大変にもなってきます
お金だって、もちろんかかってきます。

でも、大事な子です。
おじいちゃんになったね、と思うけど
中身は変わらない

甘えん坊な子。

だから、ペットを飼う…わんこやねこちゃん、他の動物でも

迎え入れると言うことは最初から最期まで側にいる覚悟で、と思います。

何年も前に『どうぶつたちへのレクエイム』という児玉小枝さんという方が撮影された
写真集を買いました。

殺処分される子たちを撮ったものでした。

その中にとても衝撃的な事が書かれてました。

『この子を看取るのがイヤだから』

『歳を取って手がかかるから』

そう言った理由で持ち込んでくるひとも居たそう。


自分が歳を取って、身体が思うように動かず
手助けを必要としている時

自分がかつてした事が返ってきたら、そのひとたちはどう思うのだろう?

愛する人から、家族から。

そんな事は考えないのかな。



しばらくはフーのことを思い出して涙が流れる日が続くかもしれないけれど

夢の中でもいいからまた抱っこしたいなぁ
フーちゃん。

海 好きだったね。

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