真実の盗撮事件簿 25被害者救済と盗撮防止法

なぜ、ここまで放置され続けてきたのだろうか。
私はこの疑問に尽きるのだが、自由民主党は、盗撮防止法を掲げあげながらも、それを放置。そして、映画盗撮防止法なる法律を議員立法から作り上げた。わずか数日の出来事だった。その時私の中で、自由民主党は信用の出来ない政党だと言うことを痛感したのだった。私と何度も話をした世耕議員も、被害者の痛みを分かり、国民を代表する議員として法案を立ち上げるべくワーキングチームを結成し、法案を国会へ出したのだと疑いもなく私は信じていたのだが。
私はべつに映画盗撮防止法が不必要だとは思わないし、各者の意見等もあるだろうから、その法律にとやかく言う気もないし、私の知ったことではない。だが2008年6月現在、私達が望む盗撮防止法が制定されていないのは、明確な事実である。
では、私達が望む「女性の尊厳を守るべき性的盗撮防止法」について、一個人の意見として書きたい。自由民主党が法案を掲げたとき、「盗撮類似商品の販売規制・所持の禁止・企業の責任と義務の明確化・被害者の保護と救済について」私の意見を伝えたが、目先の内容を基本軸として立ち上げ、3年後の改正にて内容を充実させようというものだった。「本当にそんな中途半端な法律で対応が出来るのか」という思いもあった。日々巧妙化していく盗撮犯の手口を明確に確認する為に、3年間という無駄な時間は本当に必要なのかという思いがあった。
過去、法案が国会に提案されてから現在に至るまで、私達が想定もしなかった盗撮事件と二次被害、三次被害が起こってきている。その一つが、平成20年6月、週間朝日、テレビ朝日との連動企画として、女子高校生の校内盗撮を社会に投げかけた件がある。その中で、盗撮犯罪がここまできたかという悲しい現実とその裏に隠された報道という立場から見た難しさがあったし、過去想像することもなかった「校内盗撮」という内容の怖さである。一部、黒木氏がスーパーモーニングの中で、「いじめ」行為の一つとして盗撮行為を話したが、もしいじめの一つとして、一学年の間、継続して行われたとしたらと考えると、これ程陰湿で悪質なものはないのではないだろうか。
犯人はアルバイト感覚で盗撮をしたのか、いじめの一つとして同級生を盗撮したのか真意は定かではないが、青春の大切な時間を必要以上に盗撮され、破廉恥な盗撮映像として販売されたとしたならば、その被害女性の心を大きく傷をつけることとなるだろう事案である。
また一度販売された盗撮映像は、部分・部分を再編集し商品名を変えて販売されるだけではなく、インターネットを通じて全世界に向けて配信され、ウィニーやシェアーなどのP2Pソフトを通じ、半永久的に無限に配信され続ける。被害女性が回収をしたくても出来ないのが現状である。
これ程悪質である盗撮犯罪を取り締まる法律には、傷ついた多くの被害者を守る体制が必要不可欠だと私は思う。そして行政の率先した指導下で、被害者への充実した支援体制が必要である。それと先に書いた、「盗撮防止法」が制定されれば、これで私達が求めているものは大方網羅されていると思われる。

 

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