『へんな古代生物』 - 北園大園

 通読するようなものでもないので全部は読んでない。序盤は特につまらなくて、面白おかしく書こうとしてスベってる感じが無理でしばらく積んであった。あと絵が下手。しかし後半は割と面白かった。意外と学びがあった気がする。

 最古の脊索動物はピカイアだとばかり思っていたのだけど、その説が通用していたのはたった数年だけで、そのあとミロクンミンギアというもっと古い種類の生き物が見つかっているそう。知らなかった。
 ギガントピテクスが載っていたので個人的にはやや満足だった。(内容は特に無かったが。)
 面白かったのは最後のイチョウの話で、実はジュラ紀より前のペルム紀から生えている生きた化石らしい。道理で葉っぱの形が変だと思っていた…! 世界が五大陸に別れる前、パンゲアというたった一つの大陸だったころからあの姿で生えていただなんてめちゃくちゃロマンがある。あの銀杏の実を恐竜が食べていたのかも知れない。
 興味を持ってWikipediaで調べてみたら割と内容が充実していて更に色々なことが分かった。レッドリストに載っている絶滅危惧種であること。イチョウは英語で ginkgo というらしいが、これは日本語の“銀杏”の誤読が伝わったものであること。自由運動する精子があることなど。(ソテツもそうらしい。)

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